人狼物語 三日月国


215 灰色うさぎと紫うさぎの雨宿り

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


一日目

村人:1名、囁き狂人:2名、黙狼:1名

【人】 常連客 エレーネ


 開いてるんじゃないかなって思って車で来てみたけど、
 駄目かあ……。

[目の前には"CLOSED"の看板と、

 『大雨の影響で食材の仕入れが不十分な為
  本日は臨時休業致します』

の張り紙が。]
(0) 2023/06/20(Tue) 0:00:00

【人】 オルテイシア

―― 雨の夜 ――

[電車が止まる程の雨が降った日。
 
 閉店作業が終わる間、待っていたクローゼットに
 少しずつスタッフの人影が戻ってくる。

 彼らも、彼女らも、
 これから交通機関を使って帰らなければならないだろう。
 早々に帰り支度をする人たちに、
 気をつけてくださいね。と、一言声をかけながら。
 送り出したり、少しだけやりとりを交わしたりして。

 やがて、彼が戻ってきたなら。]


  おつかれさまでした、基依さん。


[彼の姿が見えるなり、ぴょこんと立ち上がって。
 飼いならされたうさぎみたいに駆け寄っていく。]
(1) 2023/06/20(Tue) 1:06:46

【人】 オルテイシア

[彼が最後だったのか、その後に人は続かなかった。
 長く勤めているからか、
 締めの業務を任されていることは多いのかも知れない。

 また少し人が減っていって、
 店長は、事務作業にデスクの方へと消えていく。

 ロッカー近くのバックヤードで。
 もう誰も残っていないのなら、傍に寄った。

 彼が着替えるのなら待つつもりで。
 なんとなく、傍に寄りたくなったのは、
 さっき向けられた視線の嫉妬を
 受けてしまったからかもしれない。]
(2) 2023/06/20(Tue) 1:07:06

【人】 オルテイシア

[誰かが使っているロッカーに寄りかかりながら、
 小さく溜息をついてしまう。]


  ……基依さんって、やっぱり、
  モテるんですね。


[こんな話を本人にするのは、
 煙たがられるかもしれないけれど。

 さっきのもやもやがうまく消化できなくて。
 ついそんな言葉を、零した。**]
(3) 2023/06/20(Tue) 1:07:38
イウダは、メモを貼った。
(a0) 2023/06/20(Tue) 17:05:42

オルテイシアは、メモを貼った。
(a1) 2023/06/20(Tue) 17:40:18

イウダは、メモを貼った。
(a2) 2023/06/20(Tue) 21:57:57

オルテイシアは、メモを貼った。
(a3) 2023/06/20(Tue) 22:12:23

[力んでしまった身体を解すように、囁く声は。
 やっぱり優しくて、甘くて、とろけるみたいで、
 甘いデザートのような声に、うっとりとした。]


  ……わ、たしも、 
すき、

  ふ、 ぁ、ぁッ、 ぁぁぁッ……、
 

[微かに笑うみたいに息を吐けば、
 その隙を狙っていたかのように腰を押し進められて。
 ふる、と身体が震え、腰が引けても。
 捕らわれたままの腰は彼と密着していく。
 
 熱い等身が、ゆっくりと媚肉を掻き分けてくる。]

【人】 イウダ

――閉店後――


 悪い、待たせた。


[普段なら紫亜がバックで待っている日は
担当の業務を終わらせたら先に上がらせてもらうのだが、
電車が止まってタクシーも捕まるかどうか、という豪雨では、
遠方のスタッフから先に返し、
必然的に卯田がラストまで残ることになる。

明日も計画運休になりそうだし、
仕入先の幾つかから仕入れが不可能との連絡があったことも踏まえ、
店長と協議して明日は店も臨時休業だ。

予約を入れてくれていた客に夜分の電話の非礼を詫びながら
電話する業務も分担したら思いの外遅くなってしまった。

いくら自宅が近いとはいえ、外は外。
紫亜の寛ぎ時間をかなり削ってしまって申し訳ない。]
(4) 2023/06/21(Wed) 21:47:21

【人】 イウダ

[冬場は上着を羽織るだけだが
夏場はやはり長時間キッチンにいると汗をかくので
着替えが必要になる。

傍に寄って来た彼女に「汗臭いだろ」と苦笑した。
家に帰ったらすぐ風呂に入るつもりではいるが。]


 ん?あー、さっきのお客さんな。
 よく来てくれるし普段はあんまりあからさまなこと
 言わないからのらりくらり躱してたけど、
 紫亜への態度の悪さは嫌だったし、
 そろそろ考えないとなぁ。
(5) 2023/06/21(Wed) 21:47:44

【人】 イウダ

[新しいシャツを羽織り、両手を合わせようとしてふと止める。
紫亜を振り返り、頭を下ろして額を合わせた。

甘えている。

先程「汗臭い」と近寄った紫亜に苦笑したというのに。
より近くで今度はボタンを嵌めて欲しい、だなんて。*]
(6) 2023/06/21(Wed) 21:47:55

