人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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視点:


お母さんが、『私』に続きを強請る。
『僕達』がお母さんを愛でると、頭を撫でてくれる。
それが嬉しくて、『アタシ』はもっとお母さんに甘える。

絡めた舌へ、軽く歯を立てて甘噛みする。
それだけじゃなくて、お母さんの頬へ口づけして、首筋に噛み痕を残す。
『お母さんは、俺たちのお母さんだぞ。』と、示すように。

胸の先端を指で捻って、歯で軽く引っ張る。
お母さんへの責めを、強めていく。
お母さんへ痛みを与えないように、けれど最大限お母さんが気持ちよくなれるように、慎重に見極めながら。

冷めきった肉杭が、熱いお母さんの中に入っていく。
無理やり押し開く事はせずに、ゆっくりと。

お母さんのお腹は、今は明確に膨らんでいて、そこに『僕』が宿っている事を主張している。
――もっとも、それは新しい命とは言い難い、おぞましいもの。
生まれる事の出来なかった命が、生まれる事の真似事をしている。


やがて、先端がお母さんの純潔を破った感触がする。
結合部から、赤い粘性のある液体が伝わってくる。
――指の腹で掬い取って、口へ運んだ。

「――甘い。
お母さんの、生きてる証。」

舌の上で転がして、余すことなく味わって、喉の奥で呑み込んだ。

――肉杭が、お母さんの一番奥へ行きつく。
子宮口の向こう側に、『私』がいると思うと、胸の奥に暖かさが募る。

「我慢して、お母さん。
最初はゆっくり、ね?」

肉禊に下腹を擦り付けてくるお母さんをなだめる。
小さな子供に言い聞かせるように。
お母さんの中は狭く、冷たく固い肉杭を、なんとか咥えこんでいる状態だった。
このまま激しく動けば、お母さんに負担を掛けるだけになってしまうから。

緩やかに、腰が前後し始める。
先端が最奥に口付けて、離れる。
そしてまた、最奥に触れる。
それだけを繰り返す、穏やかな行為。

――♪


歌を口ずさむ。
カナおねぇさんに教えて貰った、「大好きな人を思い浮かべて歌う」という歌。
いつもは調子はずれにしか歌えなかったけれど、今は綺麗に歌うことが出来た。

お母さんの膣内を、胸を、口を。
『僕達』皆で、存分に愛でていく。
お腹の子はすくすくと大きくなって、今は妊婦さんのようになっていた。**

[あんなに………
         
したのに───]

[求められるままにすべてを晒し、
 生まれた時と同じく一糸まとわぬ姿になる。

 生まれた時も死に行くみたされる時も
 同じ姿になるなんて思っても見なかった。
 陶然が表情に揺蕩い、こころうつろを重ねる。

 彼から与えられる感情も感覚もぜんぶ受け止めて、
 彼の体も心もぜんぶ掻き抱く。
 結の舌が届く限りぜんぶの肌を征服していく様は
 あの時垣間見せた彼の欲求を思わせた。

 この男はきっと、
 そう遠くない内にこの身のすべてを知るのだろう。
 確信めいた予感に、肌が期待と恐怖で粟立った。]


  ……ん♡

[舌で多くを暴かれ切った後、
 彼の指は自身の蜜でしっとりと濡れる。
 くちりと音が鳴り、快感の小さな泡が弾けた。
 ゆっくり沈められる指はあっという間に二本に増え、
 耳すらもふやけてしまいそうな水音が室内に響く。]

  あ…… ッ あつ、 い … すごく、

[彼に導かれた先にあったのは強く鮮明な熱だった。
 ぐりぐりと押しつけられるそれは既に先走りが溢れ、
 伸ばした掌はたっぷりとぬめりを帯びる。

 冷たくはないだろうかという躊躇は瞬く間に蒸発し、
 滑りやすくなった真白い指が彼に絡みついた。
 人差し指が裏筋を辿り、残りの指で扱き上げる。

 お互いの腕を交錯させて互いの欲を高める行為が
 どうしようもなく気持ち良くて、もどかしくて。
 彼が自身の名前を呼び、挿入を望むのと
 耐えきれなくなった己が蜜口へ導くのと
 果たしてどちらが早かっただろう。]


  ……っ、あ うん、 ほし い……の
  いい…… の、

[彼の先端を擦り上げるように腰を動かした。
 どちらのものとも取れぬ体液が淫猥な音を響かせる。
 気を抜けばすぐに入ってしまいそうな熱、
 その頭だけを吞み込んでは入口で吸い上げ、ずらす。

 言葉とは裏腹に焦らすような仕草だが、
 彼が腰を押し上げれば簡単に破れてしまう抵抗だ。
 いや、抵抗ですらないことは、
 欲情しきった表情が物語っていただろう。]


  ゆずるは……ぜんぶ、 かなえ、て …いい の


[誘い、導き、すべてを呑み込むように。
 ゆっくりと沈められていく肉杭をこの身で喰らう。

 必要なくなった息が詰まるような苦しさ、圧迫感。
 それすらも塗りつぶしていく強烈な快感、しあわせ。
 痛みも闇もなく、よろこびとXXだけを携えた行為が
 二人をひとつの存在に作り替えていく。]



  …ぁ、 なに ……?
 

