260 【身内】Secret
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月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
大槻登志郎が無残な姿で発見された。
伝承は真実だった。異形の刃を持つ魔物“人狼”は、確かに存在するのだ。
もはや村人たちに猶予は無い。早く人狼を見つけ出し、処刑しなければ。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ない……。
[物語には悲劇も存在する。
たとえば王子を助ける為にその身を犠牲にし
泡となった人魚姫。
彼女の死を持って閉じた物語の外で、
王子は別の女と結ばれる。
王子はきっと人魚姫の犠牲を悼んで苦しむことはない。
その死を美しいと称えるのは当事者ではない
外部の読者だけだ。
犠牲を払ってでも傍にいることを望んだのに
報われず死んだ彼女の人生は何だったのか。
死で終わる物語なんてくそくらえだという感覚は
幼い頃からある。]
[そんな変わらない価値観もある中、
成長で変わった部分も勿論ある。
ルミと会った頃には知らなかった恋の味。
深い場所の体温。
別離の痛みと――それもいつか薄れるという経験。
過去だけを望むなら、身体を繋げようとするのは
矛盾している。
過去を持ったまま大人になっている自分だって
心のどこかで受け入れてもらえていると自惚れた。]
[起き上がるには十分回復していたが、
急な姿勢の変化は少し眩暈を引き起こして
僅か顔を歪めた。
窘める声に「はは」と苦笑する。
まだ瞳が困っている。
冷静になって言葉の意味を反芻される前に顔を寄せ。]
……未来も?
はは、食いしん坊。
[同じおまじないが返ってくる。
昔の約束通り、大きくなった彼女が
嬉しそうに顔を綻ばせて。]
縛られて痛いって思ったら、それもルミが
食べてくれるんだろ?
[あの頃よりも低くなった声が笑う。
脅すように向けられた執着を微塵も厭わない響きで。]
……ところで、続き、する?
[下肢は晒されたままだ。
摩擦がなくなり萎れたそこが纏っていた水分も乾くだけの
時間が経ったが。]
俺のことが好きでセックスしようとしてた割に、
最初は濡れてなかったけど。
本当は好きじゃない?
[痛かっただろ、と強引に陰茎を飲み込んだ媚肉の傷を
確かめるように、背を支えた手で退路を断ちつつ
反対の手を下方に滑らせた。**]
[ 覗き込んだ彼の顔が僅かに歪んでいたから、
尚のこと声には窘める色が増した。
そもそも元凶は自分が盛った薬なのだけれど。
過去を搦めとることを望みながら、
いま大人になった彼を体を繋げようとしたのは
目的だけを考えればおかしな話だ。
──閉じ込めて脅して洗脳でもする方が確実なのに。
心が駄目なら体だけでも、なんて有名で陳腐なフレーズ。
結局わたしは、過去だけ欲しかったんじゃなくて
今の自分の恋すら叶えてしまいたかった。 ]
……だって、そうでしょ
ずっと傷を抉って、死ぬまで覚えててくれるなら
未来も一緒にいられるんでしょう?
[ だから全部、わたしのものだ。
過去も今も未来も貴方の全てを食べてしまって、
毒に依存して一緒にいようよ。
二人で死の幕が閉じるまで。 ]
うん! わたしが食べる!
だからずっと痛がってね、お兄さん。
────他の人で痛くなくなったりしないでね。
[ あの頃よりも低い声。
もっと聞きたい、と欲が顔を覗かせる。 ]
────約束だから、ね。
[ 本当は誰かと飲みに行くのも許したくないし、
何だったら仕事を辞めて貰いたいくらいなのだが。
朝から働く一般的な社会人の彼と、
会社員の退勤後から働く自分のすれ違いを思えば。
幸いなことに客はたくさんついているし
ここに住んでもらえば生活に不自由はさせない。
考えれば考える程名案のような気がしてきて、
思考を割いている間に。
「ところで」と変わった話題へ一瞬ついていけず
ぱちぱちと目を瞬かせる。 ]
続き?
[ 実際に腕を切る実演でも…?
などとあらぬ誤解をしそうになったけれども、
その意味はすぐに理解出来た。 ]
す、好きだもん! 好き、大好き、
嘘じゃない……ッ
[ 本当は好きじゃない?という言葉に首を横へ振り、
縋りつくように彼の服を握り締める。
とんでもないあらぬ誤解だ。
女は好きな人とセックスさえ出来れば
無条件に興奮して濡れるタイプの性格ではない。
それ以前に、 ]
……セックスって、濡れないのが普通じゃないの?
