人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【独】 部隊長 シュゼット

/*
エピダー!!(・x・)!!
お疲れ様です〜。
窓は相談の時に私が「狐!狐の窓がある!!」って強く推して決まった感じですね。相方が狐やるってのもまだ決まってなかった頃だったかもしれない。狐はもふがもふくて好きだし、役職としても好きなのだ…。
(-13) kaomozi 2020/05/27(Wed) 7:53:43

【独】 部隊長 シュゼット

/*
メモとかめっちゃペア相手向けで書いてたのは配慮が足らずすみませんでしたと…!!
>>-10 ルーク
お疲れ様!!ルークの尻尾枕で寝たい人生だった。
毎日ロルが遅くて申し訳なく…!!寝たらそれなりに回復したので、今日は大丈夫のはず。心配かけてごめんね(>x<)
夜早いうちに一撃、来れると思います。
(-14) kaomozi 2020/05/27(Wed) 7:55:19

【人】 部隊長 シュゼット

>>3:292天の穴から降りてきた機械の獣たちは
いずれも、今まで見たことのあるタイプばかりではあった。
しかし……今回は、いつもとは違う。

今までは、大型の機獣が1体……多くても2体。
こんなに多くの敵を相手した経験はない。

数に圧倒されそうになるが、負けるつもりはない。
さあ、思い出せ。
僕の記憶の中にあった、敵の構造を。弱点を。
隙のできる攻撃のタイミングを。
早めに潰すべき敵の武装の場所を。
そして―――敵の心臓たる、コアのある場所を!!]
(23) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:33:49

【人】 部隊長 シュゼット

[戦闘がはじまり砂煙が舞う中、
一番近くに落ちてきた蜘蛛のような敵へと、地を蹴る。
金属でできた足の一本が地面に降りるたび、
突き刺さった大地は、僕の胴よりも大きな穴が開く。
僕の方へ振り下ろされた脚を、横に飛んで避け。
すれ違いざまに脚が降ろされる地点へと、
腰に下げていた手榴弾を一つ投げた。

  ―――ドォン!!

    ――――ドォン!!!!

僕の耳に、遠くの方から発砲音が聞こえてくる。
遠距離から狙撃された弾たちは、
僕の近くを掠め、蜘蛛型の細い足へ正確に着弾する。
一発一発は硬い金属を貫くまでの力はないが、
何発もが連続で当たったとなれば、話は別だ。

そうして、脚が弱ったところへ、
僕の手榴弾が奴の足元で破裂する。]
(24) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:34:12

【人】 部隊長 シュゼット

   『 ―――、ギギ、ギギギギ…………!! 』

[蜘蛛型は金属の擦れるような音をあげながら、
欠けた足の箇所から、ぐらりと横へ傾いた。

……そこへ、僕の部隊の優秀な槍使いであり投擲手でもある
今まで蜘蛛型を多く倒してきたパトリックが
大地に刺さった脚の一つを駆け上がっていく。
彼は、脚の関節の部分まで登りきると、一気に飛び上がる。

馬の黒い尻尾が、ふわりと揺れて。

  「……ここ、だあ!!!」

パトリックは持っている槍を空中で大きく振りかぶり。
真っすぐに、蜘蛛の口の中へと投げ込んだ。]
(25) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:34:47

【人】 部隊長 シュゼット

[口の奥の奥にある、コア。
幾重もの分厚い装甲に覆われて
外部からは傷ひとつ付けられなさそうなそこへ、
僅かに開いた蜘蛛の口からなら一直線にコアを狙えると。
過去、多くの負傷者を出しながら蜘蛛型を始めて倒した後の
研究班の解析結果を見て意見をしてくれたのは、彼だった。

今では、僕の隊があの型を倒すときは
必ずパトリックに任せることが暗黙の了解だ。]
(26) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:35:22

【人】 部隊長 シュゼット

[―――ただ。
その間、彼は無防備になってしまうから。
それをサポートするのは、僕達の役目だった。]

  右!"百足"が突進して来る!!!
  推進力の脚を少しでも削ぎ落すか、
  それが無理でも、進行方向を逸らすぞ!!