[どうして。知りたい。与えて。注いで。貫いて。
 彼のことで知らない何かがあるのが許せない。
 仄暗い不満が身の内に渦巻き、彼に向けられる。

 けれど、それに安堵を覚えているのも事実だった。
 だって少なくともそれを知るまでは、
 私は決して満たされ尽くすことがないだろうから。

 彼の飲み込んだ一言が、夢の続きを示してくれる。
 だから、正も負も生も死も内包したこころ
 XXしてしまった彼にぜんぶ与えるのだ。

 痛くないように、けれど逃がさないように。
 怨霊である限り、不安や痛みは消えない――けれど。


  彼と過ごすことで、
   無価値であるという現世しんじつ
    少しずつまことに変わっていくんだろう。


 ――いつか、そうなれたなら。
 彼のXXを心から信じ、望んで飲み込める気がする。]


  むすぶ、 ……ぁ、ッ  むす ぶ、

[奥深くまで繋がり、圧迫感を慣らすように息を吐く。
 その間も蜜壺はひくひくと痙攣し、
 浅い絶頂を幾度か繰り返していた。

 名前を呼んで手を伸ばして、彼の頬を包もうとする。
 片手は彼の先走りで汚れていたけれど、
 もうひと時だって我慢できないから許して欲しい。

 彼が受け入れてくれるなら、引き寄せて、微笑んで。
 怨霊に成り果ててしまった私には、
 求めるモノを貪り続けることしかできない。
 だから言葉はまだ浮かんでこない――けれど。]

[唇を離した時には、既に妖艶な笑みを浮かべていた。
 無垢は成りを潜め、力を込めた腹が彼を絞めつける。
 両腕に閉じ込められた狭い檻の中で腰を揺らし、
 貪欲にたった一人と定めた男のすべてを求めた。]

  ん っ、んん ……ッ おねが、
   もっと……もっと、 ぁいっぱい ……して?

[足りない。足りないでほしい。
 空虚はどこまでも貪欲だ。

 少しでも長くこのよろこびに浸っていられるように
 この瞬間が永久に続くように。
 いつかを夢見ながら永遠を願う。

 たった一筋の汗が肌を伝った。
 額から滑る雫は目尻を通り、
 まるで瞳から相反する欲望が零れたようだった。]*


[ 異界に足を踏み入れてしまった者の、

           "末路"と共に────… ]*


     ― ??? ―

 うん、ふふふ。もう数十年待つだけじゃない。
 貴女が迎えにいってくれるんでしょう?

 まなぶったらね、甘えん坊さんだから
 お父さんについていっちゃったのよ
 
 あの子以外の子を得ようとしたら
 その時は寿命が早まるかもしれないけれどね?

 ね、その時がきたら貴女が迎えに行ってくれるんでしょう?
 大丈夫、それまで待てるわ。

 その時がきたら言ってあげるの。
 不安だったでしょう、怖かったでしょう
 喪うかもしれないのが恐ろしかったでしょう?

 ねぇ、どんなきもち?って

 貴女が迎えに行ってくれるんでしょう?
 それまで待つわ。待つわ?

 ふふふ、貴女が迎えに行ってくれるんでしょう?
 憎い憎いに悔いに悔いにくい可愛いあの人を
 まなぶと一緒に帰ってきてくれるの待ってるの

 ねぇ、貴女が迎えに行ってくれるんでしょう?


        
ねぇ。

   

  
[今はもう、
きみのかつて
きみのいたみ
きみのこころ
荊のような冷ややかさを感じることもない。

きみ自身を縛り付ける闇も柵も妬みも恨みも恐れも痛みもぜんぶ、きみが怨霊きみで在るままに、ぜんぶをぼくが味わうのだと知らしめるよう

潜めた言葉の代わりに熱を沈めた]

   

   

   
  ・・・あ・・・、はは、なか、すごいよ
  とっても、あつくて・・・、

   
[熟れたからだに焦らされた分だけ、
欲に濡れた瞳に煽られた分だけ、

痛みすら覚える熱欲はきみの吸い付く内襞の甘えに舐られて硬さを増して行く。

手の汚れなど気にする余裕もないままに、
額から落ちる汗がきみを汚しても、
熱に浮かされた抽送は幾度果てても止める事が出来なかった。

ほころぶ君の目元に口付けを落とせば
きみの唇がぼくの鼻筋に柔らかな口付けをしてくれる

互いを埋める辻褄が、生者の道理で言うところの「間違い」であったとしても
執着し、恐れあい、生と死を貪る事を「不幸せ」だとは思わない]

   


   

[涙にみえた、きみのしずくまで
余すことなく味わいながら、
水音を散らし絶頂を重ねた。


   互いを埋め合う唯一無二の形なき「未練」が
   いつか、ぼくたちのXXの証になるように
   永遠の刻のなかで育み貪り続けたいと願う。

   


果てるまま、まるで棺のようなソファに
君を掻き抱き閉じ込めて]*

   