いきなり挿れたがる人以外は
確かにローションとか使って慣らしてたけど……。
[ でもこの家には用意がない。
即物的なセックスなら無くてもいい、と思って。
けれど、今の彼と自分は、こいびとというやつで
──後ろ暗さも無くなった今
続きをしたい気持ちはあるのだけれども。 ]
ちょっと痛かったけど……今はもう痛くないよ。
慣れてるから平気。
お兄さん、は?
[ 背を支える手は、自分が不意に倒れないようにと
気遣ってくれているだけだと信じている。
もう片方の手が下肢へ滑らされる感覚に、
少しくすぐったいような、そわそわするような。
視線を彷徨わせて息を吐く。
ローションがないから、痛かったなら今日は出来ないと
あくまで彼を気遣うトーンで。** ]
[過去の恋心には存在しなかっただろう身体の繋がり。
会わない間もルミは自分をどこかから見ていた。
恋心はルミに知識がつき身体が変化するにつれ
過去のものとは変質していたのだ。
男としてはそれで良かったと思う。
少女の初恋の形のままを望まれたら、
大人の自分には決して返してやれないから。]
[窘める視線に「ごめん」と許される前提の謝罪を。
間近で見るルミの顔は、表情こそ面影があるが、
綺麗に化粧が施され大人の色香を放っている。]
おー。
痛くすんのも痛くなくすんのもルミにだけ
やらせてやるよ。
[とはいえどんな痛みになるのか
想像出来ていない部分もあるのだろうが。
自分の住処を変えようとしていることとか
仕事のこととか。
このあたりはこの後話すことになるだろう。
男にだって、彼女が夜に他の男にチヤホヤされる仕事を
良しとしない感覚はあるのだ。]
[目的語を抜かしていたことに、必死なルミの様子を見て
初めて気づく。]
?あー、「セックスが」って言わなかったか俺。
俺への気持ちは疑ってなかったけど……
くく、慌てて「好きだもん」って、かっわいーの、
[目的語を補完してからの予想は
当たっていたと言うべきか。
処女ではないことは挿入した段階でわかっていたが]
うんわかった、そっからか。
そーだよな、好きな相手と気持ちいいセックスっての
知ってたら、俺に執着するこたなかったよな。
[下方に向かった手は秘所を解すに至らないまま止まった。
もう一度上に向かい、両手で背を抱き締める。]
アソコが痛いのに慣れてるなんて
もう絶対言わせない。
痛い内は俺も痛いから挿れない。
つまり、ルミが気持ちいいってなったら
挿れたいってこと。
[ルミの肩に顎を乗せた。
首筋に軽く口接けを落とす。
背をゆっくりと撫でながら、痕がつかない位の弱さで
何度も首筋や耳を啄んだ。
剥き出しの性器は再び兆していたが、それを殊更
誇示したりはしない。*]
[ 痛みも傷も他人には決して見えない。
どれほど交わってもどんなに近付いても、
言葉にし難いものだってあるのだろう。
経験していないことを警戒出来ないように
得たことのないものは想像出来ない。 ]
…うん、わたしだけ。
[ 満足げにふにゃ、と頬を緩めて頷いた。
後は住居や仕事のことを決められれば完璧だ。
──この後今後について話し合うことになれば、
必然的に自分の" 夜のカフェ "も話すことになるか。
さすがに恋人には胸を張って言える気はしないので
店の詳細がバレないことを祈るのみである。 ]
[ ここにきて好意を疑われているのかと思ったけれど、
自分の思い違いだったらしい。
縋りついていた指先から力を抜いて、息を吐く。 ]
よ、よかった……
セックスは別に、好きじゃない。
でもお兄さんとならしたいって思うよ。
[ 処女ならあんな凶行には流石に及べなかっただろう。
客とは決してそんな関係になったことはないが
それ以外の男とは何度かしたこともある。
内臓を押し上げられるような、妙な感覚だった。
ああそういえばシフト載せてないなあとか
次の自撮りどうしよう、と考える余裕があるほどに。
" 好きな人とするもの "だという知識はあった。
自分には適用されなかった言説だが。 ]
[ ところで今、彼はかわいいと言ったか。
今まで飽きる程に聞いてきたその言葉が鮮明に聞こえて
なにも言えず、聞こえなかったふりをする。
頬がじわりと熱を持った。
平常を保とうとして、今度は両腕で背を抱き締められ
否が応でも体がぴしりと固まる。
なんだこれは。夢を見ているのかもしれない。
毎日見ていた叶う筈もない夢が現実になって
雨のように降っている。 ]
……お兄さんもさっき、痛かった?
