人狼物語 三日月国


13 【完全身内村】ANDRO_ID

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分かりやすく言うとアイデンティティ崩壊と
創造主への失望を原因とした
人間への憧れの消失だな。

徹頭徹尾反抗期だけどな……

まあ、私的にも人間は赤月くんが憧れる程の存在ではないと思うよー?というのはあったし、ね。

アイデンティティに関しては…荒療治で良かったんじゃないかな?なんだかんだ相依存だものね、ふたりって。
それはそれで美しい世界ではあるけど。

あ、そうそう赤月くん。
私と住む場所を取り換えっこしようって言ったら、乗る?

(父親が再婚して息子が家を出るパターン??)

住んでる所は通える距離なんだろ?
なら面白そうだな!

(どっちかって言うと父が息子の一人暮らしを涙で見送るパターン?)

勿論。先生の家からそんなに遠くないよ。
ふふ、面白そうでしょ?

ここみたいに広くはない一人暮らし用の部屋だけど、家具とか一通り全部あるから、好きに使ってもらって良いし!

【人】 助手 茉莉花 -マツリカ-

■その後の話


願いを叶えた私は“産業スパイ”ではなくなった。

唯、“そういう過去”の記録自体が消えているようなのに…何故か、仕事上仕方なく手元に置いていた機密資料とか機器は全部残っていた。
どういうシステムなんだろう。悪魔ってすごい。
もしかすると、あの黄色いゼリーちゃんが色々雑なだけかもしれないんだけど。

ともあれ晴れて唯の助手の誕生である。
万歳!

こうなれば、もう憚ることなく色々出来るというもので。

「赤月くん、私と住む場所を取り換えっこしようって言ったら、乗る?」

悪戯っ子の笑顔で彼に持ち掛けたのは、数日後のこと。

色々考えたし先生とも話したけれど、やっぱり私の意見としては、赤月くんは先生から多少距離を置いて世界を見た方が良いと思う。
その一歩としては一人暮らしは悪くない話のはず。

実際に私が住んでいる場所なので、不便じゃないだろうし。
毎日通ってくるのだって余裕な距離感だし、ね?

「ふふ、面白そうでしょ?」

面白そうだ、と言ってくれた赤月くんにそう返す。
まずは色々見て、知って欲しい。あなたは“自由”を望んだから。

決行日は何時が良いかな、なんて考えつつ、私は合鍵を彼に渡したのだった。*
(6) rein-joir 2019/09/01(Sun) 23:27:40
先生に隠れての悪巧みって、なんでこんなに楽しいんでしょうね?[くすくす]

小悪魔な顔してるな。

ふぁ……(起きた)

……おはよう?

ん、おはよう……?

アカツキ、離れていってしまうのか……

……少しだけな。

……寂しいか?
それとも、悲しいか?

俺が何処かに居なくなったら、
何をしてでも探そうとする気はしてるが。

アカツキが距離を必要とするのなら……
僕は、拒否できないから……

寂しいよ。嫌だよ。すごく。
でもそうしないと、アカツキはただ僕のお世話ロボットになるんだろ。
僕がキミに望んだキミの幸せは、そうじゃないから……

だから、うん、我慢するよ。

……そか。

…………お前はさ、ずっと子供のままだったんだな。
俺も過剰な期待してたんだな、って。今気づいた。

…………?

僕は天才なんかじゃない。
欲しいものを欲しがってただけだよ。
何を期待していたの?

お前が天才かどうかを
俺が評価したってしょうがねぇだろうよ。


……俺が反抗期だったって話だ。

ねえ、アカツキ。
僕のことを許してくれる?

……お前が、兄じゃない“俺に”そう望むなら。

そんなこと……。
キミはキミでしかないよ。

……ごめんね。名前、変えようか?

……それはそれで嫌だ。

……そう、なの?
じゃあ僕は何をしたらいいのかな……どうすれば、どうすれば……。
どうすれば、キミを取り戻せるんだ……両親とか、兄さんとか、もう関係なく、僕にはキミが必要なんだ……。

[顔を伏せて声を震わせた]

取り戻すって、物理的に距離が少し
離れるだけだろ……?大袈裟だなぁ

その「少し」が僕にとって大問題なんだよ!

ええ……
別に毎日通ってもいいぜ?

え、いいの。
じゃあ何の問題もないね。

……………
(言うんじゃなかった)

〜〜〜♪