情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
![]() | 【人】 受容者 ルヘナ>>4:L33 【図書準備室】 朝起きて食事をする気も起きず、 ふらつきながら図書準備室へ向かう。 彼とはもう会えないのだろう、 会ってもどうしようもないのだろう、 明確に分けられた線を越えられる日はきっと遥かに遠くて、 自分が受け取って貰えなかった愛の捨て場所に悩んで、 「……あ、」 図書準備室に、せっかく描いてもらったアレを置き忘れていた。 彼から見た自分の姿をせめて、そばにとっておきたくて。 重い足を進めた先、昨晩の大惨事をどうにかしようと思いつつ 扉に手をかけて、かけようとして―――― 誰かの泣き声。 まさか、もしかして、と色んな感情が駆け巡る中、 そっと扉を開けて。 「……シトゥラ……?」 恐る恐る覗き込んで。そこにあなたがいるのならば、 そこにいるあなたが泣いているのならば、 慌てて駆け寄ってくるだろう。 (1) 2021/06/01(Tue) 21:13:00 |
![]() | 【秘】 わるいおとなの ラサルハグ → 受容者 ルヘナ今こうして悲しみ苦しんでいるという事は、結局この子は『見ないフリ』をしない選択をとったのだろう。 それでも構わない。自分は子供の行く道を応援するだけ。 「ルヘナ」 だから、今は逃げ道を作りながら貴方を沢山慰めよう。貴方はちょっぴり人に寄りかかる事が苦手みたいだから。 抱きしめることも、背を撫でることも。これらは私がしたい事で、無理言ってルヘナが聞いてくれたもの。そう言い訳して今だけほんの少し休むといい。また歩きたくなるその時まで。 「何も間違ってなんていないと思うな。貴方自身が取った選択一つ一つに後悔していない限り。ただ、巡り合わせが悪かったんだ。ルヘナだけじゃなくて、貴方が想っている子も含めて。だから決して自分を責めないで」 とん、とんと穏やかなリズムと共に背を叩きながら言葉を紡ぐ。 その姿は生徒を導く教師というより、無条件で子供を愛する親の姿と言ったほうが正しいかもしれない。 そうして、大人であるこの男はそっと貴方を慰めるのだった。 (-2) 2021/06/02(Wed) 14:19:47 |
![]() | 【秘】 わるいおとなの ラサルハグ → 受容者 ルヘナ /* 祝 ☆ シ ト ゥ ラ 生 存 ……ということでエピローグ入り本当におめでとうございます、お疲れ様ですルヘナ…麦茶コップさん…お疲れ様です…14歳であらゆるもの背負いすぎなんだなあ…… エピローグ入りしたので先生駆け込み寺は閉店になりますが、利用してくださり私はとっても嬉しかったです!ありがとうございました! (-3) 2021/06/02(Wed) 14:20:06 |
![]() | 【独】 受容者 ルヘナ/* 先生落ちてるwwwwwww ひぃお腹痛いwwwwwwwwwwww 真っ白コート汚れちゃいますね……洗ってくださいね…… (-4) 2021/06/02(Wed) 16:04:32 |
![]() | 【独】 受容者 ルヘナ/* そういやRPとして綺麗だったから忘れてたんですけど、 先生。 お祝いありがとうございましたーーー!! うわぁんシトゥラ生きててよかったよ!!! 呻き聞いて支えて下さってありがとうございました!!!!! (-6) 2021/06/02(Wed) 16:12:36 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>1 ルヘナ 「……ぁ」 ルヘナ、と口だけ動かせば ボロボロとこぼれた涙を拭い切ることができないまま あなたのことを前髪越しに見やる。 包帯を巻いているが滲んでいる赤はわずかで、 それさえなければ無事な様子が見れるだろう。 「も、う来たの……? おはよう、ルヘナ。 一日いるつもりだったけど驚いた、 朝から読みたい本でもあったぁ?」 盗み聞きをしていたあの部屋でだしていた甘い声。 子供らしさを隠さず懐っこく口元だけ笑っているが、 涙はいつまでも止まらない 「ごめんねぇ、ちょっと嫌なことがあってさー ……泣き止むまで待ってねぇ」 (-7) 2021/06/02(Wed) 17:08:26 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-7 シトゥラ 膝を抱える貴方のそば、ざっと身体の様子を伺って ……頭の包帯に滲む血以外の分かりやすい負傷がない、と 気付いてすぐに膝をついて視線の高さをあなたに近づける。 前髪で隠れていても流れ続ける涙は見えたから、 恐る恐るあなたの両頬に手を添えて、 親指であなたの目尻に溜まっては流れる涙を拭う。 「お前が描いてくれた絵、 ここに置き忘れてたから取りに来たんだ。 