ご、ごめんね……。
でも今までわたし、気持ちいいってなったことないし
たぶん、不感症……とか……
[ しかしそれでは彼が一生セックスをしてくれないのか。
自分が気持ちよくなったら挿れたいと言われても、
そんな経験は一度も──── ]
ッひゃぅ、
[ 肩に心地いい重みが乗っかって、
次に首筋へ彼の唇が軽く触れ、くすぐったさに声を零す。
背中を撫でられるのは好きだ。
けれど、何にも守られていない首筋や耳を啄まれると
なんだか背筋や体がそわそわする。 ]
ん、ふふ、
くすぐったいよ、お兄さん…
[ 大型犬が甘えているように見えて、
思わずやわい皮膚を啄む彼の頭をふわりと撫でた。
えっちなことが出来ないから甘えているのかと
勘違いをしたまま、こそばゆさに身体が跳ねる。
少し身じろいで、目が瞬いた。 ]
…………お、お兄さん、って
わたしで勃ってくれるんだ……。
[ 決して押し付けられたりしたわけではないが
当たってしまえばさすがに気付く。
動揺を露にして、反射的にそう零した。
てっきり刺激しなければ兆さないと思っていたのに、
触れなくても固くなっていることに驚いて。* ]
[物語なら、一区切りがついた後の会話や
諸々の手続きは飛ばしてしまえるが、現実にいる二人が
約束通り「ずっと一緒」にいる為には
様々な条件をクリアする必要がある。
たとえば「道端で偶然ルミが転ぶのに居合わせて
自宅まで送っていくことになった」というメールの続報。
そのまま実家に連絡がなければ異変が起きたと
すぐに動くのが笹倉の家族だ。
たとえば住居の問題。
関連して服や生活用品、通勤の扱い。
たとえば踏み込まずにいたルミ自身のこと。
――その性を商品とする仕事に就いているなら
正直抵抗があると伝えざるを得ない。
それから、それから。]
[監禁して薬を盛るまで思い詰めたルミが
少なくとも今晩この部屋でひとりでいられるとは
思えない。
そうした話し合いが必要であるということは
頭で計算済みではあるが、今ここには
上等なソファの上でセックスを中断して性器を晒した
ままの男女がいる訳で。]
好きじゃないなら無理するなって思うけど、
俺とならしたいって思ってくれてんのは嬉しい。
[好きじゃないと評するまでに一体何度誰かのものを
受け容れてきたのだろう。
大切に扱われた経験に乏しいことは口ぶりからわかる。
経験していないことへの当事者意識が薄く、
経験したことがスタンダードだと思い込みがちなのが人間だから、
セックスによってその相手のもの扱いをされた場合、
セックスによって相手を所有することを求めても可笑しくない。]
つまり、「したい」って思ったのは俺が初めてって
ことで合ってる?
[好きじゃなくても自傷目的でしたいと思う場合もあるかも
しれないが、男にはその価値観は頭にない。]
痛くしたかったんだろ?
そういう意味の「痛い」を狙ったんじゃなきゃ、
さっきのやり方は痛いって知らなかったってことで、
謝ったらルミが長いこと頑張って今日をつくったのも
否定することになるから謝んな。
[これだけの容姿で「かわいい」が言われ慣れていないことは
ありえないだろうが、少々バグっているようなぎこちなさが
現れる。
そこもまた可愛いと思った。
口に出ていたかもしれない。]
気持ち好さを知らないんなら好都合かな。
俺の為に取っといたって思っとけ。
[くすぐったがる様子に目を細める。
不感症が身体機能から来るものならこんな軽い触れ合いで
反応することはないだろう。
今までの相手がロクに愛撫をしなかったのもあるだろうが
精神的な理由で感じなかったというのもありそうだ。]
右はくすぐったい、と。
左は?
……首よりやっぱ耳の方が好さそう。
[顔を収める頭を反対の肩に置いて、ちゅ、と音を立て始める。
耳にその音が届くように。
そうやって身動ぎをしていると、図らずも
又坐の変化に気づかれたようで。]
さっきは擦られたから充血して
俺の意思関係なく勃起したけど、
今のは純粋にルミに反応してる。
[ばつが悪そうに一瞬目を逸らしたが、
指摘を受けても萎むどころか質量を増していく。
首と耳を啄むことで分泌された唾液が、
喋る時に興奮で粘性の糸を引いたのは、
ルミに見えているだろうか。
背を撫でている手は感情の赴くままに動いているのではなく
ルミのツボを探している。
肩甲骨の内側から、尾骶骨、脇腹と動く手は
最早支える目的を果たせていない。**]
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