人狼物語 三日月国


196 【身内】迷子の貴方と帰り道の行方

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ

視点:

全て表示


 
[わたくしは此度の縁談について、
 "政略結婚"という言葉を使ったことは一度もありません。]


  子爵家側には勿論、メリットが御座いますわ。
  二つも格上の爵位を持つ家と婚姻が結ばれれば、
  それだけで箔が付くというもの。

  ですが、あちらにメリットはないでしょう。
  その辺りのことは伺っていませんが、
  反対されてもおかしくはない……。
  いいえ、普通なら反対するでしょうね。


[そうですね。あくまで政略結婚と考えて、
 わたくしが侯爵家の嫡男の縁談を考えるなら、
 公爵家のご令嬢あたりを選ぶのが妥当なのではないかと。]
 

 
 
  お父様もお母様も、この縁談をとても喜んでいます。
  ですが、政略結婚として
  メリットがあるからという感じではないのです。
  「あの方になら娘を安心して任せられる」
  その様に言っていました。

  わたくしたちが既知の間柄で、
  且つメリットのない相手を
  敢えて見初めたからだと思います。
  あの時わたくしを下民と言ったこと、
  その理由が分からないと、
  わたくしとしてはこの話はしづらいです。
  何かの間違いであるとか、
  わたくしをよく見ないで言ったことで、
  後で失言を内心で悔いている……という理由だった場合、
  余計な心配をかけてしまうことになります。


[折角このような破格の縁談が舞い込んだのです。
 つまらないことで水を差すのは、気が引けます。]
 

 
 
  ご友人やご家族と茶会ですか。
  確かに出来ない訳ではありません。
  ですが、それはあくまで相手から招待を受けた場合のみ。
  こちらは家柄で言えば格下ですし、嫁となる娘が、
  婚約者の人となりを探りに行くなど不作法ですわ。
  相手を疑っていると、取られてしまいますからね。

  勿論、ただ我慢してやり過ごすだけで、
  幸福な未来を掴めるなどとは思っていません。
  ここへ来る前のわたくしは、
  そうする他ないと思っていましたけれど。

  わたくしなりに、ここへ来ることで
  この問題に向き合って考えることが出来ました。
  それだけでも、ここへ来た甲斐はあったと思っています。
 
 

 
[偉大な魔法使いに幸せへの道を切り開いて貰う。
 そんなお姫様の物語は、いくつもありますけれど。
 それはズルをしているようで、
 なんだか気が咎めてしまうのです。
 そんなチートを使って幸福を掴むのは、
 フィクションにだけ許されることでしょうから。*]
 

 
[その辺は貴族の結婚の常識でそうなんだろうと
 思い込んでるのは否定しない。]



 ま、子爵家はそうだよね。
 成程。取引相手とかそういうのじゃないんだね。

 それを押して婚約申し込み……不思議だね。


[うーん、と考える。
 相手のメリットが本当に見えない。
 余程一目で気に入ったというのなら
 その暫定従者の方がわかるんだけどね。]
 

 

 成程……
 君の家族がそういうなら評判も悪くないのかな?

 ひとまず言っておくけど
 余計な心配をかけないようする行動が
 かえって心配をかける事もある。
 それだけは心にとめておいて。


[結果として昨日誕生日だった娘がこんな場所に
 一生閉じ込められるかもしれない。
 そんな状況になっているんだからさ。]

 

 
[知らない相手を知ろうとするのが不作法なんだろうか
 夫婦になる相手なんだ。
 相互理解はそこまで蔑ろにされてる風潮なんだろうか。
 わからないな。
 この辺僕が生粋の貴族じゃないから思うのかな。]



 ……うん。
 君がね、ただ我慢するって選択肢をとるなら
 こっちも納得はしないよ。
 だからそう言ってくれる方が嬉しいかな。

 あ、納得しなくても帰す約束は果たすけどね


[情報を集める位
 君の知りたい過去の真相を見せる位
 それ位僕にはなんてことはない。

 でも、君は選ばなかった。
 ならその選択を尊重しよう。]
 

 
 
 僕の質問はこれで終わりかな。
 これからどうするかは、ネリリと一緒に話すとして

 じゃあ次は僕のターンだね。


[何をどう話そうか。目を閉じて考える。]
 

 

 ネリリはさ、本当に子どもだったんだ。
 体が成長しないせいか、精神年齢も止まってる

 だから、僕といても平気なんだろうね
 異質を異質と理解してない子どもだから


 

 

 そうだね。まずは僕の名を名乗ろうか
 僕の名前は“ラサルハグ”
 子爵令嬢なら教育は受けてるよね?

