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【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ──これは、あなたが見た夢だったかもしれない。 ──水晶玉を通して見た景色だったかもしれない。 ──白昼夢のようなまぼろしだったかもしれない。 あなたはこの夢の光景を、音を、どのような手段で知っていても構わない。 これは、誰かに焦点を当てた夢。 ずっとずっと、この世界の外を見続けた誰かを見ている夢。 【 彩雲の夢 】 (D0) 2024/02/02(Fri) 21:01:28 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ/* 主に一人称視点で描写予定です。 描写外のことは、曖昧になっているものとして お受け取りください。例えば思考している時の声だとか。 過去のものも遡ってご覧になっていただいて構いません。 何かあればご連絡くださいませ。 この窓が見えているあなた様方の良きようにしていただければ幸いです。 【 彩雲の夢 】 (D1) 2024/02/02(Fri) 21:01:44 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 温室 マーサ あなたの痣が光り、それからのいつかのこと。 あなたは夢を見る。 真っ白な、ただただ広い空間。 ぷわぷわりと宙に浮かぶシャボン玉は、 その中にどこかの景色を映している。 あなたは地面から浮かび上がるそれに気付かずに 触れてしまったかもしれない。 何かの気配を察知し、避けたかもしれない。 兎角、触れればそれらは割れ、 誰かの記憶を覗くことができたのだった。 → /* 遊び星の干渉ロールです。お話ができるとうれしいにゃん。 彩雲窓の内容は、過去の日付のものも、このロール中に投稿されたものも、任意にPCが知ったり知らなかったりして構いません。 (-0) 2024/02/02(Fri) 21:03:01 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 温室 マーサ「おっ、マーサ嬢じゃん。ご〜きげんよ〜?」 あなたが現状把握に努めていると、背後から声が掛かる。 振り返れば彼の姿があった。あなたもだが、彼は町を歩く際の装いだ。教会で見た際には身に付けていなかった、真新しいコートを着込んでいる。 (-1) 2024/02/02(Fri) 21:03:25 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ 街中かどこかの路地か、それとも他の場所か。偶然に、彼はあなたのことを見かけた。 何事かありそうなら彼は一度声を掛けずに様子を見るし、そうでなければこのまま声を掛けるだろう。 ともすれば彼が声を掛けるより、あなたが気付く方が先だったかもしれない。 さて、あなたはどこで何をしているところだっただろうか? (-4) 2024/02/02(Fri) 21:06:59 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ──伝言が来てから一日は待たせて、それ以降。 いつかの黄昏時、腕輪の隠れる真新しいコートに身を包み、彼はあなたの露店を訪れた。 「御機嫌ようカリナ嬢? 俺ちゃんですよ〜!ってね」 そろそろ店じまい?なんて声を掛ける彼は、数日前とも、一年前とも変わらぬ調子だ。 (-17) 2024/02/02(Fri) 22:24:23 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン「んえ? ふつーに賑やかなん楽しい〜をしてるよ? 兄貴ともまたこうして飲めてるもんね」 マジもっと早くつっつきに行ってたらよかった〜、と上気した頬をゆるませて言う。 彼はグラスなりカップなりをすぐに空にするものだから、使い捨てのそれらは既に荷物にしまわれている。今日もよく飲み食いしていた。 真新しいコートは、彼が両手を広げてくるくる回っても、左手首の外れない腕輪を隠してくれている。 よくない(かもしれない)ことは視界に映さないようにする傾向も変わらずらしい。 酔いで足取りがおぼつかないだなんてことはないが、あなたが隣にいて気が緩み切っているのも確かだろう。 (-23) 2024/02/03(Sat) 0:24:47 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ「おっ、プリシラ嬢じゃん、ごっ機嫌よォ〜〜?」 