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【人】 ハチヤエン君!エン君どこだーーー!! [初級魔方陣学の講義終了の鐘の音とともに、おれは廊下に飛び出して。 「廊下を走るな」なんて先生の注意を背に受けて、すっかり走り慣れてしまった校内を駆け抜ける。 ……そういやエン君、今なんの授業だったっけ? なんて、駆けつけるべきゴールについて考えてみようと浮かんだりもしたけれど、 総当たりでいけばいつかは辿り着けるとも思うから、頭を使うなんて足を止めかねないことは後回し。 今は、何より先に、この思いを、伝えたいから] エン君発見!! [目的地を見つけたなら、勢いを殺さず目的地に駆け込み、彼の腰に手を当てて、勢いのままにターンをきめよう] (12) 2021/03/31(Wed) 2:25:50 |
【人】 ハチヤ[勢い任せの一回転に、彼の様子はどんなもの? ふらふらしてようが、しっかり地に足をつけてようが、おれのすることは変わらない。 彼の手をしっかり握って、感謝の思いを込めるに込めて、ぶんぶん上下に振り回そう] エン君すごい! ほんとエン君マジ天才!! エン君のおかげ! エン君さいっこーに愛してる!! 初級!抜けた!!! 魔法陣学!やめなくていいって!! [感情任せの言葉の破片、それでも彼に言いたいことはきっと伝わるはず。 伝わらなかったらどうしよう?まあ、その時はその時考えればいいか] (13) 2021/03/31(Wed) 2:26:37 |
【人】 ハチヤ[おれが目指す魔方陣学ってものはおれに微笑んではくれなくて、二年生半ばまでに初級を卒業出来なかったら諦めろって、錬金術か語学研究の時間を増やせって、入学の面倒を見てくれた人達に言われてたから。 相変わらず首の皮一枚繋がってる状態だけど、この勉強を続けられるのが嬉しくて、 人間の身で魔法陣学で名を馳せたステラ=セーゲンの背を追えるのが嬉しくて、 セーゲン製魔法陣によく似たおれの宝物についての手掛かりを、追い続けることができるのが嬉しくて。 積み上げられる嬉しいは両手一杯でも足りはしないから] エン君、ありがとう!! [だから周りの目なんて気にせずに、同じくらいの身長の彼を抱き上げて、その場でくるくる回ってみたりしよう。 おれとエン君がこの学園に来て一年とどれくらいだっけ? ともかくそれなりの期間が過ぎたから、おれがエン君を振り回すことも期間に比例していたから、向けられる視線のほとんどは「またやってるよ」と言いたげなものっぽい*] (14) 2021/03/31(Wed) 2:27:49 |
【人】 ハチヤ[投げ掛けられたおれを甘やかさない事実は、おれの為を思っての言葉だって知ってるから] うん! だから落ちないようにまた教えてね! [エン君の苦言>>18におれは尻尾があったら千切れんはかりに振っていたんじゃないかな! 勢いづいた回転を嗜めるようにエン君がおれをべしべしと叩くけど>>18、それが本気の拒絶ではないことくらいはおれにだってわかるんだ。 エン君は 吸血鬼 で、おれは人間 でしかないから、まともな抵抗を受けたなら手を引っ込めるしかなくなっちゃう。つまりまあ、振り回せば振り回すほど許されてる事を実感できるから、おれは今日も心のままにエン君を巻き込んでしまうんだ。 おれの中には、嫌いなヤツと好きなヤツとわからないヤツと旦那さんしか人の評価がないみたいで。 エン君はおれの中で好きなヤツのてっぺんにいるものだから、そんなエン君のいろんな顔を見るのは楽しいものだから、今日も明日も明後日も、おれはエン君を振り回すつもりだったりするんだ! バレたら拳骨ひとつじゃ済まないだろうから、伝えたりはしないけど!] (38) 2021/03/31(Wed) 17:54:54 |
【人】 ハチヤ…………あ [さっき言ったばかりの事をひとつだけ訂正しとこう] 生えそう、鱗。 寮まで間に合うかな? [エン君は 吸血鬼 で、おれは広義で言うなら人間 だ*] (39) 2021/03/31(Wed) 17:58:34 |
