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人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 壊れかけの ルヴァ

>>4
差し伸べられた小さな腕にすら縋ってしまう。
身体は震え、涙が零れる。
居なくなってほしくなんてなかった。
誰一人欠けてほしくなかった。
その気持ちは本物で、本物だから悲しくて仕方がなかった。

同時に、今日を生きている自分に安堵している自分も見つけて
情けなくて情けなくて情けなくて情けなくて、
浅ましくて浅ましくて浅ましくて浅ましくて、
膝が笑って立っていられない。

「ごめん、ごめんなさい、サルガス、ごめんなさい。
 かなしい。悲しんでごめんなさい。悲しくてごめんなさい。
 おれさまは、ダメなやつで、覚えていることしかできなくて。
 おれさまが、別の誰かなら、良かったのに。
 おれさまが、最初に生きたいなんて思わなかったら良かったのに。
 ごめん、サルガス、ごめん……!」

支離滅裂な言葉を、涙と共に零して回る。
(9) 2021/05/28(Fri) 20:51:48