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【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「え?」 目を丸くした君に、こちらも目を丸くした。 嫌だったのかな、と思って。君はそんなこと気にしないはずだし、と思い直す。 珍しく泳いでいる視線を見て、君が動揺していることをやっと理解できた。 人が死んでも淡々としている君が、俺が名前を呼ぶだけで狼狽えるなんて。 優越感という言葉を青年が知っていたら、きっと今の気持ちをそう認めただろう。 「…ヒメノだって悪意があったわけじゃないんだ。生きたかったってだけでさ。 きっと俺だって、もしヒメノが生きてたら、手首を切り落とすくらいのことはした。」 青年は包丁を持っているヒメノの方が、以前よりも好ましいと思う。きっと今の彼女となら話せることがたくさんあるはずだから。 彼女が死んでしまって、残念には思っていた。 だけど、それ以上に。 (-163) 2022/03/02(Wed) 22:47:26 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス「──でも、 そう思ってくれて嬉しいよ 。ありがとう。」その瞬間だけ、確かに青年は微笑んだ。愛おしいものを見つめるように。 ……その表情に子供らしさはなく、濁った眼は君しか映していなかったけれど。 (-164) 2022/03/02(Wed) 22:48:22 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ 与えることに躊躇いがない。取り上げられるだけの人生で、楽に怠惰に生きるために多くを放棄し捨ててきた毎日だったから、貴方から与えられることに慣れていなかった。 今はもうすっかり戻っている。けれど数秒。確かに、貴方のおかげで心の水面がぐらんと揺れた。 「そうだな。俺は彼女のことを知らないが、悪意は無かったのだろう。ただ生きたかった。それだけだ。 でも、だ。 お前が襲われる可能性があった。お前が殺される可能性があった。そんなこと起きない可能性だってあったが、あったかもしれないは考えだしたらキリが無い。 この元凶が投票権を持つエノさんだったら手出しはしなかった。ヒメノさんが投票権を持っていたら、違っていた。彼らを殺すことは確率を乱してしまいかねなかったから。 俺は、俺とお前以外の存在は全て平等だ。平等に、どうなろうと構わない。 ……が、俺の生きる理由を取り上げられるのは心底嫌だ。それが些細な可能性の芽であっても、俺は残すことなど許容できない」 その声は、沸々と。確かに少しずつ、熱が込められて。 その視線は、無色透明だった、氷にも似た眼差しは── ▼ (-168) 2022/03/02(Wed) 23:12:54 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ「どういたしまして。 俺とお前が同じ景色を見るためなら、喜んでこの手をいくらでも穢そう」 ──誰かと同じ、濁った色をしていた。 (-169) 2022/03/02(Wed) 23:14:00 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ『そうか』 『お前がそうしたいのならそうするといい。何を選択するかはメイサイの自由だ』 こちらも簡潔なメッセージ。ただ、程なくして追加で何件かさらに貴方の元に届く。 『これは話せるなら話せばいいし、話したくないなら話さなくてもいいが』 『WやめたいWといってやめられるものなのか? それならばやめるに越したことはないが、環境や状況によってそうせざるを得ないよう誘導されていたりするのだろうか』 『そもそも、何故お前は人殺しを?』 (-189) 2022/03/03(Thu) 10:23:25 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス 少し長い文章を打って、一旦削除した。 だから、こんな短文を打つのにやたらと間が空いてしまった。 『内緒です』 『それより』 『あ〜って思いながら今日の結果見ました』 『先輩も選ばれちゃいましたね』 (-195) 2022/03/03(Thu) 11:35:38 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ『そうか。それもまた選択だ。 選ぶ意思を取り上げられていないのならそれでいい。それが一番だ』 メッセージでやりとりをしている貴方には知る由もないが、もし声を使っていたなら珍しく僅かに熱がこもったものになっていただろう。 『内緒か。分かった。では聞かない。お前の内に秘めておくといい。俺も話さないから』 次の内容が間が空いても青年は気にしなかった。 『ああ、選ばれてしまったな。てっきり恨みを買って皆の投票で選ばれるものかと思ったが……二回目の者は何を思って選んだのだろう。 まあそういう時もある。