【人】 ハチヤ[ 残念ながら寮まで間に合わなかったけど、エン君の上着のおかげで大丈夫だった。 持つべきものはエン君だ! 昔は包帯でぐるぐる巻きにして生えやすいところを隠してたけれど、今はエン君がいるからエン君に言うようにしてるんだ。 放っておくとおれは全身に鱗が生えて死んじゃうって話だけど、おれ自身は旦那さんみたいな鱗のことは嫌いじゃない。 でも周りのヤツは、おれの鱗を見るとおれがかわいそうだって言うから、おれは鱗を見られるのは好きじゃない。 おれの鱗は血が魔石化したものらしくって、 そうなるほどの魔力濃度を誇る何かに進化し損ねたおれの血は、どうやらエン君の燃費の悪さをカバーするのにちょうどいいって話で……つまり、おれは、鱗があったからエン君と組むことになったんだ。 昔は旦那さんがくれた鱗をかわいそうって言われるのが嫌だった。 今は鱗がなかったらエン君に会えてなかったから、かわいそうって言われるのが嫌なんだ。 ] (92) 2021/04/01(Thu) 1:29:23 |
【人】 ハチヤ[ 旦那さんにハチヤって名前をもらっておれは88番目の名無しじゃなくなったし、吐き出したくなるごはんもきもちわるくなる薬も口にしなくてよくなった。 注射からは逃げらんなかったけど、エン君が撫でてくれるのでそれはいいってことにした! と も か く ! ごはんになった87番目までのかわいそうな人たちや死んじゃった89番目より後のかわいそうな人たちに比べれば、おれはかわいそうじゃないはずなんだ。 旦那さんがおれを置いて死んじゃったことだけは、おれはかわいそうなのかなって思うけど、 死んじゃった旦那さんの方がきっとかわいそうだから、やっぱりおれはかわいそうじゃないんだと思う* ] (93) 2021/04/01(Thu) 1:32:33 |
ハチヤは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/01(Thu) 2:10:15 |
【人】 ハチヤ[鱗剥がしでちょっとばたばたしてたけど、やることやってひと息ついたら、 今度はほったらかしにされてきた胃袋が、全力でおなかがすいたとか言い出した。 おれはなにが入ってるかわからない料理は吐いちゃうみたいで、購買や食堂で間食なんてできないんだ。 取り寄せるならできるけど、購買では果物そのままってなかなか売ってない。 普段はちゃんとお弁当を作るけど、今日は大事な一日だったからそんな余裕はなかったんだ。 だから、おなかがすくのは……、ちょっと主張っぷりが激しいけどしょうがないよね! おれのおなかはわかりやすい主張をしてくれたけど、エン君のおなかはおれほどわかりやすくはないから] エン君、おなかすかない? [それについてはきちんと言葉にして聞こう] (94) 2021/04/01(Thu) 2:48:10 |
【人】 ハチヤ[勉強見てもらったお礼もしなきゃなんないや] なに食べたい? 今日はエン君が食べたいもの作るよ! 言うまでもなく作ったことあるのしか作れないけど! [おれが料理を担当してるなんて、一年前のおれが見たら信じられないだろうな! 料理なんて知らなかったし、きちんと飲み込めるならなにを食べても同じって思ってたから、 あの日、見かねたエン君がおれに料理を教えるって話にならなかったら、 おれは今もきっとむせながら生のウリとか齧ってたんじゃないかな。 ああ、そうだ。 エン君のリクエストに応えるついでに、親睦パーティーに持ってくものの下ごしらえもしておかなきゃだ。 パーティーでふるまわれる食事こそ主役だから、残念だけど今回は作るのはおれの分だけにして。 *一緒にお弁当をつつくのはまた次の機会にとっておこう*] (95) 2021/04/01(Thu) 3:07:38 |
【人】 ハチヤ[甘く焼いたたまご焼き>>96。 エン君からのリクエストはいつもとおんなじものだった。 おれは料理をするようになってから、レシピ本なんてものも買ってみたりしたけれど、エン君のたまごやきはエン君が教えてくれたレシピのものだけが当てはまるらしい。 一回、皿の上いっぱいふわっふわに膨らませたたまごやきを出したとき、エン君は文句を口にしなかったけどがっかりしていたのはわかってしまったから。 エン君のたまごやきはエン君のたまごやき。アレンジはしないことにしてる。 おれはすっかり作れり慣れたたまごやきを作るべく、冷蔵庫を開いて目当てのティーボトルを取り出した。 たまごやきだけ出すわけがないよね、たまごやきにお似合いのごはんを作っちゃおう] (138) 2021/04/02(Fri) 2:37:23 |
