人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「わからないから見ていたかった、か」

一瞬後悔なんてなにもないと思っていた男の心が揺れた。
ああ、本当にそうだ。
家族達のことは、いくら見てても飽きなかった。
情緒の勉強には些か適した場所ではないが、
酷く、色々なものを学ぶのには"楽しい"場所だった。
俺だってこのファミリーに来た皆に
"それ"を教えられると思っていた。

「まったくその通りだ。
 話もしたかった、お前に、お前達に沢山教えてやりたかった」

「会いたかったな。もういまのうちに、
 やりたかったことや知りたかったことでもぶちまけとけ、
 届くかもしれないし、後悔も未練も
 ――悪いもんじゃねえって知れるかも知れないぞ」

手を伸ばして、ぽんとその頭を撫でてやる。
あまりやってこなかった仕草だが、今だけは周りが子供のよ宇に思えている。
(-183) 2022/08/21(Sun) 22:56:03

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

死後の世界なんて、そんな都合のいいものはあるのだろうか。
あるいは今際の際の夢だろうか。

考えたところで分かるはずもない。
考えたところで知れるはずもない。

ならばここが何処かを考えることなど無粋だ。

知らない場所。何も無い空間。
あるいは、望むものが存在する夢の世界。

そんな場所で、女は目を覚まし 過ごしていた。

「────……」

誰かと語り終えた後か、あるいは前か。
僅かに甘い香りを纏わせて、ぼんやりと 歩き続ける。

さて、貴方の姿をどこかで見かけることは叶うだろうか。

この不思議な世界で、託した者と託された者。
皮肉にも同じ日に命を終えた2人が、出会える瞬間は──。
(-184) 2022/08/21(Sun) 23:13:39

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

――男は。

どこか遠くを見つめ、紫煙を揺らしている。
右手に上質な煙草、左手に古いジッポを手にしたまま。

「ここに居ると……皆の声が聞こえてくるんだ」

先程は、ツィオの声がした。
今は、マウロと2人でもみ合ってるのが手にとるようにわかる。

「これが先に死んだものの宿命なんだろうか」

なぁ、どう思う?
と、貴方に目を向けた。
(-199) 2022/08/22(Mon) 0:39:34

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

拾われたあの日、今よりももっと感情は欠落して見えなくて
頷くだけで、考えることもせずにいた。それでも少しずつ、少しずつ拾い集めて。
──それが、今に繋がるのだから きっと、いつかは。