すぐに泣き止まなくていいさ、寧ろ泣ける時に泣いておけ。 ……なあ、夢じゃないんだよな。 ここにいるの、シトゥラなんだよな……?」 (-8) 2021/06/02(Wed) 17:17:33 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-8 涙を拭われながら不思議そうに首を傾げる、 何度か鼻をすすればだんだんと落ち着いてくるが かなりの時間泣いていたのが見受けられる 「だからなんで。幽霊でも見たような言い方をして。 食堂に行けないだけだって言っただろ」 どうして夢のようだと言われなければいけないのかわからない、 確かに暴力沙汰になるとして死ぬ可能性はどこかにあったかもしれないが、自分は約束は守ると言い続け無事に戻ってくることは説明はしたと思いこんでいた。 『大人に頼んで怪我を治してもらう』なんて、 狼のような真似をしていた自分達でないとできない褒美ではあったと思うけど 「頼んでくれたら、いつでも……ぁー……そういえば。 本当に早く来ちゃったね、みんなが『見』える日。 変なの、コロコロ指示変えてさぁ、 ここの大人は何をしたいのかわからないなぁ〜…」 へらへらと笑う姿は少しだけ痛々しくて、 とぼけるようないつもの様子ではなく 無理をしているのがわかりやすい 「……大好きだったのに…勝手で、 ずっと……信じてて、甘えてたボクが馬鹿だった。 構ってあげられなくてごめんねぇ?」 (-9) 2021/06/02(Wed) 17:37:58 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-9 シトゥラ 「あれを本当のことだと受け取るのは無理があるだろ。 俺は、お前が殺されるだろうって、思って…… 殺されなくても、ひどいことになるだろうって、 ……五体満足で戻ってくると、思えなかったんだよ…… 」段々手の震えと目頭の熱さが生じるも、あえて見ない振り。 何があってもどうなっても許すとは言ったが、 それは心痛まず受け入れられると同義ではなくて。 それからあなたの言葉を聞いて、そこに滲むものを見て。 ……『味』を見るまででもない無理を知って、 あなたの涙を拭った手をするりと動かし背中側に回す。 ここにあなたが存在することを確かめるように滑らせた手に、 その後あなたの輪郭に縋るように力がこもる。 あなたが痛くないよう気を遣いながら、 それでいて少し痛くてもいいだろうと判断した程度の力。 「大人のことも子供のことも俺はよく分からないけど。 お前が何か黙っていることは分かるよ、シトゥラ。 無理してまでするような隠し事か? 必要なことなのか? それは、俺には言えないことなのか? どうせ俺達しかいないし誰にも言わない、だから 吐け 」 (-10) 2021/06/02(Wed) 18:01:37 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ「何を黙ってるかわからない」 ぽつりとつぶやいてあなたを見上げる、 潤んだ瞳がかち合い、また揺れた 「ボクは何を言っていない? ボクは何を隠そうとしていた? ルヘナに食べきってほしくないからああ言ったけどさぁ。 何が残ってるんだよ」 不安そうに確かめる手が求めているものがわからない。 あなたが知りたい自分がわからない。 震える手を好きにさせながら、力が籠もった手にすり寄った 「伝えていないことってなに? 知りたいことってなに? 言われたことしかやらなかったからわかんないし 嘘もついてないし、やりたいことしか見せてない。 わかったのは言われたことしかできない子は 愚かで馬鹿だったことだけ。 みんなを見ないのも大人に言われたからだけじゃない、 本当にみんなを見たくなかったから。 でも見たくなかった理由はすべて勘違いだった」 これが黙っていたことになるのか、シトゥラはわからない。 自分の感情や感想を知りたがっている気持ちがわからない なぜならもう、事実は知られきってると思っている 致命的に説明不足なのを理解していない (-11) 2021/06/02(Wed) 20:10:38 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-10 >>-11 「大人のためにやってきたことは誰のためにもならなくて、 やってきたことは求められてもいなくて、 悲しませたり苦しませることしかしてこなかった。 間違いだらけだった。 ボクは…これを隠しているの? みんなボクが何もしていないことなんて すぐに暴いて知っていた思う。 何もしてない、何もないよ。 隠そうとも隠せるものもなかったんだから」 ただ唯一話していないとするならば、 それについて 嬉しい悲しい苦しい を告げたことがないだけ。