【人】 オルテイシア

[謝罪の言葉には、全然。と首を振る。
 待つつもりで来たのだから気遣う必要はない。
 それに待っている間も、彼のことを想えるから。

 職場の先輩として振る舞う彼の姿は、
 少し学生時代を思い出す。
 あの頃から面倒見が良かったけれど、
 言葉の選び方や、振る舞いが今は大人の男性で
 ふとした瞬間にギャップを感じて、どきりとする。

 電話から漏れ聞こえる彼の会話を聴きながら、
 明日はお店が休みになるのだと知って、
 週末が重なってよかったとほんのちょっぴり、
 得をしてしまった気分を味わった。

 だから、今日は帰りが遅くなろうとも、
 明日ゆっくり彼と過ごせる時間を堪能できる。]
(7) 2023/06/21(Wed) 22:26:46

【人】 オルテイシア

[傍に寄り添えば、汗の匂いを気にする彼が笑う。
 気にしていないとまた首を揺らした。

 微かに纏う彼の匂いも、好きだと言ったら、
 引かれてしまうだろうか。

 着替えの邪魔をしないようにしながらも。
 脱いだシャツの下、晒された肌はしっかりと
 彼の筋肉が浮き出ていて、何度も目にしているのに
 未だに心臓が跳ねるのはどうにかしたい。

 よく来ているというさっきのお客様。
 躱していたということは一度だけじゃないのだろう。
 自身への態度は特に気にはしてないけれど。
 声を掛けるということは、チャンスの種を
 ずっと心の隙に抱えているということでもある。]
(8) 2023/06/21(Wed) 22:26:57

【人】 オルテイシア

[ロッカーの内側に向けていた身体が、不意に。
 くるりとこちらを向いた。
 
 こつんと痛くない程度に額が触れ合って、
 甘えるみたいに、前髪が擦り合わされる。

 開かれたままのボタンに気づいて、]


  ……もう、


[咎める口調には甘さが滲む。
 詰めた距離のまま、両手を腰元に伸ばして。
 下から高さを合わせるようにボタンを一つ一つ。
 ゆっくりと留めていく。]
(9) 2023/06/21(Wed) 22:27:13

【人】 オルテイシア

[鍛えられた腰を隠して、心臓を通り過ぎて。
 胸から、順に首筋へ。

 最後の一つを、留めるかどうしようか、迷って。
 そっと高い位置にある彼の眼を見上げる。]


  ……基依さんにとっても、大事なお客様だから
  わがままは言いたくないです、けど。


  ……余所見、しちゃ、や、ですよ?


[踵を上げれば、レインブーツがキュ、と音を立てる。
 
 拗ねるみたいに尖らせた、唇で。
 ちゅ、と彼の唇の端に、唇を押し当てた。*]
(10) 2023/06/21(Wed) 22:27:39

【人】 イウダ


[紫亜の目に映っていた学生時代の卯田から
きっと根本は変わっていないだろうと思う。
基本的に人が好きで、人の為になることが好きで、
ついついお節介を焼いてしまうこともしばしばある。

紫亜の前につきあっていた女性は、
自分は不倫だった癖に卯田に対しての束縛が強く
他の女性客どころか女性スタッフに対しても
卯田の態度が「ありえない」と癇癪を起すような人だった。
だから彼女とつきあっていた期間は少し女性客にも
よそよそしかったかもしれない。

だからもし紫亜が望むなら
またその距離感を作ることは出来るだろうと思う。
ただ、「SASANKAの卯田」も愛してくれている紫亜が
そう望むとは思えないけれど。]
(11) 2023/06/21(Wed) 23:03:48

【人】 イウダ


 へへ、サンキュ。


[おねだりは成功。
良妻の顔の恋人がボタンをひとつひとつ嵌めてくれる。
他のスタッフが帰っているからこそできることだ。

綺麗な指が徐々に上に上がって、
ボタン位置を見ていた視線が卯田を見上げる。]


 紫亜にしかこんな顔しない。


[その我儘の出し方は何でも聞いてやりたくなるやつだ。
尖らせた唇がそっと触れるのに合わせ、口角を上げた。]
(12) 2023/06/21(Wed) 23:04:07

【人】 イウダ


 コラ、店だぞまだ。
 続きは帰ってからな。

 どうせ雨でずぶぬれになるだろうし、
 一緒に風呂入ろう。


[半裸で迫った口が窘める。
くすくすと笑いながら荷物を持って退出を促した。

明日は店休日になったから、
傷みやすい食材は手分けしてスタッフで持ち帰ることにしている。
雨が長引いたとしても、灰色うさぎと紫うさぎが雨宿りをしている間の
食料は十分確保できるだろう。*]
(13) 2023/06/21(Wed) 23:04:26

【人】 オルテイシア

[料理が好きで、人と接することが好きで。
 名前にうさぎがついていたからこの店を選んだ貴方。
 きっとそれは彼が知らないうちに、
 自らの手で手繰り寄せたものなのだろう。