真新しいコートに身を包んだ彼が、手を振りつつひょこひょこ近寄ってくる。 「なぁに大会出るの? 今日だったっけね力自慢たちの腕相撲大会」 「てかプリシラ嬢筋肉自慢だったりするン? いや〜見た目だけなら匙より重いものとか 持てなさそうな淑女じゃんね」 この細腕が試合開始と同時に厳つい男どもの腕を台に叩き付ける図を想像した。 そんなことをやれてもおかしくない胆力をあなたは持っていると、彼は思っている。 → (-35) 2024/02/03(Sat) 14:59:48 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ 不躾を承知ながらしげしげとあなたを眺めて、視線は頭のあたりで止まった。 「アラ、アンジュ嬢ンとこー…でよりかは、 ふつーに森の花でも飾ってる? いいね、太陽の髪に日差しの花。同系色でよきよき〜」 はて、橙と白は同系色とは言わないはずだが。 あなたは服用の副作用で色覚異常が生じる植物、鈴風草を知っている。 /* ・鈴風草 乾燥地域以外でなら一年中どこの森でも見られる球根植物。釣り鐘型の淡い色の花をひとつの茎に多く咲かせる。 花粉に睡眠作用があり、この世界で最も手軽に入手できる睡眠薬のひとつ。が、耐性がつくのが非常に早く、すぐに同量では効果を為さなくなる。 多量摂取で色覚異常等の副作用があるが、大抵は副作用を起こす量(大さじ3杯程度)が服用されることがない為に、あまり知られていない。 治療方法は新たに摂取せず時間経過に任せることのみとされているが、あなたは他の手段を知っていても構わない。 (-37) 2024/02/03(Sat) 15:01:00 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「残りの人生で一番若い時に会えたなァ〜〜!! おうよ、エリーんとこでやってもらった〜〜。 カッコいいっしょ、流石の仕事だワ」 ビシッ、と一瞬ポーズを決めた後にはまぁへらへらとしていた。 片付けの手伝いは過去と同一だっただろう。 店じまいが終えられれば、今日もおつかれさまとねぎらって。彼はあなたをとある場所へ連れていく。 今はもう使われていない鐘塔。蔦の張り付いた古びた石壁が、斜陽を受けてなんとも物がなしい。 「ここでも全然人来ンと思うけど、上まで行く?」 ここはかつての広場の名残で、石造りのベンチも設置されている。とは言え人通りがほとんどなくとも誰が来るともしれない環境だ。人を気にするなら、塔内部に入る方が無難だろう。 (-40) 2024/02/03(Sat) 16:03:53 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ「やー、力ないとは思ってないってェ〜〜!!」 見かけン方褒めたんよ〜!なんておちゃらけていたのも束の間。 「 んえ? あー…… 」「しくった」 指摘されれば声を跳ねさせて。それで、ぽそりと呟いた。呟いたその一瞬は、スンと真顔になっていた。 「えー、…いやー、いや〜〜……言わんきゃダメぇ…?」 間を繋ぐように何度か言い淀んで。最終的に出たのは最後の抵抗染みた言葉だった。それこそ親に怒られている子どもみたいにバツが悪そうだ。 こうしてバレてしまったことは仕方がないのだが、事情は、ワンチャン、言わなくて、済まない、かな〜〜??という、淡い期待が視線に込められている。 往生際が悪いだけなので、もう一度聞かれればあとは大人しく事情を話すだろう。 (-53) 2024/02/04(Sun) 9:53:08 |
【独】 飄乎 シヴァ/* 簡易メモでもお話してくれててありがとうプリシラダーレン。お祭りたのしんでて浮かれてるの肯定していえ〜いで、ばちばちに平和に過ごしてんね。 (-55) 2024/02/04(Sun) 10:00:08 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「いやぁ? カリナ嬢ふつーに目ェいいから 俺ちゃんいつまでも若いって言われたね照れる〜」 「てか俺ちゃんもココお気に入りだけど、アジトにするなら もっちょい普通に生活スペースと地下ほしいワ〜〜!!」 普段は鍵がかかっている場所なのだが、しれっと開けてからあなたの所に来ていたらしい。離れている間に他の人が来たということもなさそうだ。 ほとんど起こり得ないが、万が一誰かが後からのぼって来れば話をやめる程度の時間は十分あるだろうから、あなたが希望しなければ入った後に鍵は掛けられなかっただろう。 → (-56) 2024/02/04(Sun) 10:35:22 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 話題に出たエリーの仕事ぶりやらについて軽く話しながら問題なく階段をのぼり切ったあなた達を、鐘が撤去されて久しい、がらんとした最上部が迎えた。 「やっぱアレよな、トラブルや事故防止はわかるけど 置いたままでも良かったんじゃね?って思うンよな〜」 結構立派なヤツがあったんだぜ?と言いつつ、柱を背もたれに石造りの欄干に腰掛ける。 こうしてちょっとの試みだけで座れるような高さであるのも、閉鎖されている理由のひとつだろう。 そうして腰を落ち着ければ、彼はあなたに笑いかけた。 「お話ってなぁに、って聞いた方がいい? カリナ嬢?」 (-58) 2024/02/04(Sun) 10:36:12 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン「んえ? 気にするって何よ兄貴、 あー、信心深ェもんねここの人ら」 聞いておきながら自分で解決したらしい。 「お洒落包帯してた人もいたくらいだしな〜、 言うて俺ちゃん普通にしてたら見えんとこにいるし、 そんな気にしてないや。なんかあっても躱せるしサ」 どこだと思う? 当ててみ〜?と、歯を見せてわらいつつ無邪気に問いかけてくる。 特に隠しているわけではない。あなたとの遣り取りを楽しんでいるだけだ。 彼としては正解が出るまで遊ぶ気でいそうだが、あなたが降参でもすればその時点ですぐに正解を言うだろう。 (-59) 2024/02/04(Sun) 12:21:03 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 温室 マーサ「そうそ俺ちゃんで〜〜〜す!! ココどこだろな、まぁ夢なんじゃね? 聖女様の思し召しで御印が感応した〜とかそんな感じの」 適当なそれらしいことを言っているが、彼はここがどういう場所なのか多少は知っている。 「あ、印光ったのおめでと〜、めっちゃハッピーじゃんね。 祭り終わった後も結構顔利きそうよなそこまでいくと」 前の時の人ってどうだったっけな〜、なんて言いつつ過去のことを思い出す。 彼は七年前の祭りの時期にもこの町を訪れていた。狭い町ではないし、彼も目立ったことをしたわけでもないから、あなたが祭りにいたとしても会わなかっただなんてことも当然有り得るだろう。 「んん…? まぁいいや。 実際痣光ってなんか変わったコトあった? マーサ嬢?」 前回に祝福を受けた者の名を思い出せずに首を捻ったが、祭りだけ楽しんだんだっけなと一人納得した。 (-62) 2024/02/04(Sun) 12:54:42 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ「ぴえん、それ怒るヤツ〜〜〜!! 気付かないでいてくれるなら 気付かないでいてほしかったワ…」 よよよ、と一通り打ちひしがれてから居住まいを正して。 「いやなんでしょうね、これは完っ全に 俺ちゃんの自己責任と言いますかァ……先月くらいに すげーリアルめに死ぬ夢見て頭おかしくなってンよね」 曰く、腕輪の呪いを解くために古代文明の遺跡探索をしていたそう。その遺跡は資料の類は持ち出せなかったが安全は保障された場であったため、泊まり込みで読み漁っていたところ、悪夢を見るようになったらしい。 「ダンジョンだとたまにあるじゃん? 地下だけど外みたいなとこ。 居てたところ大分森っぽくて、鈴風草もいたンよな」 「どういう思考回路してたっけな〜〜、とりあえず睡眠不足で研究系って出来ねェから寝なきゃ寝なきゃで目についた鈴風草に手をつけようとしたはいいけど、多分加護のおかげで素で弱耐性あるから効かないンじゃね?とか思って集めた花粉全部まとめて圧縮かけて雑に飲んだンじゃねェかな。起きたら起きたで視界がヤベくてまたなんかおかしくなってた気がする…」 とにかく頭がおかしくなっていたらしい。記憶も曖昧なくらいに。 こうして聞くだけでは測りかねるが、相当精神に来るような死に様だったか、そもそも彼自身が死をひどく恐れているかあたりが原因だろうか。 → (-69) 2024/02/04(Sun) 21:07:08 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ「まぁ、うん。そんな感じで。 夢見が悪いのは継続してっから、 今は大人しくふつーに精製された睡眠薬使ってますよ」 「自分に使うンってなかったから まぁまぁ色々試してる感じだけど一応寝られてはいます。 …コレほっときゃ治るんでいいんよね? 視界」 そう、少々こわごわとした様子で問いかけていた。 彼の楽天家具合はポーズではないかと思ったかもしれない。事実として、彼はバルカス教のステレオタイプを借りている怖がり屋だ。 (-71) 2024/02/04(Sun) 21:08:43 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「何言ってンの?」 「…じゃ通んねェかァ。 知らんと当てずっぽうでも出てこねェもん この世界の“外”云々の発想がある転生者とか」 「ええ? おんなじって、おんなじくらいかぁ。 勝手にそう思っておきますね」 話しちゃいけないことだとか、そういうお約束事。 そうして投げ掛けられた問いには、コツコツ靴を鳴らし、いくらか勿体ぶってから口を開いた。 「俺ちゃん宇宙に行きたいンよ、ずっと昔からサ」 「この腕輪があった所を作った奴も転生者らしくってな。 世界の外に行くことをそう表現していた。 まぁそいつは宇宙に行けずにこの世界で死んだらしいが」 「…ちょっち逸れたけど、答えにはなってる?」 小首をかしげて、あなたに問い返した。 (-73) 2024/02/04(Sun) 21:34:58 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 番犬 グノウ 一瞬の間。おどけた態度での本気じゃないような落胆。 自分がこうした反応をするのなら。 憧れみたいなことと言うか、趣味と言うか、 本当に欲しいものじゃないか。それは。 良さげなヤツと固定パーティーでも組みなよ旦那ァ? いや〜言うて俺ちゃんが旦那だったとして 多分固定パ組まんのだけども」 頬杖をつき、少し調子の違う笑顔を見せて。 → (-90) 2024/02/05(Mon) 6:34:46 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 番犬 グノウ「──シリアスずっとやってらんねェよね」 本心暴かれたくないよね。 気付かんフリしてもらうのもアレだしね」 俺ちゃんはやさしいから見ないフリをしてあげよう。 勝手にそう思ってるだけなンけどサ」 勘違いなら流しておいてくれ。 (-91) 2024/02/05(Mon) 6:36:43 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 番犬 グノウ「まぁ、そんな感じ。 そうね、諸々俺ちゃんの考え過ぎみたいで良かったワ」 「ン〜じゃ気を取り直してェ、 あとはお互いの面白冒険譚自慢でもしていますかァ!」 ジョッキを片手に、そんなことを言って。>>a1 (-92) 2024/02/05(Mon) 6:39:51 |
シヴァは、「改めて乾杯でもしとく?」 祭りの始まる前夜、おどけた調子で笑っていたのだった。 (a1) 2024/02/05(Mon) 6:40:04 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン ねー、と相槌を打つこの男も、神聖国家の出身にしては信仰される対象に対して淡白だ。とは言えあっさりとしているだけで、明確に信教を言えるあたりはあなたよりは信心深いと言えるだろう。 「面積広ェとこ来たね、でも残念ハズレ〜〜」 今の所のあなたのテンションもわかってきたところだ。一回答えただけでも譲歩してもらっていると思えた。やさしみ。 答えを言うにしてもちょっとだけ勿体つけている内に続いた言葉に、んー?と少々逡巡して。 「まぁそうね、俺ちゃんももっとの祝福とか要らねェワ。 もっとちゃんと喜んでくれる人絶対いるじゃんね」 それ以外の理由の方が大きなものだが、口には出されなかった。 まぁまぁ面白いコトになるからちょっとヤかも〜〜〜」 んべ、と舌を出して見せた。聖杯の痣、彼の祝福はそこにある。 「普通にしてたら全然見えンけど、光ったら流石に ちょっち口大きく開かン努力しねェとよね、コレ」 彼は未だ、あなたが声色の平坦を保とうとしていることになんて勘付いていない。 (-94) 2024/02/05(Mon) 7:33:38 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ「呪われてあれ」 最後の部屋の扉を開いた時に聞こえた声。 理解をするのに数秒を要した。 多分、これが呪いの品になった。 実際スキルを使って見てみれば、死の呪いが見えた。 遺跡の作者は嫉妬心やプライドの塊であったから、 死だなんて重い罰をくだすのならそれは、 本気で殺そうとしてのそれだと理解できた。 