【人】 ハチヤ[ この部屋には錬金部屋なんてものもあるから、そこからも材料を集めよう。 たしか下処理済みのアノマリールの根と〆たレッサーマンドラゴラが余っていたはずだ。 根っこは甘辛く煮て、マンドラゴラは刻んでマンドラ味噌にしてしまおう。 甘辛いとしょっぱ辛いでごはんは進むし甘いたまごやきにもきっとあう! 薬が嫌いだから自衛の為に始めた錬金術だけど、 口にしてみたら食えるものが結構あったし料理の幅が広がったから、今では錬金術の授業自体は嫌いじゃないんだ。 先生がおれの弁当覗き込んで頭抱えてたりするけど、いつものことだから別にいいかなって思ってる。 作りたての熱傷軟膏たいらげて、おなか壊してエン君に呆れられたのが記憶に新しいとこだけど、 あれは材料が全部食べれるものだったし、食べれそうな匂いだったから仕方ないって思うんだ。* ] (139) 2021/04/02(Fri) 2:39:26 |
【人】 ハチヤ[ エン君のたまごやきを食べるとエン君が笑うから、おれも嬉しくなっちゃって、 エン君がおれに気付いて笑顔をやめるまで、ぽかぽかした気持ちでいっぱいになるんだ。 そういえば、この話をした錬金術クラスの先輩に「いつでもお嫁に行けるんじゃない?」って言われたことがあったっけ。 おれはもうお嫁さんだからって答えたら、あらあらって言われて話が終わっちゃったけど…… 旦那さんがおれの作ったもの食べて笑ってくれたら、やっぱりおれはぽかぽかした気持ちになってたのかな? 「味・改・良! よりエグみを減らした抗魔力薬ゼリーの完成だ!待ってろ嫁!今俺が──…」って、授業中に教室から飛び出そうとして先生に頭を握られてた先輩もいたから、 おれはお嫁さんにはなれないけど、エン君がお嫁さんになればいいのかなって思ったこともあったんだ。 ] (155) 2021/04/02(Fri) 13:57:16 |
【人】 ハチヤ[だけど。 おれがお嫁さんになったときは大変だったし、 お嫁さんになって鱗が生えたら今度はエン君がかわいそうって言われるのかなって思うとそれはなんだかいやだった。 旦那さんが旦那さんになったとき、おれにいっぱい謝ってたのはこういうことだったんだなあって、ちゃんと考えるようになったおれにはわかっちゃったから。 ぽかぽか気分はぽかぽか気分のままで、この話には蓋をすることにしたんだ。 *] (156) 2021/04/02(Fri) 13:58:46 |
【人】 ハチヤ[ 二年目のパーティーは会場の隅っこへ。 出されたものが食べられないおれは、錬金術上級クラスのやつらが集まっているところに向かうんだ。 パーティーなんてそっちのけ、出された料理もそっちのけ、欲望最優先の思い思いの成果物を見せびらかすところなら、作った弁当広げてても問題にならなさそうだ。 質感に拘るに拘った胸部を模したゼラチン菓子を囲んでわいわいやってる数名や、 より副作用のない造血剤ができたから早く彼にあげたいのなんて、顔が緩んじゃってる女の子とそれを囲んできゃあきゃあ言ってる数名を筆頭に、 なんだかここだけまわりの雰囲気から浮いてる気がするけど、このクラスはこれがいつものことだから仕方ない気がしてる。 ] (157) 2021/04/02(Fri) 16:44:46 |
【人】 ハチヤ[ 場所が違うだけの見慣れた様子を眺めながら弁当を突いてたら、新作はあるのかなんて、先生がおれに声をかけてきた。 先生はおれの作ったものを覗き込んでは頭を抱えているけれど、いつも覗き込むくらいにはおれの弁当は興味深いみたい。 なんで、おれは先生に新作があればそれの紹介をするし、そうすると先生はやっぱり頭を抱えるし、 さらにレポートを追加で提出する羽目になったり、いろんな書類を書く羽目になったりする。 まあ、書類の確認を手伝ってくれたエン君いわく、おれの得になってるって話だったから、おれは今回も先生の興味に付き合うんだけどね。 ] (158) 2021/04/02(Fri) 16:45:29 |
【人】 ハチヤ[今回はレポート提出しなくていいって話になったから、おれは先生と別れてそろそろエン君を探しにいこうと会場をぐるっと見回して。 ここから少し離れた場所にいるってことがわかったから、そっちに行こうと弁当をしまっていたとこに──… ふと、嗅ぎ覚えのある匂いがした。 その匂いに覚えがあったから、おれは思わず先生のほうを見たんだけど、どうやら先生はまだその匂いに気づいていないみたいだ] (159) 2021/04/02(Fri) 16:46:12 |
