人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―コンペ会場・舞台―

  
―演奏を終えて―



[ 演奏を終え。>>2:235
  シャンデリアの明かりが付き。
  
  自分達の作った舞台空間は、
  現実世界の手に引き渡される。
  

  呆然とした聴衆達の表情が、
  舞台のこちら側からでも分かった。

   
――そうか。まぁ予想通りの反応だ。
    俺らの音楽は万人に受け入れ
    られるものではないからな。


  しかし、次の瞬間湧き起こったのは
  拍手と熱狂だった。>>2:256
  むろん、中には予想通りの反応を
  する者達もいたが。>>2:256


   『ひとまず、"観客"の心は掴んだようだな。』


  全員、緊張が緩んだようにほっと息を吐き。
  そして観客達に向かって手を振り、
  拍手に応じた。 ]
(0) 2020/09/27(Sun) 3:37:46

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 熱狂する観衆の中に 
  一人、見覚えのある背格好。

  スーツで正装していても>>2:227
  すらりとした長身と、少年のような短い髪
  を、忘れるはずもなく。

  工房で出会った彼女は、
  見に来てくれていたようだった。>>2:172


  拳を振り上げ快哉を叫ぶ若者達に混じり>>2:256
  ぽつりと佇む、その姿は

  なんとなしか、震えているようだ。>>2:268
(1) 2020/09/27(Sun) 3:41:33

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 彼女は泣いていた。
  

  目指したいものを諦めざるを得なかったと
  彼女は話していた。
  決められた道を歩き…しかし、その先で
  自由を知れたと言っていた。>>2:85

    
  国も、事情も、違えど。
  親の敷いたレールを不本意に歩かされた
  という境遇は同じ。


  その彼女に、俺らが表現した"解放の物語"は、
  きちんと届いただろうか?>>2:235

  音への感性が研ぎ澄まされた彼女の、
  琴線に触れてくれたのだろうか?


   ――昨夜の別れ際に、
   自分が心に抱いた意思は>>2:196
   達せられただろうか? ]
(2) 2020/09/27(Sun) 3:42:06

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 状況が許せばすぐにでも
  彼女の元に行って話をしたい。

  後になってしまえば彼女は涙を拭いて、
  いつもの外連味のない口調で
  素知らぬふりをしてくるだろうから。


    (しかし、今は――。 )


  止むことのない観衆達の歓声に呑まれ。
  遠く離れたステージの上から、
  涙を流す彼女を見つめるしかなかった。]*
(3) 2020/09/27(Sun) 3:42:32
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a0) 2020/09/27(Sun) 3:47:38

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―コンペ会場・舞台―



[ 紫のドレスを纏う審査員から、
  届けられた言葉。

  それは、その人物にとって、
  最上級の、賛辞の言葉だったそうだ。>>2:259


  …たった40分の舞台だったはずだ。
  それなのに彼女の指摘は、
  自分達の武器を、メッセージを、
  正確に捉え、言葉にして投げかけてくる。

  
  『計算ずくなのね?』と指摘された
  不協和音の件も、完全に見抜かれており。>>2:258


  日程変更の連絡が入った時点で
  会場の見取り図を手に入れ、
  ホール内の反響もすべて計測した結果、
  音響設備の配置を検討していたという、>>2:210

  そんな内なる努力も、
  観客達のひしめく中で
  あっという間につまびらかにされてゆく。]
(4) 2020/09/27(Sun) 4:48:28

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 中でも、
  最後に演奏した4曲目を一聴して、
  『荒削りで即興性』と評価したのには>>2:260
  メンバー全員、"ぞくり"とした。


    そう、この最後の曲は一夜で仕上げた、
    いわば未完成品だ。>>2:234


  そして、彼女が続けて言い放った言葉――


   『……この曲は、大事にしておきなさい。
    それだけじゃなく
    
あなた達を構成した

    
音楽、経験、感情──その他全て。
>>2:260 


  
――!!


 
(5) 2020/09/27(Sun) 4:53:01

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 惜しみなく降り注ぐ賛辞の言葉に、
  ――この国の審査員に認められた事実に、
  声にならない、溢れる思いを抱きながらも。


   
――何故分かった?