「……ラウラは、皆様の笑顔が 好きでした。
これがきっと"好き"というものだと、思えたのです」

見ている中で、聞いている中で。
こんな世界だとしても、笑っている貴方達が。
女の心を揺らし、作る……そんな、優しい場所だった。

頭を撫でられるその心地にゆったりと目を細めて。

「そう、ですね。…いまのうちに、全てを」

そのまま、細めた目を閉じる。そうして浮かぶその姿に語りかけるように。ぽつ、ぽつ と。

「マウロ様に、お会いしたかった。…伝えたかった。
お慕いしておりますと、気づいたあの日からずっと……ずっと」

「…不器用な貴方が、心配なこと。優しい貴方が、好きなこと。
あの手紙に残したかったもの全てを、知りたかった」

「ラウラを お傍に置いてくださったことへの感謝も。
……全部、全部…………叶えたかった」

声に震えはないだろう。それはいつも通りに。
ただ、…ただ 何も思わないはずが、ない。

閉じた目を開けて、遠くを見つめた先に映るのは──もう1人の、不器用なあの人の姿。
(-205) 2022/08/22(Mon) 1:54:58

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

宛もなく、歩き続けてその途中。
見つけた姿に立ち止まる。

目をぱちぱちと瞬かせ、何故ここにいるのかと……口にはしない。

「……………声、ですか?」

歩き続けていたから、気づかなかった。
辺りを見回して、それで貴方の隣に立つ。

「……どうでしょう、か。
…どんな、声が……聞こえましたか」

誰の声が聞こえているのか。それはきっと、あの2人。
貴方は、マウロ様を連れ戻してくださると言っていたから。

きっと、きっと……それは叶えられたのだろう。
女と違って、貴方は約束を──違えないだろうから。
(-208) 2022/08/22(Mon) 2:06:10

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

小さな笑みを浮かべた。
それは、寂しいような、慈しむような、そんな静かな笑みを。

「俺は……俺のやったことにマウロを蘇生したことに後悔はないが」

あなたの言葉を聞いてるのか、聞いてないのか。
質問には答えず、言葉を続ける。

「君もここに来てしまったことだけは、予想外だった。
 俺が死ぬことくらいは、……覚悟の上だったんだがね」

別の筋から命を狙われてるのに気づいたのはギリギリだった。
それでも上司の言葉があったから、これ以上被害を出したくなくてあの男を止めようと動いた結果が、こうだった。

「……悔いというのは、
 どうやっても残ってしまうものらしい。
 ずっと、あの2人の苦しみが聴こえてくるよ」
(-211) 2022/08/22(Mon) 2:26:25

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

貴方の笑みに、何を言うでもなくただじっと見つめて。
その心の奥が何を思うのか、少しだけ考えた。

欠落した者ラウラには、思いつけやしないけれど。

続く言葉も黙って聞いて。
質問の答えがないことに、咎める真似もない。

「……ラウラは、…ラウラにも 悔いは沢山、沢山 あります。
いつだって、死ぬことに恐怖はありませんでしたが」

死ぬ瞬間も、恐怖というものは無かったように思える。
ただ、
孤独への寂しさは 無意識に抱いた。


「マウロ様と会うことが叶わなかったこと。
写真立てを返せなかったこと。……それから、」

と、口を閉ざして俯く。思い浮かべるは、もう1人の姿。

"答え"を返せずにここに来てしまったこと。
守れなかった約束を 傷として残してしまったこと。
(-219) 2022/08/22(Mon) 7:28:02

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

「――……、君は、
 ツィオとも浅からぬ関係だったようだな」

常に軽薄という仮面をかぶっている男だったから、その方面に関しては幼馴染であってもわからない事が多い。
貴方のセリフにはツィオの名前は出ていないけれど、飲み込んだ言葉に彼のことが含まれてることくらいは予想が出来てしまった。

「俺は一人何も知らなかったわけだ」

自分とて、医者としての自分を誰にも話してなかったから同罪だ。
それ故ツィオもマウロも、きっと、俺に対して怒ってるに違いないと思うから、だから、残念に思う気持ちは隠さない。

孤独に耐えるくらいの精神力はあるつもりだが、
こうしてここで貴方に出会ってしまうくらいは、俺もどうにも永遠の孤独には耐えられないようだ。

「せめてここにいる間くらいは、
 共に見ていることにするか。……あの2人を」
(-223) 2022/08/22(Mon) 8:45:26

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

貴方の言葉に、肯定も否定も出来ずにいた。

あの人が何を考えて、あの問いかけを行ったのか。
どうしてあんなに苦しげで、それでも言葉を飲み込むのか。

どうして、答えをもう一度求めたのか。
どうして、……聞きたいことは沢山、沢山。

伏せた目をそっと持ち上げて、痛むはずのない胸に己の手を添えた。

「………本当に何も知らなかったのは、誰なんでしょうね」

少しずつ、ズレていたのか。答えは出せない。
だからこれは独り言だ。空に溶けるだけの、解のない問。

「……そうですね。…ともに、見届けましょう。
それが今ラウラ達に出来る、全てですから」
(-237) 2022/08/22(Mon) 11:45:14

【独】 Niente ラウラ

喉を押さえ、小さな呟きを落とす。
それは誰にも届かなくて、届けたかった言葉。

「──────────……」

その呟きは、音を出さずに口だけが動いて。
それで、それで終わり。

生きたい。…生きたかった。

答えを飲み込んで、目を伏せた。
(-252) 2022/08/22(Mon) 13:40:59

【独】 Niente ラウラ

「……胸が、苦しい」

きっと、落ちるだけ落ちたのだ。
そうでなければ本当にただ運が悪いだけになる。

だから最後くらい。

「──叶えてください…」

叶わない者ラウラの願い。
奇跡のほんの一欠片でも、この手に。
(-253) 2022/08/22(Mon) 13:46:27

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

/*
RP中に相談にあがりました、もったいないおばけです。
この度匿名魔女お嬢様より、蘇生の連絡が入りまして……(まじかよ)
蘇生が成功しましたら、臨死体験だったってことにして送り出していただけますでしょうか……!
どうぞご一考のほどよろしくお願いいたします。
(-255) 2022/08/22(Mon) 14:08:17

