世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a9) 2020/05/25(Mon) 0:30:59 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 海遊館では、シーラカンスは見つけられなかった。 「 まあ全部の魚がいる訳じゃないよね 」なんて 早々に諦めたけど、それ以前の話だったみたい >>2:304 『 もっかいくればいいじゃない 』 気軽な彼の言葉を聞いて いつものように笑いながら頷こうとしたけれど。 ] ( ねぇ、周りからは デ−トみたいに見えるかな ) [ 遠回しな探りの言葉さえ、音に出来ず ヒマワリ柄のマスク顔で ぎこちなく頷いた。 ] (101) 2020/05/25(Mon) 0:45:21 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 今つけているヒマワリ柄のマスクとは別に ポシェットの中には星柄のマスクがひとつ。 今日は彼とお揃いのマスクにしたかったから。 ──── 少しだけ、勇気を持ちたかったから ] (102) 2020/05/25(Mon) 0:45:24 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ だけど、何も言えずじまいで海遊館を後にした。 おそろいのキーホルダーをプレゼントしたけど マンボウの魚言葉とかはないから。 ただ可愛かっただけなんよ。 ] ど …… どうしたん [ 別れ際、いきなり手を掴まれてビックリした。>>18 それ以上に ドキリとした。 のに。 マンボウが好きか 聞かれた。>>25 ] (103) 2020/05/25(Mon) 0:45:26 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ なに、そのくだらない質問 ──── とは思えず。 彼はもっと 別の事を言おうとしたんじゃないかなって。 其れは いつも傍に居る幼馴染のカンってやつだけど。 私はとりあえず " マンボウ "への返答をしてから 「 じゃあね 」と自分の家に駆けこんだ。 ──── 心臓が破裂しそうだよ ] (106) 2020/05/25(Mon) 0:45:34 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 私の世界が霧に包まれたのは その2週間後で。 日記の返事も読めぬまま ──── 赤信号を無視した軽トラック。 跳ね飛ばされ、アスファルトに頭から落ちた身体。 運転手はスマホに夢中で 私は買ったばかりの水着を袋から覗き込んで歩いてた。 一命は取り留めたものの 短い夏休みが訪れても 病室のベッドで私は眠ったまま ] (107) 2020/05/25(Mon) 0:45:37 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ これは、病室のベッドで眠る私の夢。 だけど─── 今はまだ、その自覚は無い。 朝、自分の部屋で目覚め 学校へ行く準備 家の中には誰もおらず 首を傾げながら登校する 隣の家は彼の家 明かりはついていない 通学路とは外れた脇道には 変な霧がかかってた 学校に着いても誰とも会わない 今日は休日だった? 帰ろうかなと振り返れば 先程まで歩いていた通学路も 霧で覆われてた ] (110) 2020/05/25(Mon) 0:45:45 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 校内にも霧が立ち込めていて 階段も登れない 唯一 霧のない通路を歩けば 辿り着いた其処は 図書室だった さすがに私も 何かおかしいと思った 悪い夢でも見てるのかな、って だけど意識は此処にある 醒めそうにも無い 中に入り " いつもの本棚 "へ近づけば 見覚えのある一冊のノートを見つけた ぱらり、ページをめくれば 私の書いた文章の後に返事が書かれていた ] (111) 2020/05/25(Mon) 0:45:48 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音え、これって ……… [ 最後の一文で視線がぴたり、止まる。 " 雨の音 " ─── そんな解釈もできるだろうけど この話の流れで いきなり雨の話も変だし。 