 過去の偉人として名を遺した魔法使いだ

 

 
[彼女の反応を見ないように目をそらす。]


 歴史書にのるような人間がいくら魔法使いでも
 生きているのはおかしい。そう思うだろう?
 それは正しいよ。おかしいのは僕だ。


 なぜ今でも生きているかは僕にも謎なんだ。
 ただね、そんな存在がいれば不老不死を願う人も出てくる
 それは避けたい。だからこの世界から隠れて生きている
 それは国も了解しているよ。

 僕はね、
人が好きだよ。

 だからネリリの我儘も可愛いものだし
 誰かが来てくれて、その願いを叶えるのも構わない。

 最初は本当ただ衣食住が満たされる。
 取り込まれだってしない。それだけの場所だった
 でもね、残ってくれた人は僕の異質さに気付けば
 怖くなって逃げだすんだ。


 

 

 君も言っただろう?
 未知のものに恐怖するのは本能なんだ。

 僕がそれで満足出来てればよかったんだ。
 でもね……人は贅沢な生き物だから。
 いなくなった事を僕は嘆いてしまった。

 ……そうしたらネリリが逃げることを許さないようなった
 あの子は僕が傷つくのを嫌がったんだ。
 止めたよ。でも聞かなった。
 あの子は自分の体と同じように
 人の体を取り込むことでこの場に人を繋ぎ留め始めたんだ。


 ……それが、ここの真相。


[満足? と軽く自嘲した。]**
 

 
[フィリップ様の悪い噂は、
 わたくしも特に聞いたことはありません。
 かと言って殊更お人柄が良いとも聞いていませんが。]


  噂で聞く限りでは、
  とても優秀なお方ではあるようです。
  お人柄についてはあまり語られることはありませんが、
  少なくとも悪評は聞きません。


[ルイ様は良いお家柄の嫡男は、高慢に映るよう
 振舞う必要もあるのだと言っていました。
 本当にそれだけで、根はそれほど悪くない説も
 あり得なくはないでしょう。]
 

 
[確かに、現状のことを言われれば
 返す言葉はありません。
 しっかりと肝に銘じることにしましょう。

 双方にとってメリットがある訳ではないので、
 わたくしはこれを"政略結婚"とは言いませんが、
 基本的には貴族同士の婚姻は政略結婚であることが殆ど。
 政略結婚に相手の人間性を理解し合う必要はありません。
 相手のことを知りたがること自体が、
 この場合異質であるのです。]
 

 
 
  納得してくださるかどうかはお二人次第ですが、
  わたくしの中では答えははっきりしております。
  心配には及ばない……と思いますわ。


[情報収集のお手伝いくらいは、
 してもらっても良かったのかもしれませんが……。
 いいえ、それも問題ないでしょう。]
 

 
["ラサルハグ"
 流石にその名前には、目を丸くしました。
 見た目年齢は当てにならないとは思いましたけれど、
 そもそも生きている事すら
 あり得ない存在だとは思いませんでしたから。

 口を挟むことなく、耳を傾けます。
 不老不死ですか……。
 わたくし個人は
 何故そんなものを欲しがるのか理解に苦しみますが、
 そういう人が多くいることは知っています。

 最後まで、わたくしは口を開くことなく聞きました。

 こうなるのも致し方なし。
 というような内容で、まず何を言うべきか少し迷います。]
 

 
[手を伸ばします。
 彼の手に触れることは出来たでしょうか。]


  分かりました。


[「満足?」という言葉には、そのように返しました。]
 

 
 
  知らない方が生きやすいと、言いましたね。
  そしてわたくしは、未知は恐怖だと言いました。
  どちらが正しいかは、この場合は後者なようです。

  ネリリさんを除く、他の方々は違ったのでしょう。
  けれどわたくしは、
  
貴方のことを知りましたので、怖くはありません。



[瞳を閉じて祈るように、
 寄添い合う二人の幸福を願いました。]
 

 
 
  貴方が貴族社会を知らないように、
  わたくしは魔法使いの人生を知りません。

  けれど、生まれてすぐに国に保護され、
  一生人の為に生きることを強いられる。
  幸せな人生を送ることが難しいのは、
  想像がつきます。

  ネリリさんのやり方が
  大分強引であることは否めませんが、
  貴方の”人と共に在りたい”と言う我儘は、
  叶えても罰は当たらないものだと思いますけれど。


[わたくしから言えることは、一先ずこの位でしょうか。**]
 