事実が皆知りたいのだろう、 そこにシトゥラ自身の感情を必要だと一切考えていないのだ 「……なにか言っていないことはある? ルヘナにいったことも、結構勘違いがあっただろう。 まともな大人になりたい内容は、少し変わったぐらいかな。 まだわからないから勉強するけどぉ」 (-12) 2021/06/02(Wed) 20:15:46 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-11 >>-12 シトゥラ 「……なんだ、俺達。お互いにそういうことだったんだ」 すとん、と胸に落ちるものがある。 当たり前のことすぎてすっかり忘れていた、 表現されないことには出てこないものの存在。 たっぷりあなたの言葉を聞いてから、背を数度優しく叩いて、 小さくくすくす笑う。 俺達、これだけのことを理解していなかったのかもしれない。 「なあ、まともな大人になりたい内容が変わったのは何故だ? 何かがあって、何かを感じて、何かを考えて、 そうしてその考えに至ったはずだ。 俺はそこの『感じたこと』と『考えたこと』が知りたい。 変わった理由が嬉しいことなのか悲しいことなのか、 そういう 『人間らしい』部分を知りたかった んだ、ずっと」何かを経験し、それによって変化する。 それは知識の吸収以外でも当然生じるものなのだから。 「俺は、お前が喧嘩しに行くと聞いて、怖くなったよ。 喧嘩ということは暴力だ、痛いことは苦しいし悲しい。 どうしてお前が苦しい、悲しい、痛いと感じるようなことを しに行くのかが全く分からなかった」 (-15) 2021/06/02(Wed) 21:39:22 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-12 >>-15 シトゥラ 「……頭の怪我で血が滲んで、ってことは殴られたんだよな。 その上で今生きているってことはきっと前準備があったんだろ。 でも、俺はそれを知らなかった、 俺には見えなかった……! お前の言葉の『味』が違ってさ。 生きる気がない返答なのに、お前は未来の展望を語っていて。 だから……やること、やりたいことしか分からなくて。 どういう感情で、どういう思いでいたのかが分からなくて。 それがすごく苦しくて、苦しくて、怖かったんだよ…… 」意識して吐き出そうにも難しい。 自分だって、感情表現というものに慣れていないのだ。 苦しい、つらいを吐き出せるようになったのもつい最近で。 意識しながら、伝わるように、話していく。 「シトゥラ。俺がお前を『食いきる』日なんてきっと来ないよ。 俺達には毎日色んなことがあって、毎日色んなことを思って、 そんなことを馬鹿みたいに繰り返していく。 死ぬまでずっと、思考も感情も尽きることはない んだから。だから俺にお前を『食わせて』。 苦しくなかった? 辛くなかった? 怖くなかった? ……悲しくなかった?」 (-17) 2021/06/02(Wed) 21:43:47 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ「……、……」 言われたことしかできなかった自分は、 ああ。と、なにか心の中で答えを見つけた。 すぐに治るのなら苦労はしない病気だとも思ったが。 「まともな大人になりたいと思ったのは、 治療がひどいことも混ざっていると知ってしまったから。 それは、いい子のままのボクではどうしようもできない。 嫌な治療をされ続けないために辞めさせるか、 変えなければいけないと思ったんだ。 簡単なことじゃないだろうけど、言うことを聞きながら 正しい知識をつけていこうかなって思って」 一息。 「喧嘩しに行くって言ったのは、 ……復讐が無駄なことを教えてあげたくて、誘った。 だけど、様子は変らなそうだったから レヴァティと大人に頼んで迎えに来てもらった。 人を傷つける手のほうが痛いってわかってほしくてさ、 それに今にも死んでしまいそうだったから。 俺を殴ったら少しでも気が済むか死ぬ気は薄れるのかなって? 不安に思ってるなんて思わなかった、そんなに寂しかったの? あえなくて数日だったじゃないか。 あー……カストルたちも行ったから 寂しくなくなってればいいなとかは考えてたよ」 ▼ (-20) 2021/06/03(Thu) 1:34:51 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-17 >>-20 「ルヘナのほしい食事はこれ、だった?」 そうだったのかと、答えた食事の意味は 微妙にまだ何かずれている気がする。 そして続いた言葉に目を伏せて一度深呼吸をした 「殴られたことは全然いたくなかった。 辛くもないし、もしメレフのためになったのなら嬉しい。 メレフのためにならなかったのなら悲しいかな。 迎えに来てくれたことは嬉しかった。 