【人】 千早 結



 ──目が覚めてから──


   
[窓の外からひぐらしの声が聴こえる。


どれくらい眠ってしまったのだろう。
目覚めた時にも、
きみはぼくの腕の中に居てくれただろうか。

夕暮れ刻かは分からないけれど赤く染まる室内には、
どこからか響いてくる歌声が流れていた。

幼い頃、どこかで聴いた古いメロディに似ている]

   
  暦ではもう秋になるのかな
  朝が来るのが遅くなったね
   
   
[窓の外に視線を移せば、
ブラインドの隙間には青青とした空が広がっていた]
   
   
(24) 2022/08/16(Tue) 0:30:38

【人】 千早 結



  
  ねぇ、かれんの誕生日っていつ?
  きみに似合うワンピースを買いたくってさ
   

[ぼくの誕生日は12月24日だから、まだ遠いんだよね、だなんて笑って。室内の暖房が少し強いので服を着替えるついでにエアコンを弄った。

テレビを点けるとお昼の番組が流れていたか。
サングラスの主演者が翌日のゲストに電話をかけている]*


   
(25) 2022/08/16(Tue) 0:38:49
[――そうすればもう、俺から離れることはないだろうから
喪うよりも、ずっとずっと”それ”がいい

優しい優しい光樹に、執着ともとれる己の依存を、
知られなければ良い


希うは笑みの、下*]

[奥深く注がれた白濁が
 幾度と繰り返される彼の抽送で溢れ、流れる。
 一度目の痕跡も残っていた腹は
 次第に苦しさを覚える程になっていた。

 苦痛を訴えれば、動きを止めてくれたかもしれない。
 しかし彼を何ひとつ取り逃したくなかったから、
 彼を煽り、求め、互いの体液を交わし合った。

 肉体的に限界を覚えてもいいだろうに、
 己を組み敷く彼が倒れる様子はない。
 既に命なき存在に順応しだしているのか、
 あるいは肉体すら凌駕する感情を与えられたのか。]

  ……は ぁ、 っうん、 あつい ……の
  あつくて すご… んぅ …… くて、
  アっ ぁ ぁ あッ ――も、きちゃ ……あっ

[そんなことを考える余裕があるはずもなく、
 思考は次第に快感と感情の坩堝に呑まれ、
 せり上がる絶頂への感覚だけが身の内を満たす。

 あなたが私を腕の中に閉じ込めるように、
 きっと、私の死があなたを少しずつ蝕んでいく。]


[――ふと、視界が跳ねた先。
 彼越しに見た部屋の中に僅か外からの 光が、]
 


  …… あ、

[きっと、夜が明け始める。
 逃げるように、あるいは新たな決意を持って。
 生き残った人間が自らの足でここを出ていく。

 目の前の男を見上げた。
 たった一度だって怯えた様子も見せず、
 欲に溺れた訳でもないのに
 汗を流しながら貪欲に私だけを求める男。
 私の獲物、わたしだけのもの。

 わたしに呑まれた愚かな生者ひと。]


  …… ふ、 ふふ。

[嬌声混じりの笑みが零れた。
 もうどんなに悔いたって逃げられない。
 あなたの帰る場所はもうどこにもない。

 私の傍にしかいられない。いちゃダメなの。

 嬉しかった。よろこびが抑えきれなかった。
 ほころんだ目元に口づけを贈ってくれた彼へ
 両手で頬を包みキスをする。


[私はのろう。
 柔らかく微笑んで呪詛を刻んでいく。

 いつかお互いのXXがお互いをXXすまで、
 二人の世界すべてを間違いしあわせで犯していく。]*
 


[誰がこの
を、受け止めた?

     それは"隆史お前"と、殺人鬼は言った。]

[新たな"呪縛"を、
お前に掛ける事になるとしても、

 お前を、
がさない。
さない。 

            ………そう、決めたから。]*

[受け止めた
(あなた)は、
己の心に染みわたる


               温かくて、いとおしい]


 ――……


[その呪縛を得た歓喜を

            
依存
 
同時に貴方を捕らえる俺の
執着


                  貴方は知らない*]

【人】 千早 結

   

  ん。ふふ、おはよぉ
  ・・・あ、ごめん!そのまま寝ちゃって・・・
   
   
[繋がった身体を解いた所までは覚えていたのだけれど、きみを抱きしめたま昏倒していた事を振り返り慌てて身を起こした。

互いに一糸纏わぬ姿ではあったけれど不思議と掌や下半身に感じるはずの粘ついた不快感がないという事は───>>43

ぼくは配慮の行き届いた優しさに胸が温かくなる気持ちと共に、気恥ずかしさやバツの悪さの混じった顔できみの唇に少しだけ横目を向けていたかもしれない]
   
(58) 2022/08/16(Tue) 22:57:34

【人】 千早 結

   

  ん。ふふ、おはよぉ
  ・・・あ、ごめん!そのまま寝ちゃって・・・
   
   
[繋がった身体を解いた所までは覚えていたのだけれど、きみを抱きしめたま昏倒していた事を振り返り慌てて身を起こした。

互いに一糸纏わぬ姿ではあったけれど不思議と掌や下半身に感じるはずの粘ついた不快感がないという事は───>>43

ぼくは配慮の行き届いた優しさに胸が温かくなる気持ちと共に、気恥ずかしさやバツの悪さの混じった顔できみの唇に少しだけ横目を向けていたかもしれない]
   