 大切にしているお店で、仕事だから。
 尊重したいし、邪魔にはなりたくない。
 今の仕事を楽しんでいる彼を応援していたい。

 彼の以前の彼女の話は、彼が久しぶりに
 カウンターキッチンに立つことを望んだ
 あの日に少し耳にした程度だけど。

 傷が残るほどに愛していた人に
 独り残され傷ついた彼を知っているからこそ、
 大切にしたいと思うのに。

 隣りにいるだけでいいと思っていたはずなのに、
 彼といるとどんどん欲深くなってしまう。
(14) 2023/06/21(Wed) 23:54:10

【人】 オルテイシア

[第一ボタンは結局、留めずに緩ませたまま。
 見上げた表情がくしゃりと歪めば、
 少年の頃の面影が強くなった。

 その顔で、恋人にしか言わない台詞を口にする。
 呼び方も変わった、低くなった声で。]


  ……うん。


[彼がそう言ってくれるから、束縛はしたくない。
 信じてもいい言葉に救われると共に。
 いつでも彼の視線を集められるままで居たい。]
(15) 2023/06/21(Wed) 23:54:27

【人】 オルテイシア

[キスを許してくれたのに、こら、と窘める声に
 首を竦めて小さくを舌を出した。]


  はぁい。
  ……あっ、お風呂沸かしたままなんです。

  一緒に……、って、もうっ。


[そこまで言葉を続けて、ほんのりと頬を染めた。
 一緒に入ったことがないわけじゃないけど。
 窘める癖にそんなことを言うから、
 見上げた目尻が染まったまま、薄く睨んでしまう。

 身支度を終えた彼に促され、店長に挨拶を告げてから
 薄暗くなった店内を抜けていく。

 傘は一応、二つ持ってきたけれど。
 彼の荷物が増えるなら、傘を刺す役割は必要だよね?
 と、くっついて帰る言い訳にして。*]
(16) 2023/06/21(Wed) 23:54:47

【人】 イウダ

[あの失恋がなければもっと早くに
紫亜とこうなっていただろうかと思うこともある。

だがあの恋をきちんと終わらせる為に
紫亜がくれた言葉や想いがあったからこそ

「友人の妹」を一人の女性として愛するようになったのだ、
とも思う。

ずっと自分を特別だと思ってくれていたその積年の想いが
色褪せてしまわないように必死なのは自分の方だ。
独占欲や我儘の兆しを見せられて、まだ自分に強い気持ちがあると
ホッとするなんて言えば、呆れられてしまうだろうか。]
(17) 2023/06/22(Thu) 19:31:13

【人】 イウダ


 沸かしたままってことは、
 やっぱり入った後で来てくれたんだよな。
 風呂上りの気配がするって思ってた。


[キスを咎めた癖に、近寄る鼻先が髪の毛を嗅ぐ。
風呂好きの彼女はバスタイムもその後のケアも
いつも入念だから、いつもする「いい匂い」が
より強く濃く香るのだ。]


 2回目になるけど、入るだろ?一緒に。


[その為にバスルームの広さに拘ったのだから。]
(18) 2023/06/22(Thu) 19:31:25

【人】 イウダ

[両手で荷物を持つと傘が持てない。
身長差を考えれば紫亜に傘を持たせられない。
必然的に袋をひとつ紫亜に持ってもらわないといけない。
パンなど嵩張るが軽いものを紫亜に渡す。]


 来てもらって助かったよ。


[傘は2本あるが当然相合傘で帰る気である。
雨足は強いが、帰ってすぐ風呂も沸いていることだし。*]
(19) 2023/06/22(Thu) 19:31:40

【人】 イウダ

――帰宅後――

[流石電車が止まるだけのことはある。
店内にいたらそう意識することもなかったが、
バックルームから出る為の扉がまず重かった。
ここまでの強風は長く勤めている卯田にも経験がない。

まだ残る店長(と一緒にいたくて残っているのだろう)麦に
「店泊まった方が安全かも」と声をかけ、傘を差した。
家に着くまでに壊れずにいてくれたのが奇跡だ。]


 いや〜やーばかったな、雨。
 傘意味あったか?ってくらいびっしょびしょ。

 紫亜は先に脱いで風呂入ってな。
 俺は冷蔵モノだけとりあえず冷蔵庫入れてくる。


[期限の問題があるものだけを持ち帰ったので
冷凍庫に入れるものはない。
冷蔵庫はまだ空いているから入れ替えるのにそう時間はかからないだろう。]
(20) 2023/06/22(Thu) 19:47:07
[そうして床に足形を残しながらキッチンに行き、
取り急ぎのものを片付けてからクシャミをする。
これは早く温まらないと風邪を引きそうだ。]


 パンツまで濡れてんなこれ。


[脱いだものをポイポイ直接洗濯機に放り込んでから
バスルームの扉を開ける。
紫亜は一度身体を清めた後だから、もう湯舟にいただろうか?
早く温まりたいところだが、卯田は先にソープで洗って
それから湯舟へと。]



 は〜〜〜〜〜〜〜やっと人心地ついた。
 ホントありがとな、紫亜。
 助かったよ。


[近づくと湯がばしゃりと音を立てる。
抱き締めて、目を合わせ、額をくっつけた。

目を細めながら唇を触れさせる。
キスの時、こうして目を閉じる振りをして
時々紫亜の表情を堪能している。*]

【人】 オルテイシア

[人生に回り道があったとしても、
 誤りはないと思っている。

 私と誰かの出会いも、
 彼と誰かの出会いも、

 きっと、今に辿り着くものだから。

 自身が選んできた道を悔やむことも、
 彼が望んだ道を否定することもしたくない。
 
 「もう少し早ければ」、そう思う分だけ。
 これからを一緒に過ごしていければいい。

 初めてを彼以外に捧げてしまったことも、
 受け入れてくれた彼が、初めて身体を重ねた後に
 小さく零した言葉を噛み締めたように。

 これからは「貴方だけ」をたくさん捧げていきたい。]
(21) 2023/06/22(Thu) 21:37:18

【人】 オルテイシア

[お風呂上がりとはいえ髪に埋もれた鼻先で
 匂いを確かめられるのは少し恥ずかしい。]


  ひゃ、ッ……嗅いじゃだめ、ですっ!