レヴァティも……先生も親切で。 本当のことを教えてもらって……それで…… 泣きたくなるほど悔しかった。 悲しいことだった、今までの自分が間違っていたのも 今の自分ができることがほとんどないことも。 だけど泣いてる時間は、今だけでいい。 こうしてルヘナに話聞いてもらえてるから、 平気になってきたんだ」 よ。とつぶやいて、妙な気分になった。 はなしていないことが多すぎたが故 (-22) 2021/06/03(Thu) 1:48:54 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-20 >>-22 シトゥラ 「そうだな。まともじゃない治療は存在する。 酷いことをされた人も望まぬことになった人も知っている。 俺も、最後に満たしたのが性欲になるよう『治療』された。 ……終わってから暫く、人に触られるのが怖かったよ…… だから、シトゥラが今の状況を変えようと思ってくれるのは 嬉しいし、変わったらいいなぁとも思う」 自分の持つ病気は大人としても治療されないほうが都合がいい。 上手く運用すれば短期間に多くの情報を得られるこれは、 自分の持つ『知る能力』の前提となる『才能』なのだから。 「復讐……となると相手はメレフか…… お前の身体を張ってまで他者の願いを叶えたがる姿勢は 美徳でもあるが、それによって影響が出てくるお前自身と お前が大切だから心配する人間がいることは覚えていてほしい。 ……不安については大人に抱かれて散々凹んでいる中、 気にかけてくれる仲間達を裏切っている罪悪感と 俺を好きになってくれた人を失恋させて泣かせた罪悪感と お前が嫌な『治療』を受けるかもしれない不安とで、 ……俺自身散々なことになっていたから半分八つ当たりかも。 ラサルハグ先生に頼ったくらいには弱ってたよ」 こうして具体的に挙げると何やってるんだ俺。 たった数日でこんなにも色んな事を知って。 (-23) 2021/06/03(Thu) 2:50:55 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-22 >>-23 シトゥラ 「俺が知識を『食いたい』からってだけじゃない。 俺がお前のことを知りたいから、 知ると嬉しい から、シトゥラ、お前の思うことや感じたことをこれからも聞かせて」 シトゥラという個人のことだから知りたい、感じたい。 それは 『食事』の欲求よりも強く優先されるものになった。 ……そうして、あなたが語る昨晩の話をひとつひとつ、聞いて。 「メレフのためになったかどうかは後で本人に聞きに行くか。 レヴァティと……どの先生かな、先生にはお礼を言いたいな。 本当にレヴァティって親切だったんだ……よかった…… ……悔しくて、泣いて、吐き出して平気になってきたのなら お前の弱音を聞ける場所になれたことが嬉しいし、 お前にとっての何かしらの慰めに慣れていたのかな、って 少し自惚れそうな程度には嬉しく思う。 苦しいとか悲しいとかっていうつらい感情を教えてくれたら こうして聞いて、そばにいて、お前を慰められる。 何をできないこともあるかもしれないけど、 少しでもお前の痛みを紛らわすことができたらいい。 ……たくさん頑張って、思ったことを教えてくれて。 こうして帰ってきてくれて。本当にありがとう」 ぎゅ、と強く抱き締めて。頭部の傷を避けながら あなたの髪をさらりと撫でる。 (-24) 2021/06/03(Thu) 2:55:12 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-24 「……」 「……? わかったよ」 なにかがわかったらしい。 レヴァティと先生にお礼をいう話は、 正直あまり勧めないといったが止めもしなかっただろう。 メレフはあんまり話をして欲しくないそうだ。 理由は、自分はできるだけ彼に問い詰める人は 少なくなって欲しいと手回しをしていると。 もう既に彼は傷ついてると思うので、 あまり怒りすぎないであげて欲しいらしい。 「お礼なんて言う必要はないよ、ルヘナ。 ルヘナが一番最初にくれたんじゃないか、 ボクを許してくれる場所を。 大好きな人を大人に奪われてしまったとずっと思っていて、 寂しかった。 それでもまた会いたいって思っていたし、 大人やそれ以外の誰かのことを好きになっていても あなたのことは大事に思っていたよ」 (-25) 2021/06/03(Thu) 3:52:57 |
受容者 ルヘナは、メモを貼った。 ![]() (a20) 2021/06/03(Thu) 3:53:03 |
