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【赤】 蕃神 雷恩[触ってほしい箇所を、君が求める。>>*37 胸元から全身に、君を彩るアラベスク。 先端まで絡み、濃い陰影を映す葉脈へと、 指先を伸ばし――かけ。導かれる場所は違うと理解する。 肌に透ける葉脈よりも、彼女はこちらの方が良いのだろうか。 触れる。指の胎で、最初は押すだけだったものが 次第にぐりぐりとえぐる様に。 或いは摘まんで柔くひっぱったりして その都度の反応を見る。見やる。 そして思索する。 其処、に触れれば葉脈が脈打つ。 身もだえれば、肌は桃に、そして緑に染まる。 ――ああ、その姿が美しい。 ]なるほど、これが。 [肌に触れて、快楽を拾うということか。 教科書だけではわからないことだな。と独りごち。 君が望むならと執拗に、導かれた個所を捏ねれば、 それは色を変えながら芯を持ち 指が伝える弾力の変化を知る。] (*38) 2023/11/30(Thu) 8:37:16 |
【赤】 蕃神 雷恩 ――なるほど。 [自身の人としての生殖器は未だ兆すさまは見せないが。 彼女の痴態を、それによって葉脈が脈打つ様を見るのは。 良いものである。と知った。*] (*39) 2023/11/30(Thu) 8:37:34 |
【赤】 蕃神 雷恩[皮膚越しでは、「貴女」は悦んでいても 「君」は満足しないのか。 漏れる悩ましげな嬌声と、潤む瞳。 それだけでは足りぬと告げる唇の動き。 ――なるほど。これが君の人、の部分の成熟か。 交わらせるのは植物の方ばかりだったからこそ その痴態とともに強請られる懇願に 了承と言葉にする代わりに、君の下履きに手をかけた 濡れたりしていれば、どうしてかと尋ねるだろう 君にも己の樹木形態と同じように体液を分泌できたのかと (何せ、愛液に関しては教科書になかったものだから!) 下肢の衣服を取り払い、会陰やらが露になった君は 更に葉脈を浮きだたせている。 全身のその文様を堪能できるのはとても良い。 植物のほうが騒めいて、枝葉を思わず絡ませそうになって ―――だめだ、今日は人間の方という願いだった。 と、我慢して引っ込めた。] (*41) 2023/11/30(Thu) 14:24:34 |
【赤】 蕃神 雷恩 触る、といっても もしかしたら違和感があるかもしれないよ。 [痛みは、「貴女」に干渉しながらならば抑えられるかもしれないが どうしても触れれば不思議な感じや 中に侵入でもすれば異物感を感じるだろう。 それでもいいかと一応の了承を求めた後 濡れた花弁へ指を這わず。 水音と、絡まる粘液にもにた雫たち。 それらを伸ばしたり、潤む場所に刷り込んだりしながら 時には固くした秘豆に指で戯れながら これが女性体の生理現象か。と内心で感じていた。 同時に、耐えるのに苦労している。 思いっきり根を絡ませたい。この美しい蔦模様に沿って。 君の肢体は、己の琴線に響いてやまない。*] (*42) 2023/11/30(Thu) 14:24:50 |
【赤】 蕃神 雷恩[乱れ、昂る様は美しい。 さぞ、気持ち良いのだろう――― うぞり、と己の中の枝葉が興奮するのがわかる。 それを抑えれば自然――賢者のような心地になる。 の、繰り返しが脳内で繰り広げられていた。 それを隠しながら君を愛撫していたのだけれど。 どうやら気づかれてしまったようだ。 少しばかり、罪悪感というやつなのだろうか。 しゅんとする様子に抱いた感情の名前は。 ――少し逡巡し。] 「人間」のほうを求めてくれているのはわかるんだ。 今日は其方がいいと言っていたから。 正直。今の君なら勃起できる。と、思われる。 葉脈が美しい肢体には興奮したし。 ただ、歓喜しすぎて……。 [つまり。興奮してしまったら連動して 枝葉が茂っちゃう。と言外に。 人、に拘るならそれだけを反応させるのは難しい。 と、新人類はとうとう理由を吐いたのであった。*] (*45) 2023/11/30(Thu) 17:36:16 |
【赤】 蕃神 雷恩[枝葉の、腕。 顔の形もすでに保てず、木々が生い茂る。 彼女に触れるであろう熱は、肉の感触はあるだろうけれど 葉脈が脈打つように形を主張する。 皮一枚隔てているから怪我はすまいが 大きさ的に大丈夫なのだろうか ――逡巡 秘所から指を引き抜き 濡れた会陰の入り口に先端を擦り付け] 痛いのなら、途中でやめるから ちゃんというんだよ。 [そうでないと、それこそ興奮して 聞く耳もてないかもしれないから。 ――囁き、自重を落とすよう促そう。*] (*49) 2023/11/30(Thu) 18:03:33 |