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

「誰もが知ってる所もあり、誰もが知らなかったとも言えるんだろう」

誰、なんて答えは永遠に出ることはないだろう。
全員がそうだという回答が適当なのではないかと思えるほど、自分たちは周りのことがちゃんと見えてなかったのだと思う。

「ツィオは……本気であればあるほど、うまく、正直に言葉が出せない奴だ。
 君が、アイツに対して何故、どうしてと思うのであれば……それは、アイツはそれだけ本気だったということだ」

そう言って、また、どこかから聞こえてくる声と二人の様子を静かに見届けている。
遠い目をしながら、伸ばしても触れられなかった手を、握りしめて。
(-272) 2022/08/22(Mon) 17:36:05

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

/*

お返事遅くなりました!申し訳ない。
落ち着いたので以下に失礼します。

まずは……おめでとうございます!!
蘇生入るようにお祈りしておきますね………!!
今度こそ幼馴染が揃うように、願っております故。

あと臨死というか……あれでしたら記憶飛ばしていただいても。
何か見たような気がするだけで、覚えてなくても……全然!
形のない、名前もない不思議な世界ですからね。

どうか良きように。
(-282) 2022/08/22(Mon) 18:55:25

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

独り言として零されたものに、応えが返る。

結局、全てを知ることなど叶わない。
相手の心でも読み取れない限り。

「……本気、ですか。……………それは、」

それは……その感情の名前は、想像するものであっているのか。
答えを聞けない今では、その名を付けることが正しいのか わからない。

会いたいと願って。会えないと知っていて。
また、いつかのように泣きたくなった。

それを堪えるように、己の身を抱く。
あの日の熱を思い出し──小さな吐息を 零した。
そこに含まれた感情は……己にも、分からない。


貴方の横でまた泣くのは、きっと 困らせてしまうから。
何かを思うように握りしめるその手を見つめて、口を噤んだ。

貴方が、貴方達が笑える未来が見たかった。
だからどうかと、──最後の願いを ひとつだけ。
(-286) 2022/08/22(Mon) 19:47:59

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

「アイツはすぐ、言葉を飲み込むところがある」

その本音を引き出すのは、自分でも結構骨が折れるんだと、
仏頂面が崩れ、眉をハの字にして苦笑した。
マウロくらい感情を表に出してくれれば何も苦労しないのだが、それは自分自身も無理なのだから仕方ない。

「…………俺は、いつも君を泣かせてしまうようだな」

涙は流れずとも、わかる。
泣くのを耐えていても、心は既に泣いている。
あの日流れた涙を思い出して、もう一度、貴方に手を伸ばした。

ぽん、ぽん。

不器用な手が、貴方の頭を撫でる。
慰めるように、
いつでも泣いて構わないとでも、言うように。
(-296) 2022/08/22(Mon) 20:33:17

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「神なんてものが、俺たちについてるとは思わんが。
 聞き届けてくださってるよ」

人なんて信じない。
神なんて信じない。
奇跡なんて信じない。
未来なんて信じてない。

それでも守ろうとした家族の嘆きを、聞きおさめるのが上司の最期のつとめだろう。これも都合のいい妄想かもしれないが。

「それに、あいつは」

「気付くだろうよ、遅くとも全部が終わったあとにでも。
 俺に似てるんだ、後悔して嘆いて喚いてた頃に。
 そしてお前を愛してたって気付いて、
 ――届かないものに焦がれて、どうしようもないものに囚われる」