  ……綺麗にはしてきましたけど、
  なんだか、恥ずかしい……、



[距離感は慣れてきたとはいえ、不意打ちに弱い。
 湿気った髪はお風呂上がりの気配を消しきれていない。

 お気に入りのシャンプーを使って、
 匂いが評判のボディミルクを今日も念入りに
 肌に塗り込んできたけれど。

 二回目の誘いを仄めかされたなら、]
(22) 2023/06/22(Thu) 21:37:40

【人】 オルテイシア



  …………う、ん、


[塗ったばかりのボディミルクは、
 すぐに落としてしまうことになりそう。]
(23) 2023/06/22(Thu) 21:37:59

【人】 オルテイシア

[店長の傍にフーくんの姿がまだあることに
 気づいたら、あれ、と少し違和感を感じた。
 少し纏う空気が、他のスタッフさんたちとは
 違うような気がしたから。

 彼には手を振るだけ振って、
 軒先で彼の手元に気づいたら、傘と袋を入れ替える。]


  これだけ降ってたら、意味ないかもですけど。


[ふふ、と笑いながら使わない傘は手首に掛けて。
 彼が差した傘の中に身体を寄せる。
 濡れてしまうから、と言い訳にして。
 彼の腕にくっついて、少し急ぎ足で家に向かった。]
(24) 2023/06/22(Thu) 21:38:34

【人】 オルテイシア

[家に向かっている間も雨足は強くなる一方で。
 雨だけではなく風も強かったから、
 服の色が深くなるぐらいに結局濡れてしまった。]


  わ、基依さんも右肩びしょびしょ。
  タオル先に持ってきますね。

  お風呂はそれから!


[すぐにお風呂に入るけれど、水気は散らした方がいい。
 お店からのお裾分けは彼に任せて、
 彼の着替えを鞄から抜き出した後、洗面所に走る。

 仕事汚れ着はすぐに洗濯籠に放り込んで、
 スポーツタオルを手に彼の元に急ぎ、
 短めの髪にタオルを掛けた。]
(25) 2023/06/22(Thu) 21:38:53

【人】 オルテイシア

 
  着替えも出しておきますねっ。


[着替えといっても夜半だから下着と寝間着になる。
 どちらも洗面所に備え付けてあるタンスに
 締まってあるからそう時間は掛からない。

 支度する間も雨とお風呂上がりで冷え込んだ身体が、
 ぶるりと震えて、両手で身体を抑え込んだ。
 着替えたばかりの着替えも、びしょ濡れの下着も、
 籠に放り込んで、進められた通りにお風呂に飛び込む。

 雨で濡れた身体をシャワーで軽く洗い流してから、
 湯船にちゃぷんと、浸かれば無意識に溜息が洩れた。]
(26) 2023/06/22(Thu) 21:40:05
 
  あったかぁい……、


[ほぅ、ともう一度。安堵の声が零れる。
 広い湯船の中で両手を伸ばして、ぱしゃりと肩に
 お湯をかけていれば、少し遅れて脱衣所に彼の姿が見えた。

 遅れてバスルームに入って来た彼に、
 くすくすと笑いながら。
 大丈夫ですか?と、心配の声を投げかけつつ、
 浴槽から彼が身体を洗うのを横目に眺め。

 彼が身体を洗い終えたなら少し端に避けて、
 彼の入るスペースを作る。]

[疲労が抜けて、寛ぎの声に変わる様子に、
 よかった、と呟きを洩らした後。]


  遅くまでおつかれさまでした。
  明日、おやすみになってよかったですね。

  朝まで降るみたいですし。


[腕を引き寄せられ、身体を彼の股の間に移動したら、
 ぴとりと触れ合う額に湿気った髪が張り付いた。

 どちらともなく近づいた唇が、ちゅと音を立てて。]


  ……ン、ぅ……


[触れ合わせるだけのキスだけでも、心地よくて。
 瞼を下ろせば、温かさで蕩けていくみたいに。
 甘い声を漏らして、唇の柔らかさを味わって。]


 
  ふふっ、……ここ、まだ泡が残ってる。


[薄っすらと眼を開いたら、
 耳の上に残った白い名残が目に留まって、指で掬う。*]

【人】 イウダ

[自分から仕掛けておいて紫亜の反応にムラッときてしまうのだから始末に負えない。
大雨で頭が冷えていなければ、家も近いというのにどこかで「雨宿り」を提案する羽目になっていただろう。
恐らくこの雨では多くの恋人たちがそういう口実に使っているので空室は存在しなかっただろうが。

