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【人】 XIII『死神』 タナトス ―カルクドラと― [ 本気で世界の崩壊に怯えたつもりはないけれど まさかカフェオレの準備があると思ってはいなくてね。 渡されるままに、うけとってしまった。 ユグの分は俺のをわけるよ、 まだ飲んではいないのだし。 俺が連れてきたようなものだったしね。 語り出しをほんのり湯気を立てる カフェオレを見つめながら、きいていた。] (151) 2022/12/21(Wed) 0:45:50 |
【人】 XIII『死神』 タナトスなんだ、そんなことか。 ……いや、滅びなさいの一票のための そういう勧誘話かと思っていたからね。 いやあ驚いた。 それはそうだ、君は君だね。 [ 人の一大決心を台無しにするようで 申し訳がないとは思うけれど。 うん、そうだね。 君のいう通りだ。 そんな結論に至る為に7年を費やしたなら 俺も君も悠長だったね。 しかしその一言には妙にひっかかった。 ひっかかってしまったものだから ] (152) 2022/12/21(Wed) 0:47:21 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 君が座るベンチの前に行くと その頬をぐにゅ、と指で軽く潰してやる。 そういうところ。 ] 聖職者ごっこで良い人ぶるか。 神様への信仰心とやらを俺が説く気はないけれど ユグもそうだろうね。 きっと他の皆も 君がいて救われた者がいるよ。 良い人ぶるじゃなくて、 そう在ろうと努めたのなら、立派なことだよ。 卑下するのはだーめ。 [ ユグも同意してくれるのではないかな。 生真面目さはきっと君の方が何倍も上だ。 ぶにゅり、ぶにゅりしたあとは うん、……君も撫でてやろう。 俺は誰かの努力をさげずむ者に なる気はないからね *] (153) 2022/12/21(Wed) 0:51:15 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしは教皇にたずねました。 愛とはなにかを。 教皇はこたえてくれました。 いとしいとおもうこころ。 いとしいとはなんでしょう。 わかりません。 けれど ] (/55) 2022/12/21(Wed) 19:18:49 |
【教】 XIII『死神』 タナトスこの花はうつくしいとかんじます けんめいに 生きるさまが 朽ちるさいごのすがたまで うつくしい これが 『 いとしい 』 なのでしょうか (/56) 2022/12/21(Wed) 19:20:05 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしがいのれば この花もまたうつくしくさきほこる かがやくすがたにもどれるかもしれません。 けれど わたしは もうおわりをつげようとする そのままを その 在り方に こころをよせました。 ] (/57) 2022/12/21(Wed) 19:21:32 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしにはわかりません。 じゅんすいとは、やさしいとは どんなもののことを いうのでしょう わからない―― ――どうしてか ときおり あなたが くるしげなのかも わたしには わかりませんでした。 あのとき まで *] (/58) 2022/12/21(Wed) 19:28:49 |
【教】 XIII『死神』 タナトス * [ 吊るされた男はいつもわらっています。 となりにすわっているわたしに ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。 ――わかりません。 どこかいたいのですか。 くるしいのですか。 たくさんかんがえるあなたは、 やはりわらっていました。 わたしはあなたのそばに はなをそえます。 『 いとしい 』を知ったから。 いつのまにか吊るされた男のまわりは ひつぎのなかのように 花でいっぱいに なりました。 おせわをやく、ただしいのでしょうか。 ――わかりません。 ] (/59) 2022/12/21(Wed) 19:31:22 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ ――わかりません。 わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを あなたにも わけることができますか? ] (/60) 2022/12/21(Wed) 19:33:45 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ それから。 愚者がころされました。 ひとつのこうきしんによって。 なにもわからなかったわたしのこころに かなしみがたくさんあふれました。 かなしくて、かなしくて。 ずっとなきつづけて。 吊るされた男はわらっていました。 くるしそうなこえをきいて わたしはようやく かおをあげます。 わらっています。 くるしそうに。 いつのまにか吊るされた男のまわりに たくさんあったはずの 花はかれていました。 ] (/61) 2022/12/21(Wed) 19:35:10 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ ――いけない。 わたしは、花をさがしにいこうとしました。 ちかごろのあなたは とてもおもいつめているように みえました。 だから、すこしでも、 ] (/62) 2022/12/21(Wed) 19:39:28 |
【教】 XIII『死神』 タナトスえ? [ 吊るされた男が つぶやくことばを りかいするまえに そのくびもとからは あかいちが あふれだしました。 ] (/63) 2022/12/21(Wed) 19:40:58 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ どうして どうして どうして わたしの いのりは とどかないのですか きのうまで 癒えたはずの きずぐちから ちをとめることは できないのですか ――わかっています。 わたしはあなたに、ちからを つかっていないから。 いま、きずをとめることはかなうでしょう。 けれど きずがすべていえるまで あなたはずっとくるしむことに なります。 わたしはそれをかなしいとおもいました。 もう、……もう、いい。 いやです。よくはありません。 あいはんするふたつのおもいをかかえながら わたしは あなたのあたまを なでるのでしょう。 ] (/65) 2022/12/21(Wed) 19:44:07 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしはわらいかたをしりません。 かなしいしか しりません。 だからあなたのまねごとをして つくったえがおは とてもふしぜんです。 でもはじめて あなたのために つくったえがおです。 かなしくて、くるしいとき わらうのでしよう? だれもかなしませたくないから わらうのでしょう? ] (/67) 2022/12/21(Wed) 19:45:45 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ 吊られた男のからだから あたたかなたいおんがなくなるまで。 おわりのおとずれる、そのときまで 死神は ずっと あたまを なでつづけていました。 ちにぬれても、 うごかなくなっても、 その、さいごまで。 ほほえみは 吊るされた男を みおろしつづけました。 そのねむりが せめて おだやかであるように ―――さいごまで *] (/69) 2022/12/21(Wed) 19:48:47 |
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 (a48) 2022/12/21(Wed) 21:04:30 |
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 (a49) 2022/12/21(Wed) 21:08:36 |
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