「それは悪いことじゃない、何故なら
俺たちは悪者
だからだ。
 お前たちはノッテファミリーの一員だ。
 疵になることを恐れず、そして忘れるな」


「ああ、そうだ」

男は手に持っていたカップを落として、嗤った。
(-301) 2022/08/22(Mon) 21:08:34

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

割れた破片は二人の足元に飛び散り、
なんともないようにひとつ落とした張本人の手に取られた。

その破片で
親指
を切り裂けば、そこには
が浮かぶ。

現実味を帯びない冷めた熱はゆっくりと溢れだし貴方に向けられた。


「Laura・Liberatore.
 Venerio・Firmaniが立ち会おう。」

「永劫、我らが家族であれるように」


メイドマン以上でしか行われていない掟を、今ここに。
お前の愛しの存在よりも一歩先に。
待とうではないか、彼らがいつか訪れることを同じ立場で。
(-302) 2022/08/22(Mon) 21:16:11

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

言葉を飲む込む様子を見て、放っておけない気持ちが湧いて。
どうにもひとりに出来なくて、あの日 こちらから──。

それが正しいか、正しくないか。今に考えたところで意味はない。

不器用な手に撫でられて、ほんの少し 眉を下げた。
泣くのは見届けてからでいい。その方がいい。
──貴方の優しさがじんわりと胸の奥に広がって。

少しだけ、考えていたものを紡いでみせる。

「……リカルド、様。"好き"の形は、ひとつ ですか。
……………分からなく、なるのです」

どちらを思っても、胸は苦しくなる。
けれどきっと、本当は何かが 違うのだろう。

「………ラウラだけでは、見つからないのです」

欠けてしまったパズルのピース。
自分で捨てたせいで、拾い集めることが出来なかった。

ただ、誰かの持つそれをなぞって。型を作って。
少しずつ、歪ながらにも欠落ピースを埋めてきた。
(-333) 2022/08/22(Mon) 22:57:40

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

「俺にそれを聞くのか……」

聞かれてる本人が、恋心などというものには一番疎いというのに。
下心を持って近づく女が苦手で、ずっと遠ざけていたというのに。

「”好き”といっても形は色々あるだろう……、
 親愛も、友情も、恋心も、一口に言ってしまえば”好き”という感情に他ならない」

「それでも……、親愛や友情と、恋は決定的に違いはあるだろうな。
 お前は親とセックスができるか? つまりはまぁ、そういうことなんだろう」

「お前がマウロに向けていた感情と、ツィオに感じた感情がどのようなものであったかは俺にはわからん。
 だが……その違いをゆっくり考えるのは悪いことではないだろうな」

例え、あの2人には決してその答えが伝わらないのだとしても。
気持ちに整理をつけることは、この先自分たちが向かう先には必要なことだろうから。
(-345) 2022/08/22(Mon) 23:33:12

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

神というものは、信じない。
何故ならば、いつだって約束や願いが叶わないから。

神がいるのなら、きっともう少し なんて。

「……………"愛"、ですか」

それは、どちらに対してだろうか。
なんて、女には上手く汲み取れないから 首を傾げる。

会いたい気持ちはどちらも同じで。
"好き"の形も………同じ、だろうか。…………………。


けれど軟派な彼と貴方が似ている、というのは想像し難い。
それではつまり、己の上司が?

考えるように、視線が下に向かう。
"愛してた"なんて、そんなことを考えるようには思えないのだ。

多分、きっと。……焦がれて囚われるのも、思い付かない。
ただ、部下を思う気持ちは確かで……。

確かで…………と、思案の先で何かが割れる音が響いた。

(-352) 2022/08/22(Mon) 23:58:02

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

視線は既に下を向いていた。
だから破片が散らばるこの状況は瞬時に理解して。

目をぱちぱちと瞬かせていれば──
が見えた。

「………………………え、」

零した声は、きっと間抜けだった。
流石に驚きは浮かびでるものだ。それは二つの意味でも。

「………あ、……っ、……………………はい、」

ずっと、ずっと己が己を駒として見てきたから。
家族になんて、なれるはずも無いと。
これ以上は望むまいと、諦めていた。

だから今この場で落とされる誓いの色に。動揺せずにいられるはずもなく。

それでも、気づいたその瞬間に動き出していたはずだ。
同じように破片を拾い、親指を切り裂いて
を浮かばせ。
──向けられたその色に、己のものを交わらせた。

ここで何か言葉を返せたのなら格好もついたのかもしれないが。
慣れないそれに、返事をすることが精一杯だった。


何とも不思議な話だ。上司マウロ様よりも1歩先に。
そして、残りの2人ツィオ様とリカルド様と同じ立場に並び立つ。
あの3人がどのような表情を見せるのだろうと、少しだけ笑みが零れた。
(-354) 2022/08/22(Mon) 23:59:18