店長と麦の関係性については一緒に働いていたら
察するに余りあるが、紫亜が気づいていないのなら
態々言及することもない。

今は自分達が無事に帰ることが重要だ。]
(27) 2023/06/22(Thu) 22:24:59
――風呂場――

[甲斐甲斐しく準備を手伝ってくれたおかげで、
風呂に入るまでの煩わしい段階をかなり飛ばせた。
本当によくできた恋人だ。

早く触れ合いたくて急いで全身を洗ったから、
洗い残しにも気づかないまま。]


 ……、シナモンの味、


[唇を甘噛みするじゃれつくようなキスでも
快感に慣れた紫亜は甘く息をする。

体温を上げるのは湯の温度だけではない。]



 急な休みだけど
 どっか行けるような天気じゃなし、
 久々に一日中だらだらするか。


[週末だから稼ぎ時ではあるのだが、
仕入れに納得がいかない状態で開けるのは
店のポリシー的にもよろしくない。

これを機に、恋人とずっといちゃいちゃするというのも
正しい週末の過ごし方というものかもしれない。]



 ん、くすぐった、
 残ってた?しくじったな……


[くすぐったさは快感の手前だと紫亜に教えたのは自分だ。
物知りの男はすぐに快感の糸口を見つけ出し、
クスクスと笑いながらくちづける。
舌を捻じ込みながら、両手で湯の中の膨らみを包み込んだ。
既に中心の蕾が固いのを掌ですりすりと摩擦する。*]

【人】 オルテイシア

[彼の一言でその先を想像して身体が、
 淡く期待に震えるぐらいに育ってしまったこと。

 そういう風に教え込んだ彼にならば、
 睨んだ瞳に欲が滲んでいたのは伝わっていたかも。

 一緒にお風呂に入ることが、
 ただそれだけで済まないことは知っている。
 
 返事に躊躇いの色を乗せても、
 お腹の奥がきゅんと疼いたような気がした。
(28) 2023/06/22(Thu) 23:02:06
[……そんな気持ち悦さを覚えてしまった身体だから。

 水気を含んだキスの隙間、彼が作ってくれた
 りんごジュースの名残りを指摘されても、
 甘く笑って、自ら唇を押し付けるくらいには、
 積極的に求めるようにもなれた。]


  …………りんごの味は?


[もっと、とねだる代わりに違う味も調べて欲しいと、
 薄く唇を開いて、彼を誘う。]


  週末に基依さんがお休みできることないから、
  ……ちょっと嬉しい、です。

  おうちで何しよう……?


[少し甘えるみたいに本音を零す。
 休みが合わないのは元からの話ではあるけれど。
 不意に被ったお休み、いざだらだらするとなれば、
 逆に何をして良いのかも分からなくて、
 小首を傾げて、彼の返事を待ちながら。]

[水気を含んだ手で触れたから小さな泡はすぐに消えていく。
 くすぐったいと零す彼につられて笑って。]

 
  ふふっ、かわい、


[格好いい印象ばかりだった彼の可愛い部分を見つけて、
 戯れのような口づけを繰り返していれば。]


  ぁ、ンっ、 ふッ……ぅ、
  んんッ、……ン、んッ


[厚い舌が割り入ってきて口腔を犯す。
 料理をする彼の手が、今は下準備をするみたいに。
 掌で反応し始めている尖りを何度も往復して。

 ぴくと身体を揺れれば湯がちゃぷんと波打つ。
 甘い喘ぎは彼の口腔の中に吸い込まれていく。*]



[ジュースに使ったスパイスの味を指摘すれば、
もっとよく調べろとばかり質問が返る。

初めてキスを交わした時には
ただぼうっと熱に浮かされていただけだったのに、
欲張りを覚えた恋人は何時だって
卯田を夢中にさせる。]


 紫亜のほっぺたはりんごみたいに赤いけどな、


[揶揄するように頬を撫でる。
血色が戻っているのは喜ばしいことだ。
このまま風邪を引かなければ良いのだが。]

[誘われるがまま咥内を暫く蹂躙した。
りんごの味はしたとは思うがすぐに消えていく。
これだけ二人分の唾液があれば消化も早いだろう。]


 そうだよな、
 休み合わせるには、紫亜に有休とってもらう、から、
 ……いつも苦労かけるな、


[嬉しそうな紫亜を見ると少し胸が痛む。
飲食業の定めとはいえ、恋人に我慢を強いているのは
忍びない。
今後はもう少し、せめて二月に一度の土日どちらかは
休みを貰えるように相談しようと内心決意した。]



 紫亜がしたいことがあればそれで。
 迷うなら、そうだな。

 俺としちゃ、ずーっといちゃいちゃしてたいんだけど……?