  『はい!!隊長!!!』

[パトリックの方へ向かっている、巨大な百足型機獣。
こいつは遠距離攻撃をする手段は持たないが、
身体のそこかしこに巨大な回転鋸がついている。
百足とパトリックの間にあった、
過去の戦闘でも辛うじて壊れていなかった廃墟の壁が、
紙屑のようにばらばらと崩されていく。

装甲がとにかく硬い百足型を相手するためには、
何をするにもまず、相手の動きを止めてからだ。
相手の機動力を削らないまま下手に攻撃すると、
攻撃方向を自在に変えられる回転鋸の餌食になってしまう。]
(27) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:35:55

【人】 部隊長 シュゼット

  脚を叩き斬るなら、僕の出番だ―――!!

[僕の大剣なら、この敵の細かい脚も、
一振りで何本も潰して動かなくすることができる。

百足型の脚を斬り落とそうとする時。
鋸の一つを支えるアームが、僕の方を向いた。
それが、僕の方へと薙ぎ払われるのが見えたけれど。

僕は避ける動作をすることなく、剣を振るう。
……そして。僕が剣を振るうのとほぼ同時に
城壁の方から放たれた砲弾が、僕の横を抜かしていって。
今しがた、僕を粉微塵にしようとしていた鋸の刃の向き先を、
ぐにゃりと。全く違う方向へと捻じ曲げた。

僕以外にも、僕の隊の皆や、第二攻撃部隊の兵達や、
遠距離攻撃部隊が、百足の脚を止めようと猛攻撃。
パトリックと動きを止めた蜘蛛型の所に到達する前に、
百足型はそのまま足を止められ、装甲を剥がれ、
機能停止まで追いやられたのだった。]
(28) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:36:33

【人】 部隊長 シュゼット

[あちこちで起こる戦闘の音は段々と激しくなっていき、
あらゆる音が響く戦場にずっといると、
自分が今どのあたりで戦っているのかわからなくなってくる。

いつもは、穴の真下でしか戦わないのだけど。
あまりに多くの機獣が落ちてくるから、
僕も、状況に応じて、場所を変えながら戦っていた。
あるときは、仲間のサポートに回り。
またあるときは、率先して敵のコアを破壊しに動く。

持っていた武装の内、手榴弾は半数以上を使い切った。
仲間たちの目覚ましい連携のお陰もあって、
背中に背負っている対機獣弾はまだ使っていない。]
(29) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:36:53

【人】 部隊長 シュゼット

[このままいけば大丈夫だ。
 ……そう、思っていた時だった。]
(30) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:37:01

【人】 部隊長 シュゼット

  …………っ!!!!

[斬り落とした敵の機関銃が確り機能停止しているか
近くまで行って確かめていた僕は、顔を勢いよく上げた。

  >>3:295機械獣の着地による地響きが
   明らかに、外壁の方からする。

>>3:204戦いが始まる前に
僕は、ルークのいる場所をちゃんと確認していた。
外壁から穴の方へ向かう途中で振り返り。
外壁の上に居るルークを確認すれば、
手に持っていた大剣を大きく、彼女の方へと掲げた。

……その時見たルークの姿を思い出して。
ぷる、と。耳が恐怖に震える。
外壁は駄目だ。あそこには、ルークが居る。
僕が、この戦いを無事終えて帰るのを、待っている。]
(31) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:38:51

【人】 部隊長 シュゼット

>>3:296外壁が、攻撃される音がする。]

  駄目、だ……!! 向こうは……!!

[胸の奥がざわめいて、正常な判断力が欠落していく。
僕に聞こえるのは、外壁の攻撃される音。
それに対応しようと、砲撃隊が放つ砲撃の音。
近くで起きている戦闘の音は遥か遠くのことの
ように聞こえなくなっていって。

僕の今の戦場はここだ。
まだ、敵を全部倒せたわけではない。
でも。……でも!!