(59) 2022/08/16(Tue) 22:57:35

【人】 千早 結


   

[軽く身支度を整えながら部屋のものを扱いながら、きみとぼくのコーヒーを淹れよう。
コーヒーが苦手なようなら温かいお茶か紅茶が選べるようにどれがいい?と備え付けのティーパックを見せるだろう。

>>44まるで季節も天候も時間ですらもてんでばらばらな不思議な世界だけれど、きみと過ごす新しい世界なのだと思えば心が躍る。

ここで長く過ごしてきたきみにとっては、はじめのうちだけだと笑われるかもしれないけれど。そう考えていると、きみの生まれた日はいつなのだろうとふと口にしていた>>25

エアコンを調整しコーヒーを淹れるまでのぼくの行動を、じっと見つめているきみの瞳がきょとんと瞬くのがまた愛らしい>>45]
   
(60) 2022/08/16(Tue) 22:57:50

【人】 千早 結



 深い意味はないんだけれど
 なにかを楽しみにしたり、
 きみにしてあげたいものを考えたり
 一緒にすごす日々にひとつひとつ
 大切な思い出を作って行きたくて・・・わ、
 ごめ、・・・?
   

[他意のない思いつきだったので、きみがしばらく何かを考えている仕草に言葉を付け足していたら>>46

いやなことを思い出したのか、苦しい気持ちを思い出させてしまったのか。ぴたりときみが背にくっつくものだから、驚きよりも謝辞の言葉が漏れたのだけれど]


  え───、うん  ?
   
   
[今日。そう呟いたきみの一言目には、タイミングが良かったなって少し驚いて

今日がいい。そう呟いたきみの二言目に、
きみの言葉の意味を理解する。

過去を思い出させてしまった事を謝ろうかと僅かに逡巡したものの、過ぎ去った傷に許しを求めるのはちがう気がした

それに・・・]
(61) 2022/08/16(Tue) 22:58:16

【人】 千早 結


   

  ふふ・・・うん、ぼくもそう思う
  え〜どうしよう、プレゼント!
   

[聡いきみには、「偶然だね」なんて惚けてもぼくの考えなんてすぐに見透かされてしまうだろうから。今日「がいい」と口にした意味に、ぼくもそう思うのだと同意を返した。

だってきみの未練や恨み、執着や怒りやを諦めた理由、それらの全てかこが、ぼくのものになったのだから。

きみがいまこの世界に生まれた今日を>>-122
二人の記念日第1号にしたいと思った]

[きみを縛る過去のことをいまは聞くことはしない。なにより未だきみを怯えさせる枷の深さに仄暗い嫉妬心が沸くから。

きみと笑って、共に怒って、分かち合って話せる日がくる事を今は願うくらい(でも、もしかしたら、ぼくの性格上、きみの家族に腹いせの呪いを送ってしまうかもしれないけれど>>0:40)」
   
(62) 2022/08/16(Tue) 22:58:45

【人】 千早 結

   
  
 カレンダー!その考えは思いつかなかった
 わ〜いいね、一緒に作ろう
 購買に色鉛筆やマーカーがおいてあったよ
 紙はコピー機から拝借しよう


[小児病棟の子供達への差し入れ用だろうか。望む子供のための物品も見かけたと伝える>>50

この世界でも興味を示す子達がいそうだなとも思いながら>>0:-18]

  
(63) 2022/08/16(Tue) 23:02:46

【人】 千早 結




   これを飲んだら購買に行ってみよう
   コピー機もたしかあるはず
   
   
[湯気のたつカップを二つテーブルに置く
きみには味がないものかもしれないけれど
繰り返すうちにきっと二人のルーティンになると思って。
   

ここに来た日は、確か8月の盆前だったが
正直に言えば日にちや時間に執着はないのだ
ないのだけれど]


  おはようを言って、二人でカレンダーを捲ろう
  ここに時間はないみたいだから
  ぼくたちの「刻」を二人で進めよう
   
   
[>>2:114この世界を作り出す恩讐の力には抗えないけれど、

外の明かりや季節ではなく
時を刻む針にでもなく
闇に囚われ暗闇を彷徨うのではなく

「確か」なものは
ぼくたち自身の中にあればいいのだと笑って]*
(64) 2022/08/16(Tue) 23:14:31

【人】 千早 結



 ──別の世界の話──


 いまでも・・・
 どこかに居るような気はするんです

   
[夏のある日を境に消えた、とある大学生の行方不明者届けが受理された後の話。年間大凡8万人の失踪届が受理される国の茶飯事である。

GPSの痕跡はとある廃病院が最後になっており、重なる過去の事件同様捜索隊が入ったのだが失踪者本人は元より、端末の他消息、彼の痕跡すら発見する事は叶わなかった。

地元では有名な心霊スポットとして実しやかながらには知られている。母親が言うには元々変わり者な一面もあった為そのような場所に赴く事に否定は無いという。

また付近の公道に駐車されていた原動機付自転車の発見から廃病院または付近での失踪の可能性が高いと判断されただろう]
   