[同じ角度に小首を傾げる。
時間を気にしなければかなりの回数「出来る」ことは
紫亜ももう知っている筈。]

[甘い喘ぎを飲み込んで、湯を揺らしながら膨らみを持ち上げる。
つきあいはじめよりも大きく育ったバストは
垂れないようにケアも大変だろう。]


 紫亜、俺の膝の上乗って。
 乳首舐めてやるから。


[紫亜は乳首を口に含まれるのが好きだ。
「口でして」とおねだりを待つのも良いけれど、
のぼせてはいけないから。]


 ゴムしてねえから、
 うっかりチンコが入んねえように気をつけてな。


[まだ此方は硬度に余裕があるとはいえ、
紫亜と情事をしているとすぐに臨戦態勢になってしまうから。
もどかしくなった紫亜がつい自分で挿入れたりしないように
忠告しておいて、膝上に彼女の身体を導いた。]

[男の脚の太さ分、身体が湯から出る。
形の良いバストに、熟れてツンと起った乳頭。
朱くてふっくらしていて卯田を誘う。]


 んー……


[乳輪ごと口に含んで、舌で麓から頂上に向けて舐め上げる。
ここで快感を拾うのが上手な紫亜は、身体に熱が籠っている時などは
時折胸だけで達してしまうのだが、
今回はどうだろうか。

紫亜が身を捩れば、育ちかけた雄茎の先端が
顔を覗かせ初めた紫亜の秘芽にキスを繰り返す。**]

 

  んっ、……先に浸かってたから、かも?


[彼が身体を洗っている間だけ温まった身体は
 雨で下がった体温もすっかり取り戻した。

 頬を撫でる指の腹に自らも擦り寄せて、
 ぷくぅ、と少しだけ頬を膨らませて遊ぶ。

 頬を擦る指すらも心地いい。
 もっと触れて欲しいと、
 腕に添えた手が彼の肌を撫でる。]

[うっとりと目を細めて、キスを受けて。
 息が続かなくなるくらい口腔を弄られていく。]


  ……はふ、っ、ん、ン……ぁ、


[りんごの味はもう分からない。
 りんごの味よりも覚えてしまった彼の味に
 とろん、と目尻が落ちて、ため息を漏らして。]


  ん……、……?

  ううん、有休はまだ残ってますし。
  私が一緒に居たいから、取るんですよ?


[下がった眉尻に笑って、大丈夫。と首を揺らす。
 自ら望んでしていることを、
 苦労だなんて思ってほしくはないから。]

[一緒に暮らすようになって会える時間は増えた。
 それでも足りないと思うくらいに好きで。
 
 だから、今回みたいな不意のお休みが嬉しい。

 お出かけ以外でしたいこと。
 一緒に映画を見るのもいいし、料理をするのもいい。
 ……けれど。

 お願い事を言う前に、
 彼が同じ角度に首を傾けて口にする。

 湯船で火照った頬が違う意味で熱を持つ。]

[お休みの予定を決めた後は、またキスをして。
 彼が持ち上げた膨らみがお湯の上にたぷんと姿を見せる。

 彼に育てられ、ブラのサイズが大きくなった頃から、
 毎夜のストレッチと一緒に、バストアップの運動を
 プラスしたお陰で体型は維持できている。

 ……その分感度も、上がった気がするけれど。
 胸の愛撫に集中していた意識が彼の声に引き戻される。
 これからすることを、口にされて。
 ぶる、と期待に身体が震え。]


  ん、……こう、……?


[彼の肩口に両手を添えて、正面から彼に跨るように
 座り直して腰を落とせば、ぬる、とお尻に
 彼の先走りが触れて、興奮が伝わった。]


 
  ぁ、ンッ……
も、う、かたくなってる……、



[勃ち上がっているものを身体で感じれば、
 その大きさに貫かれることを想像してぞくぞくする。

 お尻の間に彼のものを挟み込めば、
 忠告を受け入れながらも、
 無意識に腰がゆらゆらと揺らめいてしまう。]

[上半身が湯船から飛び出した分だけ、
 火照った身体に湯気が纏わりついた。

 膝の上に乗っているから、ちょうど彼の顔の辺りに
 自身の胸を差し出しているみたいになって。
 今から彼に食べられる、と思うとドキドキした。

 淡い刺激だけで既にぴんと立ち上がった尖りを、
 彼がゆっくりと口に含んでいく。]


  ぁ、……ぁ、ンッ、んん……、
  ……は、……ぁ、きもちっ、……っぁ、


[熱を持ち、舌で刺激された先端が硬くなり、
 彼の厚い舌を押し返す。
 は、と熱い吐息を洩らして快感を堪えようとしても。
 吸い上げられて、転がされる度に身悶えて。]



  
っぁ、んんッ、……んんぅっ……、



[腰元がじゅんと熱くなって、身を逸らしたら。
 余計に彼の唇に胸を押し付けてしまう形になる。
 
 胸を弄られる度に、秘所から愛液が湯に混ざり。
 滑りが良くなれば、彼のものを感じやすくなって。
 時々、入り口を先端が擦れば、快感に瞳が潤んできて。**]

[美しく色づいた頬が空気で膨張する。
拗ねて膨れているのではないことは
声色や瞳の柔らかさで知れる。

触る卯田に呼応するように、
紫亜も卯田に触れる。
初めての頃は遠慮がちだった腕は
もうすっかり甘えることに長けている。]