外壁方面に新しく落ちてきた機獣は、
今まで見たことのない型をしている。
あんなのが三体。どうする、どうすれば―――!!]
(32) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:39:48

【人】 部隊長 シュゼット

[一人、唇を噛みしめて。
どうすればわからず、俯きかけた時だった。]

  『…………隊長。』

[肩を叩かれ、我に返って振り向くと。
そこには、未だ強い戦意を瞳に宿したままの、
マリーベルの姿があった。
彼女は僕を真っすぐに見上げ、そして、言うのだ。]

  『ここは、大丈夫です。
   残りは。…いえ、また新しいのが来ても。
   私たちが、倒しきってみせますから!!
   だから隊長は、外壁の方へ。
   今隊長の力が必要なのは、誰が見てもあっちです!』

[……彼女は、決して強がりを言っているわけではない。
僕は、マリーベルのその強い瞳を見て、そう確信した。]

  ありがとう。マリーベル。
  向こうは僕が、なんとかして見せるから。
  こっちは、皆に任せたよ。
  わかってる。大丈夫だ。
  僕の部下たちは、これしきでやられる程弱くはない。
(33) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:40:17

【人】 部隊長 シュゼット

[強く。頷くと。
マリーベルの背中を数度叩き、すれ違いざまに言った。]

   ――――後で。生きて、会おう。

[背中の後ろで、第一戦闘部隊の子たちが、
敵の咆哮に負けないぐらいの雄たけびを上げて、
攻撃をしかけにいく音がするのを、兎耳は拾う。
僕はそれを聞きながら、仲間たちに貰った勇気を力に変えて。
両手で持った大剣を握りしめ、外壁の方へと―――駆ける。]
(34) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:40:29

【人】 部隊長 シュゼット


( ―――ルーク。ルーク、ルーク……!!
   あぁ、どうか、間に合ってくれ。 

   君に何か起きる前に。
   僕は、君のところまで行くんだ。
   >>3:51僕だって、ルークが居てくれるのが一番いい。

   今となっては、もう。
   側にいない未来なんて考えられないぐらい
   僕は、君のことが――――!!  )
(35) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:40:39

【人】 部隊長 シュゼット

[新しく降りてきた機獣達は、外壁の方を向いている。

今まで、穴の付近に居る者を攻撃してくるばかりだったのに
こいつらは明らかに、基地を狙っている。
基地を攻撃すれば、この世界の戦力に大打撃を与えられると
そう計算されての行動なのだろうか。
わからない。わからないが―――
今は、そんなことを考えている暇などなかった。

大地を蹴る兎の脚は、さらに強く、早く。
三体のうちの一体に追いつければ、
脚を大きく大剣で切りつける。]

  ……くそっ……硬い……!!

[渾身の力で振り下ろしたはずなのに、
表面が少しひしゃげた程度で、舌打ちをする。

外壁の方から、砲撃の合図の声が聞こえて。
僕はひとまず彼らに任せようと、更に先へとかけていった。]
(36) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:41:54

【人】 部隊長 シュゼット

[外壁に一番近い場所にいた機獣は、
昆虫のような見た目をしていた。
カマキリのような外見で、でも普通のそれと違うのは
身体も腕も細くなく分厚く太い金属でできていることだ。

そいつの首がぐるりとこちらを向いて、
複眼のような目が赤く光った。
脚の一部が盛り上がり、何本もの金属の矢が放たれる。
僕の方へと飛んでくる矢の多くは避け、大剣で払い。
数本は、体を掠めて。
腕や、腹部から、赤い血が流れる。

 (大丈夫。まだ、放っておいてもなんとかなる傷だ。
  痛みも、駄目じゃない、程度の痛みだ。)

……僕は、食らった傷の程度を痛みの度合いで判断し。
痛みはいつも通りやり過ごしながら、脚は止めない。]
(37) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:42:15