だが選ばれても提供者が確定したわけじゃないから、まだ助かる可能性がある。 俺たちはそれに賭けているし、勝てると信じて疑わない』 『だから何も問題はない』 宝くじを買って自分は当たると思い込んでいるようなものだ。根拠も何もない。問題はありまくりだ。 それでも、青年は眉一つ動かさずいつもの調子で貴方に返事を送った。 (-212) 2022/03/03(Thu) 13:02:29 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス与えることに躊躇いがある。自分に与えられてきたものはすべて気味が悪かったから。 だから与えられるという行為は気持ち悪いことだ、って漠然と考えていた。ついこの間までは。 「………そうだなぁ。俺も、俺とお前以外はどうなってもいいや。だから不安になるんだろうし。」 きっと以前なら自分の命だって、どうでも良かった。 でもこの命は、大事な大事な可能性である君の物なので。 大切にされて、執着されて、生きる理由にされて、昔は苦しかった。 重い感情のはずなのに。 それが君の想いだというだけで、こんなに嬉しい! 「ヒメノの顔見てくるよ。フカワさんが温室作ってくれたみたいだから、花調達して行ってくる。 勿論、背後には気を付けとくからさ。」 立ち上がって、ジュースの入ったボトルを君に差し出した。 怪我人の様子は見ようともしなかったくせに、死者の様子は見に行こうとする。 だけどそれは別に、生死が関係しているわけじゃない。 (-219) 2022/03/03(Thu) 13:50:51 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス 返信を見て、少し変な顔をしてしまった。 これがメッセージでのやりとりで良かったと思います。 いや。問題はない、って。 どこがどう問題ないんだ。 『どうしてそう言い切れるんですかあ……。 めちゃくちゃ確信持ってるじゃないですか。 いや、そりゃ慌てても何にもならないのはそうですけど。 全然怖くないんですか』 純粋に疑問だったから訊いたけれど。 ああ。でも少し、野暮だったかもしれないな、と思う。 『すいません、野暮でした。 確定という訳じゃないですからねえ』 『僕も、勝てる方に賭けちゃおうかな』 だって、僕も先輩が生きて帰って欲しいから。 (-224) 2022/03/03(Thu) 14:55:13 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ 以前なら自分の命だって、どうでも良かった。 自分の命は、俺だけのものではないらしいから。 だから、命を返しにきた。 でもこの命は、もう俺だけのものではないから。 だから、命を落とせない。 大切にしたい。執着している。生きる理由だ。誰かにそう思うなどもう無いと思っていた。 痺れが少しずつ薄れて、少しずつ想いが滲み出していく。……もしかすれば、孤独も、寂しさも、恐怖も、いずれは。 「分かった。気をつけてくれ。 俺もカミクズさんに話があるから、少し離れるかもしれない。単独で行動しないようにこちらも用心しておく」 ボトルを受け取って貴方を見送った。 貴方がどのような理由で何処へ行くか気にしない。貴方が貴方の為に動けるのなら、それだけで。 見送ってから飲んだジュースはやっぱり慣れなくて、でも悪くなかった。 (-230) 2022/03/03(Thu) 16:05:31 |
【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ 貴方に一件の連絡が届く。 『カミクズさん。突然すみません。 話がしたくて連絡を入れました。掃除の仕方を教えてほしくて』 『もし可能なら薬局まで同行してくれたらと思うのですが、如何でしょうか。 ただ当時のログを調べたツルギから、カミクズさんがヒメノさんに襲われたと聞いています。怪我が酷いようであれば無理せず安静にしてもらえたらと』 (-231) 2022/03/03(Thu) 16:08:40 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス夕暮れ時。 いくつかメッセージをやり取りして、 頼まれごとの為に身支度をしていた頃。 不意に届いた連絡を見て、差出人に少しだけ意外そうな顔をした。 『いいですよ。 ちょうど薬局の掃除を頼まれたところでした』 『現地集合にしますか?それともどこかで落ち合いましょうか』 (-232) 2022/03/03(Thu) 16:15:37 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ『どうして、か。ふむ』 少し間が空く。 『それ以外の結果に意味は無いから』 ややあってそう返ってきた。 『俺だけ生き残っても、ツルギだけが生き残っても、二人が死んでも、それらは全て意味が無い。無価値だ。だから確信しているというわけではなく、たった一つの結果を見据えるしかやることがなくてな。 怖い? ……状況が変われば思うこともあるかもしれないが、少なくとも今はそう感じたことはないな」 もともと命を返すつもりで来たから。死ぬことに関しては怖くない。 『別に俺は何とも思わないから謝ることはない。気にするな。 ……そうか、お前も賭けるか。それもまた気にしない』 『気にしない……が、メイサイはそうやって他の参加者の生存も望んでいるのか?』 ふと疑問に思った。何故貴方はこちらに対して色々考えてくれるのかと。 (-233) 2022/03/03(Thu) 16:16:30 |