  この疑問が、溢れて決壊しそうになる心に
  一筋の風を吹かすように、
  冷静な思考を保ち続けさせる。


   最後の4曲目に、エリクソン自身の
   経験が、感情が。
   全てが。込められていることを。
   彼女はさも当然のように、
   看破していたのだ。   ]
(6) 2020/09/27(Sun) 4:54:23

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 彼女にとってこの類の楽曲が、
  馴染みのあるものだったとは思えない。
 

    (もしや…あいつが?)


  一つの可能性に思い当たり、
  自分の周りをかぎ回っていたらしい
  第三王子のほうを見る。

  彼は苦虫を噛み潰したような顔をして
  リジィ第二王子と6人組を睨めつけていたが
  エリクソンの視線に気づくと
  ぷいとそっぽを向いて、
  ホールを出て行った。


  それに…本番前に見た彼女の、
  全てのものを公正に評価するような
  堂々たる目つき。>>2:207
  あのこすい王子と結託してる筈もあるまい。
 

  そして…確信する。 ]
(7) 2020/09/27(Sun) 4:55:19

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


   ――彼女は、楽曲を一度聴くだけで、
    作曲者や奏者の心境を読むことが出来るのか?


  『あなたたちは一体何者なの?』
  と妖艶に口角を上げる、>>2:257
  この人物こそ。


   
只者じゃないのは…
あんた
の方だ。

(8) 2020/09/27(Sun) 4:56:02

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 自分らは、すでに、最大級の賛辞を得た。
  一応、受賞者発表もあるが
  それはそれとして。


  他の審査員の仰け反るような反応から、
  彼女がここまでの賛辞を与えることが
  極めて希少なのだろうということを
  物語っている。


  しかし…その喜びと同じくらい、
  メイレン・シュレグマーというその人物が
  持つ、もはや
『透視能力』
とも言えるほどの
  音楽に対する造詣の深遠さを見て、
  世界のあまりの広さに打ち震えた。


   
この人物の演奏を、聴いてみたい――。

]*
(9) 2020/09/27(Sun) 4:57:39
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/27(Sun) 4:59:58

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ ひとつの大舞台を終え。
  新たに目前に現れた、その人に向かって
  彼はマイクを拾い上げ、語りかける。]


   メイレン・シュレグマー。
   あんたの名前は覚えた。


[ 会場内がどよめく。
  仮にも爵位を持つ者への不敬とでも言う気か?
  そんなもの、関係ない。]


   俺らが裏で、
   ホールの反響を事前に計算しているのを、
   見破ったのはあんたが初めてだ。


   今度、あんたの演奏も
   俺らに聴かせてくれ。


[ そう、言い放った。

  自国に帰る船は、2日後に迫っている。
  それ迄にこの人物の"正体"を暴きたい
   ―自分らが彼女にそうされたように―
  との思いで、そう言い放った。]*
(10) 2020/09/27(Sun) 5:24:02
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a2) 2020/09/27(Sun) 5:27:16

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―コンペ会場・舞台―


[ 自分達の、内なる戦略を。
  楽曲に込めた、秘めたる感情の機微を。
  
  ものの見事に看破した、一人の女。


  新たに出現した強者に、
  「あんたのことも見抜いてやるぞ」と
  叩きつけた、挑発。>>10

  その挑発に、


   ――『へぇ、光栄ね。』


  妖艶な笑みを一片たりとも崩さず
  応じる彼女。>>30

    服装からして階級はそれなりの人間だろう。
    本来呼び捨てなどもってのほか、
    まして扇動まがいのことを言うなど
    相手によってはその場で切り捨てられる
    こともあろう。 ]
(61) 2020/09/28(Mon) 1:19:20

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ しかし、彼は直感していた。
  彼女は
才能
で人を見ていると。 