![]() | 【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-24 >>-25 「ねぇ、ルヘナ。 もしかして―――― 本当にボクのものだと思ってくれているの? まだこんなボクでも欲しいと思っている? 心配していたのは死んで欲しくなかったから? 傷ついたら悲しいから? どこにも行って欲しくなかった? それって―――まるで恋みたいだと思ったんだけど これも勘違いかな。 あなたの中で そんなに大きなものになっているなんて思わなくて、 愛されていると気づかなくてごめんね。 俺でよければ貰ってください、ルヘナ。 できたら飽きないで、許し続けてくれたら嬉しいな」 髪を撫でられ心地よさそうに目を細めれば、甘く微笑む さらりと揺れた前髪から あなたを愛おしそうに見つめる双眸が覗いた (-26) 2021/06/03(Thu) 3:55:52 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-25 >>-26 シトゥラ シトゥラの言葉についてはある程度聞くだろう。 レヴァティと先生については会ったら言っておこう程度に。 メレフについては自分からは何も言わないように。 ……自分としてもメレフが傷付くのはあまり望まない。 それから、あなたの感情、思考にひとつひとつ触れて、 喜びに表情が穏やかなものへと変わっていく。 「お前が寂しがってくれていたことも 会いたいや大事の感情も。 今まで言われるまで…… 『そうだといいな』という希望であって 事実だと思っていなかった。 独りよがりで自分本位な思考のまま、否定を避けて」 その結果がこの数日なのだ。 あなたにばかり文句を言っていたが、 自分もまたそうだったことに気付けば少し眉を下げた。 (-30) 2021/06/03(Thu) 13:16:39 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-26 >>-30 「俺は本当に全てお前のものだと思っているし、 お前が全部欲しい気持ちも持ち続けている。 ……お前が死んだら苦しいし悲しいから嫌で心配で、 それは傷付くことに対しても同じで、 ずっと俺のそばにいてほしいと思っている。 俺はお前に独りよがりの恋をしていた。 分かった振りして何も分からず空回る馬鹿な恋だった。 膨らんだものの大きさに戸惑って苦しんだ恋、 だったよ。 だから、シトゥラ。 お前の全部を、俺が、ルヘナが貰って、 愛します。 お前のそばで色々知り許し続ける毎日を幸福と呼んで、 お前に色々知られて受け入れてもらう喜びを愛と呼んで。 愛してる 、ってたくさん伝えていきます。……夢ならずっと覚めないで…… 」怯える心はまだ残っているけれど、 それもいずれは溶けてただ幸せに満たされることだろう。 あなたの双眸に宿る碧を見つめ返す若草色が揺れて、 痛みや苦しみに由来しない、喜びによる涙が零れ落ちた。 (-31) 2021/06/03(Thu) 13:24:29 |
ルヘナは、シトゥラを抱きしめた。 (a22) 2021/06/03(Thu) 13:25:37 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 夢の続きを イクリールある程度こちらの諸々が落ち着いてから、暫くして。 ギムナジウム内を散歩がてら歩き回り、 お目当ての小さい彼女を探して周囲を見渡す。 「どこにいるんだろうイクリール…… 寮のほうに向かうべきか……?」 そうして彼女を見つけることができたのは 果たしてどこだっただろうか。 (-49) 2021/06/03(Thu) 22:16:47 |
![]() | 【秘】 夢の続きを イクリール → 受容者 ルヘナイクリールの姿は今日も生徒達の中には無い。 けれど確かに同じこのギムナジウムの中に居る。 あなたの足があまりひと気のない廊下に差し掛かった頃、 ぽつり、聞き覚えのある声がその耳に届くだろう。 「────ルヘナ?」 何か捜し物でもしているのだろうか。 そんな気遣わしげな声色と、それと表情と。 (-51) 2021/06/03(Thu) 22:25:59 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 夢の続きを イクリール>>-53 「ああ、イクリール」 あまりひと気のない廊下、ある意味彼女らしい声と表情を聞いて 少し足早にあなたのそばまでやってくる。 ……最後に会ったのが彼女から手紙を受け取った時、だから、 自分は相当に取り乱していたはずで、 だから若干の気まずさのようなものはあるのだが。 「よかった……お前を探していたんだ。 昨日のこと、ごめんとありがとうを言いたくて。 手紙を配る手伝いをできなくてごめん、 あの手紙を届けてくれてありがとう。 おかげで、……色々あったけど……助かったよ」 昨日の手紙の件については本当に感謝している。 手紙の件単体なら自分の勘違いや受け取り違いもあって散々だったが、 自分がある程度落ち着いて会話できる精神状態になれたのは 彼女のおかげだという意識がある。 (-54) 2021/06/03(Thu) 22:43:29 |
