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人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 御曹司 ブラキウム

>>22 サルガス

「いただきます」

あなたはブラキウムのいつもの尊大な臣下に向ける態度がだんだんと薄れていることに気付くだろうか。
ブラキウム自身はまだ気づいていない。
根拠のない当たり前に、疑いや不安を覚える事なんて無かったから。

「人気者は忙しいね。倒れたりしちゃだめだよ。
こんな時こそいつも通りご飯も食べないといけないし、授業にも出て、ちゃんと寝るんだ。
君が……いや、なんでもない」

有象無象のことは分からないから、口を噤んだ。

「ちゃんと"お願い"を聞いてくれたんだね。嬉しいよ。
僕は果物がだいたい何でも好きなんだ。
このマスカットも美味しそうだ」

ブラキウムが持ってきたのはまたりんごだ。
今日は青りんごである。
もちろん一緒に真っ白なナフキンに包まれた果物ナイフも取り出した。
マスカットを一粒ずつ、房から切り離して皮に切り目をいれて皿に盛って食べるように促した。
(25) 2021/05/28(Fri) 23:32:01