〇月△日
日記をつけるのは、今日で二回目だ。
間が少し空いてしまったのが悔やまれるが、
日々の仕事や訓練もあるから、仕方ない。
あれ以降、妙な夢は見続けているから。
日付が空いたとしても、できるだけ、
ここに書き残していきたいと思う。
夢はいつも、ぼんやりとしていて、
はっきり見える場所とそうでない場所がある。
思い返してみれば今回も、近い場所や一部分だけが
妙にはっきりと見えるようだった。
最初、そこは、真っ暗な場所のように見えた。
けれど、目が慣れてくると、
上の方に開いた、窓のような場所から
光が差し込んでいることに気が付いた。
最初に真っ暗だったのは、夢という空間に
僕がまだ慣れていなかったということだろう。
僕は窓から差し込む光の眩しさに、
思わず、目元に手を翳した。