![]() |
![]() | 【秘】 夢の続きを イクリール → 受容者 ルヘナ>>-54 「ごきげんよう、ルヘナ。」 やって来たルヘナを見上げて、まずは挨拶を一つ。 それから、ごめんとありがとうを言いたくてという言葉に ほんの少し、首を傾げて見せた。 「……そう。ううん、いいのよルヘナ。 あの時も言ったけれど、あれはわたしがそうしたくて ただそれだけでしていたことだから。 だから、二人の間になにか後悔をしてしまうような そんなことが無かったなら、わたしはそれでいいの」 あの手紙、という言葉に合点が行ったという顔をして、 そしてやっぱり、いつも通りに笑って見せた。 あの時のルヘナの様子を、心配していなかったと言えば それはきっと、嘘になるだろう。 けれど今こうしてありがとうを言う事ができるのだから ならばきっと、それで良かったのだ。 少なくとも、イクリールはそう思う事にした。 (-56) 2021/06/03(Thu) 23:02:27 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 夢の続きを イクリール>>-56 「悪い、挨拶してなかった。ごきげんよう」 あなたからの挨拶でふと挨拶すら忘れていたことに 気付かされれば、同じように返す。 『らしくない』挨拶かもしれないが、まあ、いいだろう。 「イクリールが手紙をくれたおかげで、俺はシトゥラに会えた。 知らないことだらけだったことを知って、 少し……情けない事に、俺が思いつめすぎもしたんだが。 でも今日になってまた会えて……後悔じゃなくなったよ。 目標と言えばいいかな、とりあえず前向きなものになった」 伝えられること、伝えられないこと、色々あるけれど。 それでもシトゥラとも交流のあるあなただから伝えた。 ……自分の目標達成のためにあなたの力も借りるだろうし。 「だから、本当に感謝してる。ありがとう。 あと、それから……これはお礼ついでのお願い事なんだが。 イクリールとシトゥラ、二人でよく食事していただろ。 シトゥラが戻ってくるまで、それと戻ってきてからも、 俺も一緒に食事させてもらってもいいか?」 (-59) 2021/06/03(Thu) 23:23:48 |
![]() | 【秘】 夢の続きを イクリール → 受容者 ルヘナ>>-59 「……そう。ルヘナは、シトゥラに会えたのね」 聞こえるか聞こえないかの声で、なぁんだ と呟いた。 イクリールだって、別に心配していないなんて事はなかった。 だって、本当にあの手紙から不穏な気配を何一つ感じていなければ きっと、急いで手紙を配り回る理由なんて無かったはずだ。 「うん……そうね、それならわたしからも よかったわ、って。言わせてちょうだいね。」 ありがとうには、素直に笑ってどういたしましてを。 それから、お願い事?と一つ目を瞬かせた。 「ええ、もちろん。 二人よりも三人、それよりももっと。 ごはんはみんなで食べた方が、きっとずっとおいしいわ。 …それにね、ルヘナ。 お友達とごはんを食べるのに、 許可をもらう必要なんてないのよ。」 ああでも、もしかしたら。シトゥラ次第かもしれないわ。 そう続けて、いたずらっぽく笑って見せた。 (-62) 2021/06/04(Fri) 0:05:02 |
![]() | 【秘】 受容者 ルヘナ → 夢の続きを イクリール>>-62 「ああ、なんとか。……お前が急いで届けてくれたおかげで、 あいつと会うことができたんだ。 あいつ、俺が来たからって隠れて慌てて帰ろうとしたんだぞ? 少しでも遅かったらすれ違ってたと思う」 慌てて帰ろうとした結果の大惨事については触れない。 けれど思い出して少し呆れつつやはり笑って。 あなたがひとつひとつ投げかけてくる言葉を聞く度、 前まではその眩しさを恐れていたはずだったが、 今は全く恐れていないことが少しおかしくて。 それから、あなたが自分を『お友達』と思ってくれている、 その事実に感謝を抱きつつ……こちらも同じように、 いたずらっぽく笑い返して。 「あは、それなら俺も あまり食べられるわけじゃないが ありがたく。あとそうだな、シトゥラに許可を取るためにどうしたらいいか、 俺と一緒に考えてくれ。お前の力が必要だ、イクリール」 敵対者であったはずのあなたが『友達』であることに くすぐったさを感じながらも、喜んでいる自分がいる。 それがとても、とてもおかしかった。 (-64) 2021/06/04(Fri) 0:30:27 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新