人狼物語 三日月国

13 【完全身内村】ANDRO_ID


【人】 助手 茉莉花 -マツリカ-

マツリカ→ハテマ


先生は、天才と何とかは紙一重を地で行っている。
私みたいな凡人には到底真似できない…真似しようとすら思わないくらい。

「先生、聞いても良いですか?」

お布団への道をしっかりブロックしながら、顔を覗き込む。

猫は視線を合わせると嫌われてしまうんだって。
先生は猫じゃないけれど、どこかそんな雰囲気がある。

積極的に嫌いはしないけど、きっと、線を引かれたら終わり。
そうじゃないと良いと思いながら、けれど私はずっとその可能性を否定できないままに先生が赤月くんに心血注ぐ様を見ていた。

「先生は何故、あのゼリーちゃんの誘いに乗ったんですか?」

本人の認識は兎も角、先生は間違いなく“特別”な人。
傍で見ていた私が、一番良く知っている。

………あんまりに“特別”だから、先生が“ずっと寝ていたい”なんていう願いを叶えようとしていたって私は呆れこそしても驚かないけど。
(9) rein-joir 2019/08/30(Fri) 20:49:50