だったら、名前なのだろうか ──── ] (112) 2020/05/25(Mon) 0:45:50 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 書き終えて本棚に戻すと ノートが一瞬だけ ぽぅ、と白く光った " 現実と夢を繋ぐ " だなんて想像もしてないけどこんな変な世界からでも きっと言葉は届く ──── そんな気がした ]** (113) 2020/05/25(Mon) 0:46:01 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>63ルークは、僕よりも僕を見ていた。 僕がいままで基地でどんな風に過ごしていたか 彼女の言葉を聞いて思い知る。 軍上層部と軍医達から受ける扱いは、 この基地に僕がずっといていいのかと不安になった。 ただ、助けてくれた恩人であることは事実で、 皆が平和に暮らすこの基地を、この世界を、 守りたいと思い続けてきたことも、本当だった。 右も左もわからない僕に、 この世界での生活や、基地のことなどを 教えてくれたのは今の部下達で。 だから、彼らを守らないとと思ったのは当たり前のこと。 ―――でも。そもそも。皆を守ろうと思った理由は、 そんな理由じゃないような、そんな気もした。 ……確かに、ずっと、そんな風に振舞ってきたけれど そんなに前からルークが見ていたとは思ってなかった。] (114) 2020/05/25(Mon) 2:34:16 |
【人】 部隊長 シュゼット僕も……最初からじゃ、ないけれど。 苦い薬、出されるのをわかってても。 医務室に厄介になるときは いつからかな。ルークの姿を探してた。 僕のは、……そう、だな。 ただ、単純に……姿が見たいとか、会いたいとか。 今思えば、そうだったんだと思う。 [公に流れているルークの噂が、嘘っぱちだろうって。 そう、僕がおもえるようになったのもきっと。 『検査』の時や、戦闘の後の治療の時に、 彼女を、ずっと、医務室で見てきたからだ。] (115) 2020/05/25(Mon) 2:34:28 |
【人】 部隊長 シュゼット ……黙っていたこと? [僕は、ルークが話してくれることをじっと聞いていた。 距離は至近で顔を見合わせられるぐらい、近いままで。 垂れた耳は、ルークと僕の胸の間にあって。 お互い、一気に感情を吐き出したからか 重なって聞こえてくる心音は兎の耳に良く聞こえる。 その音を聞いていると、恐怖に震えていた僕の心が 段々と落ち着いていくように思えた。 >>66通信機を探した夜のことを思い出そうとすると、 また、頭を撫でるように、頭痛が走る。 眉を少し寄せて、頭を押さえると。 首を振って、「大丈夫」と言った。] やっぱり……そうか。 あの時僕は、すぐ通信機が見つかったと思った。 でも、実は通信機の前までの記憶が朧気で 気がついたら、機械の箱を手に持っていた。 [頭を押さえていた手を下ろして、 目の前で掌を開き、閉じる。 予想はしていた。でも、違ったらいいとも思ってた。 でもそういうことなら全てが納得がいく。] (116) 2020/05/25(Mon) 2:35:03 |
【人】 部隊長 シュゼット 僕も、総司令には数日前に会った。 その時、頭痛のことを話してしまって、 それから、『検査』で使われる薬は より、キツいものになった。 あの人は‥…底の見えない人だけど。 まだ僕への判断は下してない、って。 それは、はっきりと言っていたよ。 (117) 2020/05/25(Mon) 2:40:06 |
【人】 部隊長 シュゼット[この先への不安は多い。 >>67でも、ルークのくれる言葉が、 沈みかけてた僕の心に、勇気をくれる。 >>68その言葉の力強さに、また、大粒の涙が零れて。 僕は、何度も、強く、頷いた。] ありがとう、ルーク。 ……そうだね。 そのときばかりは、苦い薬は効果があるかも。 ルークの出すあの薬は、一度飲んだら忘れないし 目が覚めるほど強烈だから。 ……何か無理くり口に入れられるなら できれば、甘い苺シロップがいいけど。 [薬の味を思い出してしまい、首を竦める。 あれは、記憶を覚ますには十分だろう。 飲んだ瞬間にあまりの苦さにのたうち回るよりは 甘い苺味で爽やかに目覚めたいところだが。 そう思って、机の上にある苺シロップを見たけれど。 もし、そうも言ってられない状況になったら そこの判断はルークに任せるしかない。 …ショック療法というなら、苦い薬の方がいいだろう。] (118) 2020/05/25(Mon) 2:52:59 |