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

何度かすり合わせるように交わった指。
即答で返ってきた答えは
確かに生きていた


しばらく合わせていれば、ゆっくりと離して。
手持ち無沙汰になってしまったその指を舐めながら、もう片方の手で再び頭を粗雑に髪をわしゃわしゃと乱してやる。
まったく、この笑顔をどうしてかわいがれないだろうか。

「――地獄の入り口へようこそ
Benvenuto!

 これでお前も死ぬまで俺達の家族だ。
 裏切ろうものなら命は無いと思え。
 俺達マフィアはな――嘘はつかないんだ」

ラウラは此処にむいている、物を感情を知らないのがなんだ。
ついてくる決意さえあれば、何処までも道連れにしてやろう。
実際の本物のボスの血ではないが、その席に近い故役職としては十分だろう。
(-362) 2022/08/23(Tue) 0:51:11

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

確かに、貴方へ聞くのは間違いなのかもしれない。
とはいえだ、ラウラにとっては今 貴方にしか聞く術がない。
それからまともな答えが返ってきそう、という信頼もある。

黙って話を聞きながら、時折相槌を入れて。
それで、悩むように視線を落としたところで。
体に回していた腕を下ろす。

「………………親愛と、友情。………恋、心」

ぽつぽつと、紡がれたものを復唱し。
その意味を考えるように視線がゆっくりとあちこちに向けられる。

「親、と……は…………、」

しないだろう、と両親を思い浮かべる。
顔や声は思い出せやしないけど、そういう対象とは違うのは流石に理解出来る。

「……マウロ様と、…………ツィオ様、」

浮かべたそれぞれの姿に感じるのは、どういう形だろう。
それを今この場で出すには難しいが、……難しい、と思っているが。

自ら望んで手を伸ばし熱を求める存在というのであれば。
──あれば、と……目を瞬かせた。

何となく、意味を理解出来たかもしれない……多分。
答えを口にするには、もう少し考えるべきだとは感じたけれど。
(-363) 2022/08/23(Tue) 0:52:24

【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ

「わかったか、少しは」

自分も時々、自分の感情がわからなくなる。
己は女房役の右腕だと豪語していても、ヴェネリオに対する感情は親愛や敬愛だ。
マウロやツィオに関しては、それ以上の執着はなくらいの友情であるはずだ。
貴方に対する感情も、少なからず親愛の情くらいは持っているのだと思う。

では、自分の恋心とやらはどこにあるのだろうか。
もしかしたら、今まで一度もそのような感情など持ったことがないのかもしれない。
自分を第一に想ってくれる存在とは、一体、どのような人の事を指すのか、皆目検討もつかなかった。

―――それでも。

目が離せない人がいた。
好敵手と位置づけて、様々を見守っていた。
その時抱いていた感情を、一体どう名付けていいかは、これだけ語っていても理解ができないのだ。

自分のこととは、かくも難しい。

「わかったとしても、……今は俺しか触れる熱を伝えることはできないんだがな」

撫でていた手をそろりと沿うように下ろして、その背に回す。
引き寄せて、抱きしめれば死後の世界でも、熱くらいは伝えることができるだろうか。

不器用な自分でも、恋心とやらを語る事ができたならいいと、そう思った。
(-366) 2022/08/23(Tue) 1:15:28

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「こんなに素直で優秀なんだから、
 さっさとマウロごと俺の部下にしておけば良かったな」