【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ 一方、こちらは相変わらず眉一つ動かさない。淡々とメッセージを送り続ける。 『それは何より。ありがとうございます』 『出来れば単独で動く時間を減らしたいので、カミクズさんがお嫌でなければ部屋まで迎えに行きます。 そこから薬局へ向かいたいのですが、大丈夫ですか?』 今回の合議の中で出た意見に賛成の身であった為か、なるべく一人でいるのはやめようと判断したらしい。自分も、相手も。 (-234) 2022/03/03(Thu) 16:20:37 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス『わかりました。多分、その方がいいですよね』 『じゃあ、待ってますね』 そう返信を送ってから、先日あった事をふと思い出して 部屋の前で待っていようと思ったとか、ないとか。 多分、あなたも気にする方の人ではないとは、思うのだけど。 (-235) 2022/03/03(Thu) 16:30:18 |
ユスは、チップ非準拠になった。ツナギスタイルだ。 (c21) 2022/03/03(Thu) 16:41:20 |
ユスは、カミクズの部屋へ向かった。多分、夕暮れ時の事。 (c22) 2022/03/03(Thu) 16:41:48 |
【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ『分かりました。すぐに行きます』 簡潔なメッセージで締めくくって、それから暫くした後。 動きやすい服装になった青年が貴方の元を訪れる。最初に会って会話をした時から変わらない無愛想のままだ。 「カミクズさん、お待たせしました。頼みを聞いてくださりありがとうございます」 小さく頭を下げてお礼を述べる。 (-238) 2022/03/03(Thu) 16:42:11 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス所変わって部屋の前。 対する清掃員はといえば、いつも通りの作業着だった。 これからしに行く事を思えば当然ではあるのだけど。 「…あ、ユスさん。 いえ、お気になさらず。本当に今行くところだったので…」 掛けられた声に、ぱ、と顔を上げて。 相変わらず無愛想な事には大して気にしたふうでもなく、 そんなに待ってもないですよ、と続けた後に。 「……エノさん、大丈夫そうでしたか? 一応…連絡ができる状態なのは、わかってるんですけど」 ぽつり、気掛かりそうに零した。 口ぶりからするに、清掃員に掃除を頼んだのは彼なのだろう。 (-240) 2022/03/03(Thu) 16:51:41 |
【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ「よかった。折角の機会を逃さずに済みました」 もしバケツやら何か荷物があるなら代わりに持とうと進言したことだろう。 「俺が最後に見た時はまだ寝て休んでいましたが、その様子を見るに連絡を取れる程度には回復したようですね。 出来る限りの応急手当はしましたし、ナツメに頼んだりツルギが見舞いに来てくれる人を呼んだりしていましたから、もし何かあっても力になってくれる人は彼の傍にいると思います。大丈夫だと思いましょう」 付きっきりで見ていたわけではないし、医師でもないので正確な判断はできない。 救護に携わった者として無責任な発言はしたくなかったので、大丈夫とは言い切れなかった。けれど何かあってもすぐに対応できると、懸念要素を払拭できそうなことは提示しておく。 (-242) 2022/03/03(Thu) 17:02:52 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス「そうですか…少しだけ、安心しました。 あの人が寂しくないといいなって、それがずっと心配で…」 その答えに、笑みの形の表情にほんの少し安堵の色が滲んだ。 怪我の具合もそうだけれど、それ以上に、多分。 ただ、寂しい思いをしていないかが、清掃員は気掛かりだった。 寂しがり屋な人だと知っているから。 「…そういえば、ユスさんはどうして掃除を? いえ、誰かがやらなければならない事ですから… ユスさんがやろうと思う事は、あまり不思議じゃないですけど」 あなたはそういう事を率先してやる人、だと認識してはいて。 でも何となく、聞きたくなったから。 