【人】 部隊長 シュゼット[ルークに、両手を包まれる。 僕は片手が常に人肌より冷たいから。 手の温度なんて、大して気にもならなかった。 こうしてくれたこと、そのものが今はとても大事で。 離さないと言ってくれたことの嬉しさに、耳が揺れる。 手を離されて、もう一つ、と。 見せられたタブレットの画面に、瞬いた。] ……口に出して伝えてくれても、良かったのに。 大きな秘密を、知ってしまった気分だ。 [タブレットに書かれた名前を見る目は、柔らかく緩む。 大事な、彼女を指す唯一の名前だ。 その名前を、記憶に刻み付けるように、 暫くの間、文字をじっと見つめ。] …………ありがとう、ルクレース。 普段の呼び名は、変わらないと思うけど。 君に貰った宝物、大事に、覚えておくよ。 [ルークの本当の名前を呼んだ僕は、 また、ほんの少しだけ。顔が赤くなっていたかもしれない。] (119) 2020/05/25(Mon) 3:01:37 |
【人】 部隊長 シュゼット[……時間もだいぶ経ってしまった。 そろそろ、と医務室を後にするとき。 一つ、僕の考えを話しておこうと、 部屋の出口で、振り返る。 色々と思い出してきた今。 どうしても気になってしまうことがあった。 それは、ある意味では希望になりうることで また、希望とは真逆の可能性も秘めていることだった。] ―――そうだ。 あの夢が全て僕の記憶だと考えるなら、 一つだけおかしな点があるんだ。 >>1:213最初の機獣を倒したのは、僕で、 それは、揺るがない事実らしい。 僕は、最初の機獣と一緒に、 侵略のために、降りてきたはずなのにね。 だから、これは、僕の希望だけど…… 昔の僕も今の僕も、大して違いはないのかも。 僕は……そう、思っていたいんだ。 [もしかしたら、機獣もろとも全てを壊してやろうとか そう思ってやったことなのかもしれない。 でも僕は、昔の僕を信じたかった。 機械のように与えられた命令をこなすうち、 地上の世界を旅し、人が住めるか調査していく中で、 きっと、何か、得たものがあったのだろうと。] (120) 2020/05/25(Mon) 3:13:01 |
【人】 部隊長 シュゼット ルーク。君は、 昔の記憶も、今の記憶も、 僕に刻み込まれた物だと、そう言ってくれた。 僕は、それで思ったんだ。 記憶が無くても、今の僕は、 昔の僕の思いを、受け継いでるんじゃないかって。 [>>67ルークが僕に言ってくれた言葉は、 過去の僕の記憶に全て飲み込まれてしまうかもって、 絶望の淵に居た僕には無い、考えだった。 それを聞いてから、僕も考えが変わった。 抗うだけじゃなくて、立ち向かい、受け入れる。 >>2:230ルークが僕にしてくれたように。 先にあるものがなにであったとしても 僕も踏み出してみたいと、今は、強く思う。] (121) 2020/05/25(Mon) 3:16:46 |
【人】 部隊長 シュゼット ―――信じてみるよ。僕は、僕を。 大丈夫。もし何かあっても、 僕には、ルークが居るんだ。 [臆病は、もうやめだ。 僕は、頭痛の先にある記憶の全てを、見てみたい。 まだ怖い気持ちはあるけれど。 恐怖に震えていた僕の瞳には、勇気が宿って ルークを真っすぐに見て、頷いた。] (122) 2020/05/25(Mon) 3:22:50 |
【人】 部隊長 シュゼット[ルークとはまたいつ会えるかわからないから。 僕の、見張りのスケジュールだけを伝えて。 「何かあったらまたこれに書いて残しておく」 ということを話し、タブレットを持って医務室を去る。 もし、ルークとの連絡手段があればそれが一番だから。 連絡手段について、いい方法がないか、 彼女に聞くのも、忘れずに。]** (123) 2020/05/25(Mon) 3:23:12 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a10) 2020/05/25(Mon) 3:25:12 |
【人】 兄 エーリク アルフォンスさん、 セレン嬢は無事救出しました! 意識は失っていますが、 しばらくしたら無事覚めるはずです。 [念のため気付け薬も手渡し、後は任せて欲しいと告げて 転移術式で馬車ごとリヤル商会まで転送。 これでセレン嬢はじめ、リヤル商会の人達は大丈夫な筈。] (125) 2020/05/25(Mon) 6:19:58 |
【人】 兄 エーリク ありがとう、二人とも。 大丈夫?怪我は無い? [あれば治療ぐらいはするよと述べて] リヤル商会の人達はセレン嬢と共に 転移術式で商会まで送り届けといた。 今頃商会内で手当てを受けてる頃合いだと思う。 [大きな怪我は無かったし、直に元気になればいいけど。] (127) 2020/05/25(Mon) 6:21:01 |