ツィオは嫌いだから放置だ。あいつは一人でなんでもする。


「部下になったらお前達を守るのは俺の役目になる。
 無茶さえしなかったら自由にしていい。

 普段はリックが出した指示をお前達に流して、
 無傷で終わったら俺が褒めるんだ。

 金の稼ぎ方まだ詳しくはしらないな?
 もう少しまともな仕事を斡旋してやる。
 それで出来たお小遣いでお前は好きな物を買う練習をするんだ」

つらつらと告げるのはもう無い未来。
そうであっただろう不明確な夢は信じるも信じないも自由だ。

「時間が余れば、こうして茶や菓子を嗜んで――。
 無いなら趣味でもストレス発散の方法でも、探すのを手伝ってやる。俺は時間があるときは暇だからな」

趣味は<kana 監視>覗き<kana>。ストレス発散に菓子を作ることを勧める程巫山戯てはいないが、きっと目の前のあなたなら何でも吸収するのだろうと思って、誰かの叱る声を脳裏に思い浮かべていた。
(-367) 2022/08/23(Tue) 1:15:42

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

/*
趣味が覗き監視の間違いですね。
本当に監視カメラずっと見ている人なんです。
(-368) 2022/08/23(Tue) 1:18:39

【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ

運び込まれた君の元に、近付いてくる男が一人。
未だ顔色は良くないものの、無理しないのならと出歩く許可を貰って。
その顔を見ておきたくて、足を運んだのだ。

アウトローなマフィア、特にノッテのような個人主義の集団でも、ファミリーであったものの亡骸を綺麗にしてくれる人はいるものだ。
眠る君の傍に腰かけて、暫くその顔を見ていたことだろう。
いつものような不機嫌そうな表情ではなく、どこか寂しそうに眉をひそめて。

「……わざわざ死に戻ったっていうのに」
「お前は何でこうなってんだろうな。ヴェネリオも、リカルドもそうだ」

「いや……先にやられた俺の言えることじゃないな」

「伝えるべきことがあったんだ。上司として、俺が死ぬ前に」

ラウラ、と 初めて君の名前を呼んで。
その前髪に優しく触れた。
らしくないとは分かっていても、それを止める事は出来なかった。
(-411) 2022/08/23(Tue) 14:07:56

【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ

当然、返事はないし。
手に伝わる温度も、生者のそれではない。
形を整えるようにしたのなら、前髪から手を離して。

ふと、少し離して置かれていた 遺留品のショルダーバッグに目を向ける。
赤黒いものがこびりついて、元の色を覆い隠してしまっているそれに手を伸ばす。

「……何が好きだとか、何を持ち歩いてるだとか」
「結局、一度も聞いたことなかったな」

中に手を入れて、布に包まれた何かに触れる。
引き出して、開いてみれば。それは、"自室に置いていた写真立て"。
やっぱりこいつが持っていたのか、と視線だけを一度ラウラに向けて。

リカルドの手紙と、部屋を見た時からなんとなくわかっていた。
それがどういった意図だったのか、それまでは分からなかったけれど。

後ろの留め金に違和感を覚えて、フレームを外してみる。
変わらず入ったままの、3人の写真と、
見覚えのないメモ。


青年は黙って、そのメモに1枚ずつ目を通していくだろう。
(-430) 2022/08/23(Tue) 18:48:03

【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド

ゆっくりと、頷いて。
さ迷っていた視線はまた貴方に。

感情とはままならないものだ。
だからこそいつかに捨ててしまった。
それでも探していたのは──ノッテ家族のおかげ。

抱くそれぞれの"好き"が。
同じである必要などないのだろう。
近くなった答えに、心が軽くなったような気がした。

その答えが相手と同じものでなくとも。
それが独りよがりと呼ばれても──ラウラの答えを探そう。


頭を撫でていた手が下りて、背に回れば。
僅かに首を傾けて。

口を開く前に──引き寄せられた。

大きな腕の中におさまる女は、目を見開く。
そのままほんの少し顔を歪めて、その背に腕を回した。

貴方達は不器用だ。とても不器用で。
それでもその中で欠落した者ラウラに多くをくれた。

そんな貴方達の幸せを願っていた。
…願っている。

叶わないことばかりでも、ずっと。──ずっと。


「…………"さみしい"です ね……」
(-434) 2022/08/23(Tue) 18:56:39