(67) 2022/08/17(Wed) 3:14:54

【人】 千早 結

   
   

 病気の事も、なにも言わなかった・・・
 あまり本心を口にしない子だったと、思います
 そうさせていたのは、私かもしれません・・・


 私も好きに生きてきてしまいましたから
 あの子を責める気持ちも・・・
 問い詰めるつもりも・・・ありません・・・

 ただ、

 ただ、どこかで、自分の気持ちに素直に、
 いきて・・・、いる事を願っています・・・
   
   

[失踪前最後に面識のあった研究室の同級や、画廊のオーナーからの供述により、病の告知による自殺または失踪を動機とされた。今も莫大な行方不明者リストの中に眠っている]**

   
(68) 2022/08/17(Wed) 3:16:32

【人】 千早 結



 ──はじまりの日──

   
[特別個室の来客用テーブルは用紙や色鉛筆を広げるには充分な広さだった。作業に不必要になりそうな椅子は避け、二人で並び作業過程を話し合う。

子供の頃に───>>75
そう口にして、無垢な瞳を手元へ向けるきみに自然と口元が緩んでしまった。

元より多彩なかんばせではないのだけれど、凛とした表情に時折り宿る自然な綻びは小さな蕾が僅かに花開くようで愛らしい。

きみの自然な透明感は、笑顔で以って優しさを繕うぼくの保身を溶かしてくれる]
   
(84) 2022/08/17(Wed) 19:44:08

【人】 千早 結


   

 手慣れ・・・だと思うよ、
 あと思い切り?
 かれんの慎重さも必要になる所があるから
 ・・・ホッチキスとか、
   

[過去のことなので話す事もないのだけれど、血筋もあるため手先は器用な方ではある。とは言えコピー用紙のわずかな段差をガイド線にしている手前時折脱線もしているのだが。

こわごわとゆっくり線を引くきみの仕草は、出会った当初を思い返すと、綻んだ口元が歪にゆがんでしまっていたかもしれない。笑いを堪えている顔とも言う。

悔しさをこぼすきみが拗ねてしまうのなら、
あやすように背後から手を添えて共に線を刻んで行くだろう>>75]

   
(85) 2022/08/17(Wed) 19:44:21

【人】 千早 結


   

 ・・・なるほど・・・?最高じゃない?
 
   
[元よりやりたい事必要な事を優先し、優先度の低い物事は効率的に後回しにしていた人間だった。
   
修学過程を期間内にクリアした者にとって無意味なレビューを繰り返す夏休みの宿題が及ぼす費用対効果の悪さ、という作文を提出するほど

社会、世論、マジョリティマイノリティ、一般的、当たり前、という言葉で一括りにする「枷」を嫌う人間なのだと伝える>>76]

   
(86) 2022/08/17(Wed) 19:44:44

【人】 千早 結


   
   
 「自分の意思」で決めるということは、
  誰のせいにもしないという事、だと思う
  それでもぼくがだらしなかったら、
  かれんの意思で、ぼくを叱って
   

[もちろんコーヒーが飲みたくない日は、
べつのものを作ったりしようよと提案し。

無理はせず、けれど互いを尊重し合い、
二人で話し合っていこう、と小指を立ててみた]

   
(87) 2022/08/17(Wed) 19:45:08

【人】 千早 結


   
───8月17日から始まるカレンダー──
   
   
[一年分の枠が出来たら>>78
数枚先の用紙を抜いて何かを書いている。
「特別な日」なのだと訴える相貌は、大きな主張を大切そうに書き込んだ>>-174]
   
   
 ・・・先に書くの、
   
   
[今は忘れていなくても、「その日」がいつだったのか曖昧になる日もくるかもしれない。忘れたことすら忘れてしまう。永い刻を過ごすという意味をきみが教えてくれたのだ。

それと同時に、永い刻に身を委ね自らの刻を手放していたきみが、ぼくのことを慮ってくれる事に胸が満ちていく気分で。言葉は感嘆に飲まれてしまい続きを止めたことで、きみを不安にさせてしまったのかもしれない>>78]
   
(88) 2022/08/17(Wed) 19:45:57

【人】 千早 結

   


  いや、天才だなって
   
   
[普段はゆるやかな面持ちだと言われるぼくだけれどこの時は真面目な顔で、シーツを取りに向かうきみに向かい信頼と尊敬の念を手向けた。
   
ぼくの言葉を受け取ってくれたからだろうか、
不安そうなきみの面持ちは気恥ずかしさを孕むものへと変わるように見えて>>L10

未だ言葉の意味が飲み込めないようなら、
ふわりと白い花弁を散らすような仕草のきみを抱きしめよう>>80]
   
(89) 2022/08/17(Wed) 19:46:28

【人】 千早 結

   
   

 かれんは天才でしょ!
 そしてかわいい、だいす───
 ワンピース大好き・・・
   
   
[ううんん、と言葉尻を隠すように頸へ流れるきみの黒系に顔を埋める。潜めたはずのことばを思わず口走りそうになり、その行き先をワンピースへと昇華した>>2:-95>>2:*48