  地位も、権力も関心は二の次だろうと。

  ただただ音楽を、その才を持つ者を
  公正な目で以て評価し、そして、
  

   ───投げつけた挑戦に、
       正面から、受けて立ってくれるだろうと。]
(62) 2020/09/28(Mon) 1:20:16

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 事実、彼女はその通りの考えを
  持っていたようだ。

  宮廷楽士として経歴を重ねていく中で、
  憧憬され・頭を垂れられることはあれど
  対等な態度で臨まれることが
  無くなって久しい彼女には、

  実情はどうあれ、態度の上では
  いっぱしの口を聞いた彼に
  むしろ悦びを抱いていたようだ。>>32>>33 ]

  

[ …だが、彼はその内心など知るよしもない。

  彼女の飄々とした態度を見て、
  余計に闘志は燃えさかり、
  武者震いのような興奮を覚えたのだから。]
  
(63) 2020/09/28(Mon) 1:21:43

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ そして……。

  自身も同様、
  ホールの反響を事前に計算しているのだと
  彼女は打ち明けた。>>31


  彼女の楽器が平台、ということはまだ知らない。
  しかし推察するに、
  電子ではない、"生の"楽器。


  電子楽器ならば、
  数百のツマミと、装置の向きなどで
  物理的な調整が可能だ。
  しかし……


    
会場に合わせて
生楽器
の演奏を調整するなど
   並の所業ではないのではないか?

 
(64) 2020/09/28(Mon) 1:22:57

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 彼女の演奏は、
  明日の午前、西の王立劇場ロビー内。>>34
  そして明後日の午後、舞台庭園。>>35


  ご丁寧にも二つの出演予定を、教えてくれた。

  つまりは……。]
 
(65) 2020/09/28(Mon) 1:27:30

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

   (───自分の
”計算”
を、
     会場を変えて比べてみろ、ということか。)



[ ようやく知った平台奏者という事実。
  披露するのは新曲だという事実。
  

  言葉の裏に込められた、『お前達の挑戦に乗った』
  というメッセージを噛みしめながら、]


    あぁ、必ず、『どちらの会場も』見に行こう。



[ 遠く離れた彼女を真っ直ぐに射貫くように、
  そう告げた。

  その背後で審査員達の苦笑する声が
  聞こえた気がしたが、>>36
  もう彼の耳には届かなかった。]*
(66) 2020/09/28(Mon) 1:28:34

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 審査員長の宣言が会場内に響き渡り、
  2日間にわたるコンペは、
  終わりを迎える。


  審査員達からの裏方増員の申し出を
  ありがたく受け取りながら、>>37
  出番を終えた6人組も撤収作業に取りかかった。


  これから審査員同士で合議が行われ
  結果が発表されるようだ。


  メイレン・シュレグマーとの一件で
  すっかり忘れていたが、
  場内アナウンスを聞いてようやく
  この旅の目的が音楽祭受賞だったことを
  思い出す。>>37   ]
(67) 2020/09/28(Mon) 2:15:29

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 浮き立つような熱が冷めぬまま、
  足下に広げた踏み板・位相変換器の類いを
  がさがさと片付けていると、 ]


    『ちょっと、お前さ…』


[ やや強めに肩を小突かれる。 
  洋琴担当のノードだ。]


   『俺らの船、明後日の夜出発だろ?
    午後には港で荷物積んでなきゃならんのだが。

    それなのにお前、あんな大勢の前で
    メイレン・シュレグマーの演奏聞きにいくとか
    宣言しやがって。
    どうしてくれるんだよ。』
(68) 2020/09/28(Mon) 2:16:09

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

    あっ……。


[  帰国の予定など、
   彼女の、挑戦的な誘いを聞いてから>>34
   忘却の彼方に消えていた。

   自分の愚かさを隠すように、
   そっぽを向いて答える。 ]


   別にいいだろ。遅い時間の便に変えるか、
   出航自体を遅らせるか、
   幾らでも方法あるじゃねーか。*

   
(69) 2020/09/28(Mon) 2:18:37
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a5) 2020/09/28(Mon) 2:45:11

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―回想・コンペ会場―

  
―終演後―



[ 彼のメイレン・シュレグマーに対する
  評価は、真実の一片を突いていたようだ。
  >>71>>72


  しかし…。
  彼女の演奏会への誘いについては、
  やや勇み足の解釈をしていたらしく。
  >>73>>74>>75           ]