【人】 部隊長 シュゼット

[駆ける。駆ける―――
 機獣が近くに現れて兵が引き、無人となった
  前方にある高台に向かって。 ]

[小さな高台の、屋根の上へと昇る。
前には昆虫型。後ろを振り返れば外壁だ。
振り返った頭は、上を向く。
ルークは、まだ上に居るだろうか。
ここからでは見えないけれど、でも。

昆虫型の方へと向き直り、僕は、覚悟を決めた。
……ルークが逃げ始めてたとしても、これが近道だ。
 すぐ彼女の所に行くには、これしかない。]
(38) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:43:42

【人】 部隊長 シュゼット

  ……研究班達の新作、試すときがきたな。

[背中から、金属でできた大筒を降ろした。
弾は何発込められていただろうか、と確認して。
発射を押さえるトリガーのロックを解除する。
昆虫型は此方へ攻撃の狙いを定めている最中らしく
大剣を背中に背負う隙はなんとか残っていた。

僕は、大剣の代わりに大筒を構えて。
昆虫型に向かって、高台から高く、跳躍する。]

 『―――キキキ、キキキキキッ!!!』

[金属の擦れるような咆哮。
昆虫型の体の至るところから、
さっき僕を狙って来た、金属の槍が何十本も放たれる。

―――視界を、金属の槍が埋め尽くした瞬間だ。
僕は、大筒を下の方……"機獣の下腹部あたり"へと構え。
躊躇いなく、引き金を一気に引いた。]
(39) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:44:03

【人】 部隊長 シュゼット

  ドォ……ン――――!!!!!!!

[対機獣砲が放たれる、とてつもない爆発音が。
外壁近くの、昆虫型付近で響き渡る。
音だけではない。爆発と。爆風とが周囲に広がった。

そして、赤い兎は背に大剣を背負い、大筒を持ったまま。
反動で、機獣とは真逆の咆哮へと吹き飛ばされる。]
(40) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:45:47

【人】 部隊長 シュゼット

[飛ばされる方は、後ろ斜め上方。
つまり。そこは。ルークが戦場を見ていた外壁の上だ。]*
(41) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:46:14

【独】 部隊長 シュゼット

/*
>>ルーク
かなり遅くなってしまってすみませんの土下座_(_・x・)_
ルークがまだそこにいてもいいし、外壁から降りた後に上に何か落ちてきたの気づいたとかでも、お任せで!!
(-65) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:47:24

【独】 部隊長 シュゼット

/*
僕が長いのが悪いんで、どしどし挟まっていいのよ!!!
挟まったらもれなくレッツ☆異世界転生!
(-66) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:48:37

【独】 部隊長 シュゼット

/*
戦闘ロルを勝敗含めて全部自分で処理して駆け抜けたからか長くなってしまった…(どうしても何体かと戦う描写とか基地の仲間たちが頑張ってるよ!な描写入れたかった)
対機獣砲、装填数何発だろうね。一発じゃないと信じてる。。。(ふるえる)
(-70) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:57:22

【独】 部隊長 シュゼット

/*
と書いてたら見えた
>>-68ルーク!
わー!ありがとー!!でも戦闘ロルするするーっとかけたのも、ルークが状況描写してくれてたおかげなので。ほんとにありがとうと!
そしてルークの描写も、敵がルークの方見た時や基地狙ってるってわかった時のぞっとする怖さとか、読んでて伝わってくるものが凄くて凄かった…だから筆が乗ったともいう。

時間了解ー!!まだ本調子でもないので、多分寝ちゃうかもしれない。明日はまた今日と同じかもう少し早めに来れると思う。ルークも無理はしないでね(・x・)
(-71) kaomozi 2020/05/27(Wed) 22:57:45

【独】 部隊長 シュゼット

/*
おはようございます〜
わー!ルークからお返事が来ている!!!
ちゃんと名前呼んでくれて、しかも呼ぶ流れがね…!!しかしルークの足…(>x<)はやくかけつけたい
(しかし、スパイは別にいてまだどこかに潜伏してると中の人は思ってたなんて言えない)
(シュゼットは自分以外にも過去に人間が落ちてきたことあるなんて知らないからいいんだけど)