密着をしていてはぼくを満たしてくれるきみのXXを受け取ることが出来ない。両腕で肩を抱き向き合うようにしてきみの姿をじっくりとみる]


 ・・・うん、似合う・・・、
   
   
[白いロングスカートのようにふわりと揺れる華やかさは、きみの涼やかな相貌と艶やかな黒系を際立たせていて眩しさすら感じる。

「患者」としてのきみが、「ひとりの女の子」として生まれ変わるような気がした。ぼくへと踏み出してくれる一つ一つの変化を取りこぼしたくなくって再び抱きしめた]*
   
   
(90) 2022/08/17(Wed) 19:46:59

【人】 千早 結



   
[その後、
枠と日付、そして互いの「大切な日」を書き記して。

絵も描こうと二人で色鉛筆を持ち、季節の花や風景や、好きな(好きだった)ものを書き加えて行っただろう。

きみはぼくの絵を褒めてくれもしたけれど、動物だけはなぜか壊滅的な出来栄えになる事がバレてしまう。
   
お互いの知らないことで笑い合い、
満たしあう日々はまだまだ溢れるほど続くのだろう]*
   
(91) 2022/08/17(Wed) 20:05:20

[だが、そんなのは………

         もう、"どうでも良い事"だ。]

[───"想い"。

お前隆史の色に染まりゆく事を
己は拒みはしない。
寧ろ、其れは悦びとすら感じる。

そして己は、お前隆史をこの鳥籠の中へ
永劫、閉じ込め続けて行く。]


["記憶過去"は、お前現在で埋め尽くされるのだから。*]

【人】 千早 結

   

 ──うつつの世──

   
 
  かれん、もういいよ、目を開けて
   
   
[壁にかけられたカレンダーの日付は、
0年12月24日を示している。

この夏の出会いを始まりとしてきみと創り上げた羅針盤カレンダーは、どこかの世界の西暦を捨てぼくたちの紀元を記していた。

今日はぼくの誕生日だ。

昨夜から二人で仕込んだ手料理が並ぶテーブルには、調理場から借りてきたパスタ鍋がワインクーラーの顔をしてステンレスぶりを発揮している。もちろんここにはアルコールはない。シャンパンに見立てた炭酸ジュースのペットボトルが誇らしげに氷の中で揺れている(ラベルは剥がした)]
   
   
(119) 2022/08/18(Thu) 9:57:15

【人】 千早 結

   


  長くなっちゃったね、
  ずっと立っていて辛くなかった?
   
   
[ドレッサーに簡易裁縫セットを置き仮縫の糸を引き抜き布音を鳴らす。至近で鋏や針を使うときみを怖がらせてしまいそうな気がして、支度を終えるまではと目を瞑ってもらっていた。

リネンにドレープを施し君の体に合うよう巻き付け留縫を終えた白いドレスは、きみの白肌をより輝かせているようだ。この時ばかりは胸の虚ろも照れて隠れてしまっただろうか。

括らずに三つ編みをしてからゆるくピンでまとめたアップの黒髪には、レースのカーテン生地で作ったコサージュを飾った。

完全に自分好みの「形」を押しつけてしまってはいないだろうか。目を開けたきみの反応を待つ。すこしどきまぎとしている]
   
(120) 2022/08/18(Thu) 10:15:57

【人】 千早 結

   
   

 ──別の世界の話──

   
[とある地方の美術館で、とある画家の個展が開かれていた。チケットやポスターに書かれている肩書きは現代アーティスト、ジャンルはインスタレーションとなっている。数ヶ月をかけてさまざまな地域の美術館で開催されている近年注目を浴び始めた日本新鋭アーティストの一人だった。
   
>>32芸術大学やデザイン専門学校短期大学の学生たちも多く足を運んでいただろうか。毎度会場にアーティスト本人が赴くことのない規模の個展なのだが、この年の開催は少し変わっていたという。

それは会場のあるひと区画にだけ、彼女の作品ではない無名の抽象画家の作品が飾られている事だった。作品の展示名も作者名すらない油絵が数点、そして特に目を引く中央に飾られた一点は「未完成」のままであった。

余談だがどの美術雑誌のインタビューに於いても、この作品類については個展の主催者ならびにアーティスト本人ですら、ノーコメントを貫いたという]
   

   
(134) 2022/08/18(Thu) 21:29:39

【人】 千早 結



[直射日光を避けてはいるがそれらは天窓から差し込む自然光の中未完成のまま展示されている。
   

   
  雲ひとつない空とも、海とも言い難い
  青い、青い、一枚の油彩画が>>2:118
   

   

学生達や来客の意見は様々であっただろう。なぜこんな見合わない作品が?誰のもの?何のために?それともこの配置そのものが現代アートの一旦なのか。様々な憶測が飛び交ったかもしれない。
   

美術館の入り口に翻る垂れ幕には
『千早 要』〜未来を歩いていくいのちたちへ〜 
というアーティスト名と展示のコンセプトが翻っていた]*

   
(135) 2022/08/18(Thu) 21:32:22

【人】 千早 結

 

[少しずつ、ぼく生がきみの虚を埋めていく
代わりにきみの抱えた過去はその存在を失って行くだろう

死を選んだ行為がやむ得ないものであったとして、それがきみの中の正しい行いであったとしても。それでもきみを縛った過去そのものはゆるすつもりもない。ぼくはきみの虚を埋めて過去を消す