が、呪いは効果を持たなかった。どうしてか。 呪いの種類には覚えがあった。 魂の萎縮──ここでの魂はゲーム的に言えば、MPやMAGのこと。 それらの上限が減少していき、それに伴い精神的にも弱っていく。 最終的には恐怖に苛まれて死ぬ呪いだ。 そうであるはずだから、何も起こらないことには疑問しかなかった。 気付かない内に魔法が使いづらくなっていたり、 だなんてこともない。それくらいは感覚でわかる。 【 彩雲の夢 】 (D2) 2024/02/05(Mon) 19:25:22 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ古い物だから効果を為さなかったということも考えづらい。 呪いは確かにそこにあると判断できるし、 この遺跡を作った彼の聡明さと周到さを見るに、 時が理由で効果をなくすようなものには思えなかった。 即死や封印ではないから、装備による無効でもないだろう。 ミューツバイに呪い無効のギフトでもあっただろうか? 神聖国家の一貴族だ、あってもおかしくはないが。 その場で答えが出ることはなく。 遺された研究物を一通り頂戴し、遺跡を後にする。 そうして数日は、持ち帰った記録に目を通して過ごした。 薄々そうでないかとは思っていたが、 あの遺跡を作ったのは隠し棚にあったあの本の著者で間違いなさそうだ。 ミューツバイではないが、あの地方の出身だったのかもしれない。 そうなると、あの国出身の人間には効かないとか、 そういうことがあってもおかしくはないのだろうか。 ──なんて考えは、楽観視が過ぎた。 【 彩雲の夢 】 (D3) 2024/02/05(Mon) 19:25:39 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ満月の夜、腕輪の藍海晶の手入れで光を浴びせる。 何度もやってきた、いつものこと。 腕輪を窓辺に置くのに外した時、背筋が凍る思いがした。 理由は全くわからないが、漠然とした恐怖感に襲われて。 パニックの内に腕輪を握り締めると、その感覚はスッと引いた。 つまりそういうことだった。 死ぬんだ、俺。 腕輪はすぐにつけ直して。 手入れをしないわけにもいかないから、窓辺に右手を置いて一晩を過ごした。 眠るだなんて、とてもできなかった。 死ぬんだ、俺。 即死か封印かならきっと封印だ。 そう言えばこの呪いが出てくるイベントの おすすめパーティーメンバーは素で封印耐性持ちだった気がする。 レベルでゴリ押してのクリア後に 適当に流し見ただけだったものだからすっかり忘れていた。 死ぬんだ、俺。 【 彩雲の夢 】 (D4) 2024/02/05(Mon) 19:25:52 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ死ぬんだ俺、 死ぬんだ、 死ぬんだ、死ぬんだ、 死ぬ、死ぬんだ、死ぬんだ、 死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ 死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ 死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬ 死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬんだ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死んじゃう、【 彩雲の夢 】 (D5) 2024/02/05(Mon) 19:26:16 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ──冷静になるのには、しばらく掛かっていたと思う。 そんなに意味もないというか、 いじった方が結果的に外れやすくなりかねないのに、 右の腕輪の留め具に細工をしていたり。 落ち着いてから直しはしたが、 傷が残ったのは本当にやってしまったと思った。 ここまですごく大事にしてきたのに。 何も出来ないで死んでしまうのだと思ったら、 本当にすごくすごくすごく恐ろしくなってしまって。 それでも、それでもまだ、運よく生きていると思えば、 まだ、やりようがあると言えた。 俺はまだ生きている。 いつでも死んでしまう。 【 彩雲の夢 】 (D7) 2024/02/05(Mon) 19:27:04 |
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