 紫亜がホワイト企業で良かったって思うよ。
 ありがとう。


[卯田に合わせるだけで使い切るのではなく
紫亜自身の為に使って欲しいとも思うが、
その紫亜自身が望んでいるのが自分といることなのだと聞けば
眦が自然と下がる。

もうりんごの気配もしないキスは、りんごよりも甘い。]

[二人で温泉旅行に行ったり、キャンプに行ったり、
遠出やショッピングも楽しいけれど、
「ただ一緒に過ごしてひたすら抱き合う」という
贅沢な時間の使い方をしたい。
そう望めば同じ気持ちだと返ってくる。

一緒にいる時間が長いと思考が似てくるのか
それともただ自分たちが互いをどんどん好きになっているからか。]


 ん、上手。
 そりゃあ、ハダカの好きな子と一緒に風呂入って
 興奮してるからな。


[まだ完全には勃起していないが、
キスを何度も交わして紫亜の声を聞く度に
熱は下肢へと集まっているのを感じていた。

一応忠告はしたけれど、
既に卯田の形を覚えた女陰が寂しいのか
腰が誘うように揺らめいている。]



 風呂えっちの良いところは、
 紫亜のあんあん言う声が
 エコーかかったみたいに聞こえるとこ。

 ん、きもちーな?


[弾力のある胸を下から揉み上げながら、
舌先でころころと蕾をしゃぶる。
何度も吸っているから常にしこった状態が癖になっているのでは、とも思う。
赤子に授乳する未来では、さぞ吸いやすくなっているだろう。]


 、、ンぁ、 こらこら、
 あんまりもじもじしてちゃ、挿入るだろ?


[コンドームは持ち込んではいるが、
水中では装着が難しい。
一度湯から上がる必要があるのだが、
どうにも離れ難くて。]



 はは、湯の中なのに、
 紫亜がぬるぬるなのがわかる。
 ホント好きだよな、胸されるの、


[両手で胸をぐっと中央に寄せて
頂の距離を短くした。
同時に吸うのは難しいが、頭を横に揺らして
舌で交互に弾く。

下はもうすっかり固くなり、
湯よりも温かい場所に還りたがっている。*]

[土日固定の休みは彼とはなかなか合わないけれど、
 シフト制の不定期な彼よりかはリズム通りに過ごせる。

 休みの日にあえて早起きして彼を仕事に送り出すのも、
 仕事で疲れて帰ってきたときに彼が出迎えてくれるのも、
 リズムが違うからこそ味わえる楽しみでもあるから。

 お休みの日に洗ったばかりの彼のシャツを抱きしめて、
 ベッドでごろごろしているお休みがあったりするのは、
 彼にはまだ、内緒の話。


 気取られないように、下がった眦にキスをすれば、
 ちゃぷんと、湯船が波を打つ。]


[旅行も、遠出も、お休みを満喫していると思うけど、
 家から出られないことを逆手に取って、
 彼と自宅でずっと二人きりで過ごすのは考えてみれば、
 今まで数えるほどしかなかったかも知れない。

 ましてや、一日抱き合って過ごすなんて。
 今でも身体を重ねているのに想像をして、
 跳ねる心臓が収まらなくなりそう。]


  ……ふふっ、なんだか、言い方がえっち……、


[子供みたいに褒められてふくふくと笑いながら、
 彼の濡れた髪にじゃれつくように唇を押し当てる。

 じれるように揺らめく腰はきっと、
 彼には伝わってしまっているだろう。
 そう、快感を求めるような身体にしたのは彼だから。]

 

  ぁ、んッぅ、 や、……っ、
  こえ、響くの……、はずかし、ぃッ……


[響く声は自身の耳にもよく通る。
 聞きたいと望む彼が居るのは知っているけれど、
 いやらしいと指摘されたら羞恥はやっぱり浮かぶから。]


  ……ぁ、ぁッ、んんんぅッ、 ……ふぁ、
  だめ、っ、そこぉッ……、


[舌先と指で交互に転がされて押し潰されて、
 尖りが一層固くなって、ふる、と身震いしてしまう。
 
 卑猥に響く自身の声が恥ずかしくて。
 ぱしゃんとお湯を跳ねさせて、彼の耳を両手で抑え。]

 
 
  えっちなこえっ、きいちゃ、やだぁッ……


[浮かんだ涙を散らしながら弱く首を揺らす。
 もう何度も聞かれているけれど、
 お風呂で響く声は一際よく響くから、せめてもと。
 塞いだ手は、胸を刺激される度にずれ落ちそうになる。

 ぬめりが溢れ、彼の腿の上でなめらかに腰が蠢く。
 窘める声もたしかに耳には届くのに、]


  あ、ッ、ぁうッ……だめっ、いれちゃ、
  まだ、っ……っ、め……、


[少しだけ残る理性から、だめと口にしながらも。
 腰つきは淫らに先端を飲み込むように、
 くぽ、と時折、飲み込んで、離れ。]

 
  んん、ンッ、ちくびっ、すき、ッ……ぁぅっ、
  いっぱい、……さわってッ……ぁ、ぁ、アッ、


[蕩けきった表情を晒して、己の手で彼の髪を梳いて。
 腰のゆらぎが少し大胆になると共に、
 胸の尖りが痛いくらいに張り詰めていく。

 だめ、と、すきを相反するように口にする。
 自身が一番くらくらしていて頭が回らなくなっている。]


  ……は、ぁぁッ、あッ、ゃんッ……
  それっ、だ、めぇッ…、、……ッ、―――ッ!