きみの伸ばす掌が死を誘う希望なのだとしても。ぼくの心臓はきみの虚を消し去るまでは止まることはない>>127


ぼくの遠ざかる心音はきみのいのちに近づいていくバージンロードのようなものなのだ

生と死が二人を分かつなんて誰が決めた?
生と死こそがぼくらを繋げる絆になるのだ>>128]
   
(139) 2022/08/18(Thu) 23:12:42

【人】 千早 結




 ──0年12月24日──
   
   
 もちろん。だからさ、ふふ
 

[>>130困惑したような、それでいてしげしげと自身の姿を確かめるようなきみの仕草に、そしてぼくが特に好む髪型だと気づくきみの言葉に

ぼくは溢れた満面の笑みと共に、すこし含んだ嬉しさの漏れる声音で答えた>>131]


 ぼくの誕生日だからね
 今日のきみのすべてはぼくのもの、ってこと
   
   
(140) 2022/08/18(Thu) 23:13:26
   
   
[もちろんいつものきみも、どんな姿をしているきみも愛しい。なにより見目を飛び越えて君が見せてくれる一つ一つの表情や反応を慈しんでいる。それでいて、ぼくが思いも付かない事を提案してくれたり、ぼくが言えなかった素直な言葉を紡いでくれるきみだからこそぼくもどんどん変化していける。

とはいえ男の性とでも言うのだろうか、好きな子の華やかな姿というかドストライクという好みのゾーンが存在する事も事実で。

そしてそんな今日のきみをぼくの手で、その、あれこれしたいという不穏な欲があるのも確か]

【人】 千早 結



   
  ───わ、え、すごい
  まるでシンデレラじゃん!
   

[>>132いや違う、そうじゃないんだけれど。パーティに着て行く服がないような自分にきみが施した魔法のような仕草に思わず口に出た例えがそれだったのだ。

感動と自分の言った言葉に思わず笑ってしまったあとで、改めて君に向き直り襟をただし、きみが贈ってくれるせいを祝う言葉に破顔した>>L15]

   
(141) 2022/08/18(Thu) 23:14:31

【人】 千早 結


   

[購買にあった雑誌などを見て二人で作った食事が並ぶテーブルへ、君の手を引きエスコートをする。


向き合う形で席に着き、スパークリングの赤ワイン風炭酸飲料
(中身はファン○グレープ)
を注ぐ

グラスを渡すふりをしてきみが差し出す手をとれば
乾杯の前に少し静止して。ぼくはポケットから取り出した箱もない質素なリングをきみの指に滑らせるだろう]

   
(142) 2022/08/18(Thu) 23:24:12
[そんな彼が「ぼくのもの」と言った。
 その裏に潜む欲を掬いとることはできたか。
 察せずとも、彼の熱を知っているこの身体は
 勝手に背中の中心に甘い痺れを走らせる。

 彼と過ごした半年は、彼に拓かれ、
 多くを知られた日々でもあったから。

 毛先をつついた指先が微かに震えたことは、
 私を見ている彼だけが気づけることだ。]

【人】 千早 結


   
 わ・・・よかった・・・ぁ、
 作ったのはね、髪飾りを縫ってて、
 ほら、何度か途中トイレに行った時
 へへ、隠しててごめんねぇ
   
   
[一瞬、ふつふつと漏れるきみの「本音」が先に出たことによりあまりのかわいさに唇が下弦月のように歪みそうになる。本能的にここで笑ってはいけないと自制を取り留めた >>152

離れている時間がどこにあったのか。
それはコサージュを作りながらいくつかのまち針を袖につけていた時。鋏はきみの目に触れないようにしたくて、席を立つ時には机に置くか背側のポケットに差し込んでいた。ビーズや糸も同じ要領で。

二人の生活の中、僅かな間だけ離れ離れになる場所と言えばトイレくらいだっただろう。一緒に入りたいと言われれば断る事はなかったと思うけれど、ようをたす時だけは彼女なりに気を遣ってくれていたのかもしれない。

それでも少し長居をする時は、お腹の調子がわるいのかなぁ、などと時間を引き伸ばしていた事は素直に謝った。

それ以上にぼくはきみの素直な感情が愛しくって、笑みの残りをへらりと隠せず漏らしてしまった]

   
(155) 2022/08/19(Fri) 1:43:09

【人】 千早 結

   


[きみの左手の薬指に通したシンプルなリング。

プラチナやゴールドでもなければシルバーですらない。なんだか結婚指輪として贈るにはもっと出来の良いものを時間をかけて作る方がいいのかなとも思ったのだが

きみの喜ぶ顔がみたくて、そして誕生日のプレゼントを渡してなかった事に気づいて勢いで作ってしまったのだけれど───

そんなぼくの杞憂すら吹き飛んでしまうくらい、きみは大切な宝物を守る子供のように、無邪気に、素直に世論でくれる>>153
   
いやいやと首を振り、宝物を隠そうとするような仕草がひどくかわいくって、他のものになど変え難いと必死に訴えるような声音が愛しい。


一生懸命に気持ちを返してくれようとするその心に救われるし、うっとりと手元を見つめる熱をたたえた瞳には、ぼくの胸こそ熱くなる]