   
(114) 2020/09/28(Mon) 23:32:07

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ そして、もし、そのすれ違いに彼女が
  気づこうものなら、
  彼女自身にには全く非がないのにも関わらず
  「全ての責任は自分にある」として、
  自費で損失補填を名乗り出るところだった 
  ようだ。>>76

  
  一方、かくいうエリクソン自身は、
  新たな強者、メイレン・シュレグマーから
  
言外に挑戦の引き受けを言い渡されたのだ

  と信じて疑わず、

  若さゆえなのかただの阿呆なのか、
  興奮もしばらく冷めることのない様子。


  どうやらこのすれ違いは
  解消されることもないまま、
  明日の演奏会を迎えることになりそうである。]* 

   
(115) 2020/09/28(Mon) 23:32:58

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―表彰式・宮廷 舞踏用大ホール―




[ コンペ2日目が終了した、その次の日。
  2日目と同じ会場、舞踏用大ホールを使って
  表彰式が行われた。

  場内は、前2日のコンペ本番にも劣らぬ
  盛況振り。

  さらにこの国の貴族達や、
  審査員以外の宮廷楽士の顔ぶれもあり、>>78
  この発表が、この国にきわめて
  大きな影響を与えるのだということを
  一目で窺い知れるほどだった。    ]
(116) 2020/09/29(Tue) 0:55:01

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 6人組はじめ、コンペ参加者は、
  審査員たちと向き合う形で、
  区画された空間内に、
  わらわらと集まっている。


  遠目には、
  コンペ前日に橋の上で出会い
  そしてコンペ本番では
  奇跡のような歌声を披露し>>1:253
  観客たちを熱狂の渦に巻き込んだ
  あの、教会の娘の姿もあっただろうか。

  
  声をかけようか───
  と一歩踏み出そうとしたものの、
  ちょうどその時、
  宮廷楽長による表彰式開始の宣言
  が場内に響き渡る。>>79
  あわてて足を引っ込め
  舞台のほうに向きなおった。  ]

  
(117) 2020/09/29(Tue) 0:55:20

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 審査員の合議による
  5位から1位までの発表。>>79
  その中に……。       ]


    『4位は────』



     ………。


[ 静かに目を閉じて、
  告げられた結果を聞く。  ]
  
(118) 2020/09/29(Tue) 0:55:53

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン



     ……………。

   
(119) 2020/09/29(Tue) 0:57:16

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ ……もう既に、
  5位から1位までの全ての受賞者が
  発表されたのだろうか。


  参列者達が一斉に
  手を叩いているのが見える。
  彼らの一部は、
  どうやら自分たちの方を向いて
  拍手を送っている気がする。


  うずくまる者の姿や>>83
  肩を落とし去って行く者の姿も
  その視界は捉え。  ]
  
(120) 2020/09/29(Tue) 1:01:22

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ そして、視線の先には。

  会場前方に呼ばれ、
  嬉しそうに手を振る者の姿。>>2:101>>81
  ──筋骨隆々の男。直垂を着た3人衆。


  あの教会の娘も
  そこに居た────。  ]

  
(121) 2020/09/29(Tue) 1:03:01

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

  
───4位。


     
───4位、だった…。



[ もとより宮廷楽士の肩書きが
  欲しかったわけじゃなかった。
  それでも。


  手応えは、あった。
  演奏も。観る者の反応も。
  

  かの平台奏者との掛け合いで、
  自分が戦う場所はもうこのコンペじゃない、
  メイレン・シュレグマーはじめ
  その道のプロ達と渡り合っていくのだと
  そう、確信していた。    ]

  
(122) 2020/09/29(Tue) 1:03:44

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 突きつけられた4位という現実に。

  さながら、丁寧に積み上げたモニュメントが
  一閃の雷で破壊されたように…

  昨夜から、まるで夢見のように
  抱いていた未来の展望が、
  がらがらと音を立てて崩れ落ちていく。]
(123) 2020/09/29(Tue) 1:05:09