早くお返ししたいけど!また夜にお返事します〜!
(-87) kaomozi 2020/05/28(Thu) 8:33:52

【人】 部隊長 シュゼット

[―――外壁の上には、防衛部隊が展開していた。
遠距離攻撃のための銃や手榴弾を構え、
近づく怪物へ、次々に攻撃を行っていた。

……おかしい、と思った。
最初は、この場所に兵はいなかったはずだ。
砲台があるのはこの場所より少し下か、離れたところか。
よく見れば、まだ配置について時間が経っていないらしく、
部隊長が、作戦の変更について指示をしているのが見える。]

  ……そうか。ルークが…!!

>>50ルークが、皆に伝達してくれたのだろう。
彼女はずっとここで戦況を見てくれていたはずだから。

この状況だ。
ルークが何処に行ったか、戦っている兵達に聞くのは難しい。
それに、ただでさえ、僕が戦線から離れているのだ。
今頑張ってくれている彼らの攻撃の手を
緩めさせるようなことはしたくなくて。
この場にルークが居ないのを確認すると、
僕はすぐに、下へ続く階段へと向かう。
速く、速くと駆け降りる足は、2・3段飛ばし。]
(100) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:29:52

【人】 部隊長 シュゼット

>>68降りていく途中で、外壁が大きく揺れた。
何が起こったのか、恐ろしい考えばかりが過った。

でも。今―――僕は、覚悟を決めてここに居る。
前線は僕の部下に任せると。
ルークを見つけるまでは、新しい機獣も防衛部隊に任せると。
今引き返しては、きっと、この先ずっと後悔してしまう。
ルークは、僕に何があってもずっと傍に居てくれると言った。
それは……僕も。同じ気持ちだから。]
(101) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:30:37

【人】 部隊長 シュゼット

[基地内部は、大変な事態だった。
各地から伝えられる戦況を整理して伝達する者が居たり、
急に負傷者が乗せられた担架が通っていったり、
追加の武装や弾薬を各部隊に運ぶ者が居たり。
ここまで目まぐるしく人や物や情報が行き来するのは
幾度とない襲撃の中でも、今までにないことだった。

あちこちでわたわたと忙しなくしているペンギン達が見え。
僕は咄嗟に、近くに居たペンギンを捕まえ、聞いた。]

  きみ!!
  ルークを見なかったか!?
  医務室の軍医で、黒いフードを被っていて。
  ペンギンと一緒に居る、女性だ!

[仕事に追われるペンギンは処理能力がパンク寸前。
つい、慌てるあまり早口でまくし立てた僕を見て、
頭を抱えて、首を捻る、捻る。
僕が色んな特徴を上げていくと、
最後に、"ペンギンと一緒に居る"というところで
頭の上で豆電球が輝いたような顔をして、
きゅいきゅい!!と、指さす。]
(102) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:31:11

【人】 部隊長 シュゼット

[どうやら、あっち!と言いたいらしい。
ぶんぶんと首を縦に振って、必死に方向を指し示してくれる
その子の頭をもふりともふってやれば。]

  東棟の方だな。……ありがとう!!

[礼を一言。僕はすぐに踵を返して。
ペンギンが教えてくれた東棟の方へと駆けだす。

僕は、腕やら腹やら頬やら脚やら、
色んなところから血を滲ませていたから。
ペンギンは、何か言いたげに、僕を見たけれど。
駆けだした僕を見て、すぐに、びしっと敬礼をしてくれる。

 (―――ルークに見られたら、怒られるんだろうなあ。
  怪我の手当もしないで駆けまわって、って。)

昆虫型の攻撃でぱっくりと切れた頬から
流れ出ているままの傷口に走りながら袖口を押し当て。
走っている最中も、考えるのは彼女のことばかりだった。]
(103) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:32:12