【人】 蕃神 雷恩[彼女と、直青との間に穏やかな時が流れている。 会話を挟むこともせず。俺は2人と、羅生との様子を見ていた。 直青が、メディウムとの関係性が良いのはよいことだ。 本の貸し借り、というのも 知識の交換という点に関して、素晴らしい。 ―― ……それを素直に微笑ましく思えないのは その場に羅生の存在が、あったからだ。 己は、彼にとっては失敗作である。 自然、表情は硬くなってしまう。 まるで感情を表出することを苦手とした頃のように。 ただ、メディウムに話しかけられた際には>>127] そうだな。なら 葉脈について詳しく乗っているものが……。 [とうっかり性癖をちらりさせてしまったがそれはともかく。] (128) 2023/11/30(Thu) 18:09:23 |
【人】 蕃神 雷恩[自分を、桜花を見守ってくれている直青が 羅生と近しく、寄り添っているのを見る。 ――きっと、俺は羅生を受け入れられない。 受け入れて、互いに傷つくのが嫌だ。 桜花と違い、距離は詰まらないことだろう。 それでも、直青や桜花が幸せならば。] ――よかったね。 [それは、誰に言った言葉なのか。 向けられたあなた”たち”だけが知っていればいい。*] (129) 2023/11/30(Thu) 18:09:32 |
【赤】 蕃神 雷恩 俺もなるべく、善処するよ。 [優しく、は守れないかもしれないが。 ――力を抜いたのが、わかる。 腕の中の彼女を枝葉の腕で閉じ込めながら 一息に、奥まで貫いた。] (*51) 2023/11/30(Thu) 18:31:30 |
【赤】 蕃神 雷恩[みち、と肉の割り開かれるおと。 何かを破る感覚。抉る感触。 人間の方の肉体の興奮と、葉脈に肌越しに触れた植物の歓喜が シンクロするように、熱をともしている。 ゆっくりとは、していても。 硬く、熱く、痛かろう。 奥まで突いて、 一度ゆっくり抜くしぐさを見せながらも また、突いて。 水音に植物の、そして鉄錆の香が混じる室内で 旧人類の本に描かれていた まるで乙女を食い散らかす魔物のような1体と1人。 本能のままにはしていないけれど。 優しくは、守れないかもしれない*] (*52) 2023/11/30(Thu) 18:31:40 |
【人】 蕃神 雷恩[君と話す前に。桜花と話を、した。 その際に自身を卑下する発言が聞こえたり、 まだ君らとともにいたいという思いの吐露を聞いた。 直青は見捨てないだろう、けれど。 2人とも新人類としての成長を足踏みしていたら 新しい新人類が生まれ、其方に重圧はかかるだろう その時、桜花は。弟はどうなるだろう。 それを気に病みはしないか。 なら、俺の成長を見せて 少しだけ心の準備を待ってもらえないだろうか。 何時か、彼が彼の意思で咲ける日まで。 などという、最近名前が漸くつけられた兄心というやつだ。 あと、メディウムはとても葉脈が美しい。大層そそられる。 それらをひっくるめて。なのだけれど。 俺はやっぱり、言葉がまだまだ足りないのだ*] (137) 2023/11/30(Thu) 19:55:26 |
【赤】 蕃神 雷恩[悲鳴ごと君の呼気を絡めとり 華奢な肢体を枝葉の腕に閉じ込める 中を熱で抉り、叩き込み 体液なのか、樹液なのか。わからぬもので満たされる。 混じる精の香が、雌の香が 植物同士の交わりでないことを、教えてくれる。 彼女が昂り、頂に至ったのちに 最奥を蹂躙しながら熱を吐き出して 穿ったものはそのままに、唐草模様にもみえる文様を抱く背を 優しく撫でていた。] ……これは。良いものだ。 [ぽつ、と零した言葉は、感嘆を孕んでいる。 ――ああ、よいものだ。とても、とても*] (*55) 2023/11/30(Thu) 20:51:09 |
【赤】 蕃神 雷恩[腕の中に閉じ込めて、己の欲望を受け止める君との間 種子が、できたのならば 可愛い子 生まれる 一体どんな色の、花が 咲く のだろう できるなら。己のように 人の形を最初保てなかった子にならなければいい 君のように美しい葉脈を抱けばいい 何時かこの世界に、自分で居場所を見つけられる子になればいい と、いうのは気が早すぎるか。] ――可愛いよ。君は。 [美しいよ、貴女は。 熱を混じらせ、息を整える唇に顔を近づける 触れるか触れまいか、ぎりぎりのところで。問いかける君に 小さく、笑って。] (*61) 2023/11/30(Thu) 21:45:48 |
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