【人】 ハチヤ[ 食えそうなら口に入れることが多いおれは、その果実を口に入れようとして先生に怒られた記憶がきちんとある。 落とされた拳骨とともに聞いたのは 『この話を聞いて尚口に入れるつもりなら、まあ死なない程度の処置はできるから止めんがな。 それの正しい使い方は茹で溢しの後、水を変えて一晩放置、薬効をある程度抜いたら乾燥させて粉末にする。 その上で容量はひとつまみまでだ。 薬効と過剰摂取に必要な処置は──…』 と、とんでもない話だったから。 処理してないその果実の匂いがしちゃってたから、おれはエン君より先にその匂いのもとを探すことにしたんだ。 どこにあるかわからないから、先生にもヤバいものの持ち込みがあるって伝えて、探すのを手伝ってもらうのも忘れない。 *誰かの口に入ったら、パーティーどころじゃなくなっちゃうからね!* ] (160) 2021/04/02(Fri) 16:50:01 |
ハチヤは、メモを貼った。 (a8) 2021/04/02(Fri) 16:53:09 |
【人】 ハチヤ[ 先生と手分けして会場を巡ってみたけれど、香水料理に他にもいろいろ会場にはいろんな匂いがありすぎて、すんなりと目的のものは見つけられなかったんだ。 ぱたぱた動き回ってるおれ達に、先輩たちもなにかおかしいって思ったんじゃないかな? 先生に声をかけてから、一人がどこかに走る姿が横目に見えた。 たぶん、保健室のW先生を引っ張り出しに行ったんだと思う。 錬金術クラスも上級になると、魔法薬トラブルの解決や対処に駆り出されてるんだ。 だから、きっと、今回も、阻止さえできればパーティーは続行できるんじゃないかな。 去年経験したおれ達はともかく、一年生には初めてのパーティーだから、中止になるのはちょっと嫌だ。 ] (171) 2021/04/02(Fri) 22:51:32 |
【人】 ハチヤ[ そんなことを考えていたはずなのに、 エン君に差し出されたプチケーキを見たら、そこに目的のものがあったってわかったら>>170 そんな予定は吹っ飛んじゃって。 ] あーん [ エン君に向けられてたフォークを彼女の手ごと掴んで、プチケーキを口の中に収めたんだ。 どうやって作ったのか、なにがはいってるかわからない。 けど、そのまま食べちゃダメなものが入ってることは確かなそれを口の中に放り込んで。 今のおれはよっぽどひどい顔をしてるだろうけど、そんなことより、これをエン君が食べないようにしなきゃって思ったから。 口の中のものを、ごくりと、飲み込んだ。 頑張った、一個は飲み込めたから、皿の上のも口の中に詰め込まなきゃ──… ] (172) 2021/04/02(Fri) 22:53:06 |
【人】 ハチヤ[ そう、皿を奪ったところで。 『あー!! ハチヤが女子からあーんされてる!! おま!お前だけは裏切らないって思ってたのに!!ずるい!!!』 なんて声がかかって、おれとエン君と知らない彼女は、錬金術クラスのみんなに囲まれた。 。 昨年に拘りのプリンを正式に提供した前科持ちでもある、声を上げた先輩を筆頭とした集団におれとエン君は囲まれて。 知らない彼女は、また別の先輩達に囲まれて。 聞こえる声、発される声とは裏腹に、誰一人笑っていない状態だったけど、 傍目から見れば甘いやりとりをしてた男女を冷やかすみたいに見せかけて、おれとエン君、それから知らない彼女は会場から出ることができたんだ。 ] (173) 2021/04/02(Fri) 22:54:22 |
【人】 ハチヤ[ 会場から出たおれは先生から拳骨を受けた。 仕方ないけどやっぱ痛い。 『今のとこは弁当に救われてるみたいだが、これからが酷くなる』 って言われたから、もう今日は寮で大人しくよう。 先生がエン君にメモを渡してたみたいだけど、胃の中が熱くって気持ち悪くなってきたおれには、それがなんなのか確認する元気なんてなかったんだ。 *部屋に戻ったらすぐベッドに倒れこんだんじゃないかな* ] (174) 2021/04/02(Fri) 22:55:57 |
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