[フリップ氏の評判についてはへぇ、と返した。
 身分があるから表立って言われないのか
 それとも本当に一回の失言なのか。
 はたまた、彼女が知るフィリップと本当に同一人物なのか

 憶測はいくらでも出来るけど、結論は出せない。

 婚約者の前で根拠のない事はやめておこう。]


 君の心配に及ばないはそこまで信頼値は高くないけど

 そういう事にしておくね。


[しっかりしてるようだけど
 僕に魔法使いだろう? と踏み込むし
 それなのに自分の人生に必要な情報は欠けてるし
 そもそもここに迷い込む子が大丈夫、と言っても
 僕は大概信頼なならないと思っている。

 情報についてはやっぱり、と言ってもいいけど
 そこは僕から口にしないよ。]


 
[年月を考えれば不死は兎も角かなりの不老だ。
 欲しがる人が理解出来ないのは僕もかな。
 人間老いや死を恐れるのは普通の事ではあるけど。

 伸ばされた手はそのまま拒絶はしない。
 人の輪郭、人の温度が手に伝わる。]


 ……うん。

  

 
[続く言葉を聞く。
 今、この場で恐れないならそれで十分だ。
 僕の恐ろしさは長い年月共にいない限り
 本当の意味で理解することはきっとない。

 それは言わない。]



 これについては本当に機密だからね


[ありがとう、と小さく加える。] 
 

 

 ……衣食住は保証されてるから
 不幸にはそうならないけどね。


[罰はそれはそう。
 僕の願いはささやかなものだ。

 でも、それは叶えるのが困難な事。]



 さて、湿っぽい話はこれまでにしようか。


[結論を聞く前に君の方に情が移るのは良くない。
 だから言葉はここまで。
 僕なりに君に言葉は告げたつもりだ。
 あとは彼女の答えを聞き届けてから。]
 

 

 ネリリは多分すねてるだろうな。
 エルメス嬢、行こうか。
 これ以上君は迷ってはいけない。


 帰り道を見失う前に、結論を告げるべきだ。


[行先は館の出入り口の門だ。
 手はどうなっていたかな。
 触れたままならエスコートするよう歩くし
 離れていたらそのまま先を歩くだけだった。]**
 

 
[その手を取れば拒絶されることはなく、
 当然ですがその手はわたくしのものと同じように
 温かみと弾力を湛えています。]


  口封じの魔法をかけるのですもの。
  ご自分の魔法は、信頼が出来るでしょう。


[機密であることについて、改めて答えを返す。]
 

 
[話が終われば、彼に導かれ向かうは館の出入り口。
 わたくしは一瞬きょとんとして立ち止まりました。
 
手は、その時に離れました。

 "分かった"なんて軽率に口にしましたけれど、
 そんなものはきっと氷山の一角。
 そうですね。わたくしは客人ではなく、一夜限りの居候。
 分は弁えるべきです。
 最後にきちんと別れを告げられれば、それで十分。

 「何でもありません」と言って、共に門へと向かいました。
 足を止めれば、館を見上げ口を開きます。]


  ネリリさんも、聞こえていますね?


[念のために一声かけて、確認をしておきました。]
 

 
 
    もうおよそ見当はついていることと思いますが、
    わたくしは―――
家に帰ります。

 
 

 
 
  わたくしがここに来る
  原因となった家に帰りにくい理由は、
  不可解な縁談への不安でした。
  この話をした時に、良い人かどうか判断する
  材料さえないと言いましたね。
  相手がどういう人間か、わたくしはまだ知りません。
  知りもしないで答えを出そうとするから、
  未知に対しての恐怖が生まれるのです。

  99日後、留学から帰ってきた婚約者と、
  顔を合わせることになっています。
  ですが、顔を合わせてすぐに
  結婚するという訳ではないのです。
  ですから、顔を合わせてしっかり相手を見定めようと、
  今はそう思っています。
 
 

 
 
  噂を辿って、知人をあたって、本当にその人のことを、
  理解することなど出来るでしょうか?
  直接本人と相対して初めて、答えの出ることだと思います。
  噂なんていくらでも揉み消せますし、
  同じ人間の印象と言えど、人によって感じ取る物は様々。

  実際会ってみて
  この方と一生添い遂げることは無理だと分かりましたら、
  その時は周りを頼りますし、
  わたくしも自分の気持ちに正直になることにします。
  最悪、修道院に逃げ込むという力技も、
  あるにはありますからね。