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【人】 幸阪結月[ 頭がくらくらする。 あれ、なんでこんなに、悲しいの。 だって、恋人って役割のはずで 好きだから付き合ってたわけじゃなくて 期間限定の、遊びなんだ、って決めてたはずで。 ] (15) 2024/06/15(Sat) 2:16:07 |
【人】 幸阪結月[ 君との時間が嫌いじゃない 君にされることは嫌じゃない 好きかどうかは分からないけど、嫌いじゃない。 全部、ただの逃げ道でしかない。 ずっと、分からないふりして誤魔化してた。 ] (17) 2024/06/15(Sat) 2:16:58 |
【人】 幸阪結月[ 好きだから、君との時間が大切で、楽しくて もっと一緒に居たい、って願ってた。 好きだから、こんなに今、悲しくなってる。 分からないふりを続けて ずっと恋人ごっこをしてるだけだと 自分に言い聞かせ続けていた。 ] (19) 2024/06/15(Sat) 2:19:17 |
【人】 幸阪結月[ いつ、引っ越すの? 決まった、っていつ決まったの?とか。 聴きたいはずなのに、言葉にならない。 目を合わせるのさえ怖くて、 手は振りほどかないままに俯いた。 ] (21) 2024/06/15(Sat) 22:38:42 |
【人】 幸阪結月…………、 じゃあ、それまでに行きたいところ……、行かないとね [ 目は合わせないまま、これからの話をすると 私からは転校の話をするのはやめた。 君の前で冷静でいられる自信もなかったから。 ] (24) 2024/06/15(Sat) 22:39:47 |
【人】 幸阪結月[ いつもより長く感じた学校までの距離。 くらくらするのを誤魔化しながら 教室まで行ったけど君が自分の教室へ行ったのを 確認したとたん、席について机に突っ伏した。] 「 大丈夫?気分悪い?? 」 [ 流石に顔色が悪く見えたのか クラスメイトが声をかけて来たけれど 大丈夫、寝不足なだけ、と言えば すぐに納得されて、楽し気に雑談に戻っていく。 ……頭が重い。 楽しそうなクラスメイトの声が毒だ。 いるだけで、心が削られてしまいそう。 ] (25) 2024/06/15(Sat) 22:40:20 |
【人】 幸阪結月[ 突きつけられた現実が重い。 なんでこんなに好きになってしまったんだろう。 君じゃなければダメなのに。 宮崎暁じゃなければ、ダメなのに。 何処で私は間違えたんだろう。 本当に、最初はただのごっこ遊びのはずだったのに どこで…………。 ] (26) 2024/06/15(Sat) 22:41:03 |
【人】 幸阪結月[ 気づけば三限目の終わり。 教室の外が騒がしくて、廊下の方をみた。 A組は移動教室だったっけ。 君がいるかどうか探そうとして、やめた。 ] ……すみません、体調が悪いので帰ります。 [ 授業が始まる直前、既に教室に来ていた先生に 帰ることを伝えると、荷物を持って教室を後にした。 いつも帰りは君と帰ってるんだから 君へ伝言を残すべきだったのに 私は周りに何も伝言は頼まなかった。 いつも君に声をかけていた顔馴染みの女子は もし君が来たら、 朝から体調悪そうだったよ とか伝えたかもしれないね。 ] (29) 2024/06/15(Sat) 22:42:40 |
【人】 幸阪結月[ どうすればよかったんだろう、なんて 答えが出るはずないことをぐるぐると考えて 自分の部屋にたどり着くと。 荷物をその場におろして、 写真たてが飾ってある棚へと目を移す。 いつだったか、二人で遊園地に行った時の写真。 楽しそうにこちらを向く恋人二人と目が合った 写真たてを手に取ると それを床に投げつけようとして―――――。 ] (31) 2024/06/15(Sat) 22:43:36 |
【人】 幸阪結月[ やっぱり、出来なかった。 振り上げていた腕を力なく下ろして。 大切な思い出を捨てられるほど 割り切れるなら苦労なんてしていない。 ] (32) 2024/06/15(Sat) 22:43:56 |