[ぎゅっと胸を押し寄せて、一番弱い箇所を断続的に
 舌で弾かれたなら、堪らずに声をなくして。
 太ももの上で魚が跳ねるみらいに、
 びくびくっと痙攣を起こして――、白い世界に飛んで。*]

[自分が出勤して彼女が休みの時に
密かに愉しんでいることまでは卯田の知るところではない。

ただ、一日くらい洗濯もサボって
もっと自由に過ごせば良いのに、と言ったら
少し変な顔をされたことがある。
洗濯が余程好きなんだな、としか推察できなかったが。

因みに自分だけが休みの日は
新しい料理の試作でテーブルがいっぱいになる。
休みの日にまで料理か、とも思わなくもないが
料理自体好きなことだから苦痛ではない。
紫亜とつきあう前は労基も真っ青な程に
通しで勤務していたくらいだ。

思いがけない休日となった明日も
何かは作りたいが――

息をするように自然だった料理よりも
「いちゃいちゃ」を優先したくなる日が来るなんて、
思ってもみなかった。]



 えっちなことしてんだから
 えっちな言い方になんのは当たり前ー


[眦にキスを受け、開き直ってクスクス笑う。
キスは濡れ髪にも及び、
自分の癖が移ったように感じた。

お返しに鼻先を紫亜の髪に纏わりつかせる。]


 「いい」だろ?
 耳塞ぐのだーめ、


[「だめ」に「だめ」を返して首を振る。
身体が揺れると上に乗る紫亜の身体も揺れ、
耳から手がずれる。
まるで耳を愛撫されているようでぞわぞわする。]


 聞きたい。
 挿入るかどうかは紫亜次第だぞー。


[少し触れるだけで飲み込まんばかりに吸い付く蜜口が
いつ雄を頬張るかわからない。

水の中は抵抗がある為、外気に晒された状態よりは
安全性が高いとはいえ100%ではないのだから
戯れは程々にしないといけないというのはわかっている。]


 素直。いい子だ、


[羞恥心を欲望が上回る瞬間、
紫亜の口は上手におねだりをする。
望まれるがまま交互に激しく刺激を与えたら、
散々昂った身体はすぐに限界を迎えたようで。

極める時特有の痙攣が起きるのを太腿で感じ取った。]

[「戻って」くるのを待とうかと思ったが、
このままのぼせてもいけないだろう。
胸から手を離して背をトントンと叩く。]


 紫亜、ベッド行くかー?
 俺バッキバキだからこっから抱っこは無理そう。


[尻を先端でつんつん突く。
場所を移動する場合、少し収まってから此方は出ることにしよう。*]

[彼に内緒で洗ったばかりの洗濯物をもう一度、
 洗濯機に入れる羽目になったのは片手で数えられるくらい。

 自由に過ごせばと言われたときには、
 その裏で何をしているかなんて知られないようにと
 笑ってみせた表情が少し引きつったりもしたけど。
 私だって洗濯を始めた頃はそんなつもりじゃなかった。

 どんどん知らない自分を知っていく。
 一人のときに慰めようとしてしまうことも、
 触れられる度に気にならなかった敏感な場所も、
 覚えさせられて、教えられて、貪欲になっていく。

 彼の方から誘われることが多い反面、
 誘われることを期待している数が多いことは
 自分が一番よく知っている――。

 彼がお休みの日に作ってくれた数々の手料理を
 口にしながら、そんなことはとても言えないけれど。]

 

  ぅんッ、……もう、いじわるっ……、


[理解らせるみたいに口にして、笑う声が浴室に響く。
 短い髪に触れ、口づける様は彼の仕草を覚えたように。
 無意識に彼の愛撫を覚えていく。

 すり、と頬を寄せたら同じように彼も伸び上がって、
 鼻先を鳴らすから、頭皮を擽る鼻筋に首を竦めた。]


  やぁッ、……だって、ぁッ、ぁんっ、
  ん、んんッ、……は、 
きもち、い、いッ……



[だめ、と制されて駄々を捏ねるけれど、
 視線が絡めば強くは言えなくて、下から揺さぶられる
 快感に身体が震えて、結局は。
 教えられるままに、きもちいい、を口にして、
 喘ぐのを抑えられなくなっていく。]

[耳に掛けた指で耳裏を擽り、熱い吐息を零して。
 甘えられたなら、耳を塞ぐ代わりに唇を震わせ、
 声を堪えようとして、唸るような声になって。
 
 与えられる愛撫に溺れ、
 訳も理解らないまま頷きを繰り返してしまう。
 そうしたらもう、ずっと。
 気持ちいい、しか考えられなくなって。]


  ……――――、っ、ぁ……、
は、ぁ



[彼と額を突き合わせたまま、達した身体は暫く震え。
 唇を呆けたように薄っすら開けたまま、
 とろ、と瞳が零れ落ちそうな程蕩けた。
 力の入らなくなった身体は、しなだれ、彼に凭れかかっていく。]