立ち話も何だから、と歩き出しながらそんな問いを投げ掛けた。 今は特に手荷物は無い様子。 現場に着いてから用意してしまうという事がここではできるから。 (-245) 2022/03/03(Thu) 17:16:19 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス『意味ない、ですか』 『いいですね。参考になります』 他の可能性を切り捨てる。そういう考え方もあるか。 『景色を一緒に見に行きたい人って、ツルギさんの事だったんですね』 短髪の剣道強そうなあの人を思い。 この2人少し雰囲気似てるよな。って思って少し笑った。 けど。 『は? 別に望んでませんけど?』 すいませんユス先輩。反射的にカドが立ってしまった。 文面だと冷たく見えちゃうなー。 『見学なんで。この合議、僕には関係ないですし。 僕が全員の生存祈ったところでどうにもなりませんし』 『別に望んでませんけど、この合議が皆さんの納得行く結果になればいいとは思ってます』 (-247) 2022/03/03(Thu) 17:29:16 |
【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ 合議が始まる前。顔合わせの時点で彼は確か、独りで死ぬのは寂しいと言っていた。 「……一人が苦手な方でしたか、エノさんは」 問うというより独り言に近かった。 「……そちらの懸念ならば、怪我よりも大丈夫だろうと言えます。きっと放っておけない人たちが来ますよ」 貴方だって、その一人だろうから。 約束をしたかしていないかは知らないが、きっとそうかもしれないと密かに胸の内で予想した。 続く掃除の話については。 「俺ですか? ……。 こういった掃除のやり方を覚えた方が役に立つかなと。終わるまで何も起きないという保証はありませんし、カミクズさん一人に頼りっぱなしもどうかと思いまして。 そもそも、ヒメノさんに襲われたのなら貴方ももう少し休むべきだと俺は考えますが」 少し頭の中で返答をまとめる為に閉口したのち、そう答えた。 (-278) 2022/03/03(Thu) 21:58:19 |
【独】 規律 ユス「……本来の目的は」 「死体や血の処理を覚えた方が、これから役に立つからなのだが」 「貴方に正直に言う理由などないからな」 (-279) 2022/03/03(Thu) 21:59:29 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ『うん? ああそうか、見学者は裁判場には入れないのだったか。 そうだな。ツルギと生きて帰って見に行くつもりだ。あいつがいないと作れない景色だから』 当然のようにそう返ってきた。 『そうか。望んでいないのか。認識を間違えたな。悪いとは思っていないから謝らないが』 馬鹿正直に答える。それから暫くして、続きのメッセージ。 『揚げ足を取るようだが、それもある種の祈りだな。祈りと望みの違いはよく分からないが。 ……いや、そこはあまり重要なポイントではないな』 『メイサイ。お前はヒメノさんがエノさんを襲った時も、ナツメに連絡を入れただろう。 それなのにその後は干渉しなかった。同じ見学者でありながら、アクタに付き添ったコタと違って』 『その距離感がどうにも不思議に感じられてな。関係者ではないが、決して無関係でいられない。 上手く言語化できないが、付かず離れず、俺たちといるようで。 ただの勘違いなら別にいいのだが』 (-280) 2022/03/03(Thu) 22:11:20 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス「あはは…あの人はそんなに難しい人じゃありませんよ、きっと うん、でも…なら、よかったです。」 殆ど独り言に近い呟きに少し困ったように笑って、 それから、続く言葉に一つ頷いた。 自分も会いに行くとは約束したけれど、すぐには行けないから。 だからそれだけが少しばかり気掛かりだった。 「……うぐ、それはそう、なんですけど… あんまりじっとしているのも、何というか、気が塞ぐんです。 だから少しくらいやる事があった方がちょうどよくて…」 暫しの沈黙の後の返答、正論にやや痛いところを突かれて。 ほんの少し言葉に詰まった後、言い訳じみた…言い訳をした。 そんな薬局への道すがら。 「…自分の仕事は…役に立つこと、無い方がいいんですけどね」 僅かに目を伏せて、物憂げにそう零したのは 聞こえたかもしれないし、聞き取れなかったかも。そんな声量。 (-288) 2022/03/03(Thu) 22:25:21 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス/* こちらメロンパン入れとなっております。 薬局着いたら白移行でもこのまま秘話進行でも大丈夫です! 以上です!どうぞ! (-289) 2022/03/03(Thu) 22:27:14 |
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