   
   
(156) 2022/08/19(Fri) 1:44:38

【人】 千早 結



   
[愛しい、愛してる、大好きだ・・・そういった気持ちを心の中で噛み締めぼくの手をとるきみの掌に重ねる。

   
>>*30欲を震わせる熱も、
心を満たす熱も、
何気ない日々の中で感じるあたたかな熱も、
ふつふつと湧き出る自然な不満を孕む熱も、
   

その全てを包み込むようにきみの手を握って、その手の甲に口付けをした]

   
(157) 2022/08/19(Fri) 1:46:00

【人】 千早 結



   いつも貰ってばかりだよ・・・
   
   
[繋いだ掌を、親指の腹ですり、と撫でて
少しの間考えたけれど答えは出てきそうになかった。

>>157教えてと真摯な瞳でねだるきみにグラスを渡し、
少し考えるね、と前置きはしたのだが何もないと言うのもきみの好意を無碍にしそうで悩ましい。


きみの体もこころも、そして互いのいのちすら
ぼくのものできみのもの。これ以上に望むものがあるだろうか。乾杯をしてからもやっぱり思いつくものが浮かばなかったので、結局ぼくは一つのお願いだけをした。

きみは不服な顔をするかもしれないけれど]*
   

   
(158) 2022/08/19(Fri) 1:56:42

【人】 千早 結


   

 ──少し先の話──


[いつかきみと名前の話をしただろうか>>1:140>>1:141

どんな漢字を書くの?という素朴な疑問で始まったから、傷を思い返すものでなければ良かったのだけれど、
  
もし虚を広げてしまうような事になれば、話を聞いてより深く慈しむ事になったかもしれない。でもぼくがあまりきみの過去を訪ねないのにも理由があるんだ。

それを聞いてしまうと純粋にきみの虚が深くなる気がしたから。それに何よりぼくがきみの過去を許せなかったり、嫉妬してしまったりしてものすごく怒ってしまう気もしたから。二人して怨霊化してしまうと過去ばかり見てしまうから]
   
   
(159) 2022/08/19(Fri) 1:58:10

【人】 千早 結

   
   
[きみにはぼくだけを見てほしいから、
ぼくは見ないふりをする。
   
だってそれよりも大切な事があるでしょう?きみの良いところ、きみのかわいいところ、きみの美しいところ、きみの弱いところや強いところ、もっともっと、数えきれない程。

ぼくは過ぎ去ったきみの過去せいのことより、を生きるきみの事が知りたかった。

だからといって、きみを「死んでしまった」思念の残りのように捉えるつもりもない。

だからぼくはきみが眠らなくても、疲れなくても、きみの虚を埋めるためにぼくのいのちを与え続けるんだ。

きみとぼくのすきまを埋めて行くように]
   
   
(160) 2022/08/19(Fri) 1:59:06

【人】 千早 結

   
   
  花、に蓮、かぁ、
  逆さにすると神様の花になるね
  極楽浄土・・・天国を象徴する花とも言われる


[蓮華や睡蓮といった同様の花を挙げたり、蓮には無駄になるところが無いんだよ、などと蘊蓄を話して]

   
  ぼくは特に香りが好きだな
  ほのかに爽やかで優しくって
  でも、蓮の花の香りを確認するのは
  大変なんだ
  実はぼくもロータスフラワーっていう
  フレグランスしか知らないんだけど

   
[何せ深い池、しかも根は泥の中に深く張り、花まで近づき香りを直接確かめるのは大変だと笑って。
そして、隣に座るきみの首筋に鼻先を寄せる]

   
(161) 2022/08/19(Fri) 2:00:19

【人】 千早 結



  ふふ・・・でも、直接香る・・・
  甘くて、優しくて、涼やかで
  花開く時にはふわりと綻ぶんだ
  きみにぴったりの名前だと思う

   
[きみの名前の由来は知らないけれど
ぼくの「花蓮」なのだと知らしめるように
うなじのラインに沿って口付けをした]


     かれん、ずっと、
     ぼくにとっての、天獄でいてね
     ぼくはきみを離さないから
     
(162) 2022/08/19(Fri) 2:01:13

【人】 千早 結

     


[>>150いつ何時もきみが離れる事はない、それを知りつつ何度も確かめる。きっとこの先何度も何度も、それは二人が満ち足りる日が来ても確かめ続けるだろう。ぼくはきみが思うより、ずっとずっと貪欲で強欲だから。ぼくが満ち足りるまではきっと永遠に確かめ続けるのだ。

   
>>158あの日お願いした、
何度聞いても、永遠に、「離れないで」と願う言葉に
「離れないよ」と返してもらうという約束プレゼント
きみは些細なことと納得しなかったかもしれないけれど。
ぼくにとっては儀式めいたものなのだから。
   

因みにぼくの名前の意味は
ばらばらであったものをひとつにする、
という意味なのだけれど、
言葉にする必要はないかもしれない]

   
(163) 2022/08/19(Fri) 2:05:06