人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 部隊長 シュゼット

   『 ―――、ギギ、ギギギギ…………!! 』

[蜘蛛型は金属の擦れるような音をあげながら、
欠けた足の箇所から、ぐらりと横へ傾いた。

……そこへ、僕の部隊の優秀な槍使いであり投擲手でもある
今まで蜘蛛型を多く倒してきたパトリックが
大地に刺さった脚の一つを駆け上がっていく。
彼は、脚の関節の部分まで登りきると、一気に飛び上がる。

馬の黒い尻尾が、ふわりと揺れて。

  「……ここ、だあ!!!」

パトリックは持っている槍を空中で大きく振りかぶり。
真っすぐに、蜘蛛の口の中へと投げ込んだ。]
(25) 2020/05/27(Wed) 22:34:47

【人】 部隊長 シュゼット

[口の奥の奥にある、コア。
幾重もの分厚い装甲に覆われて
外部からは傷ひとつ付けられなさそうなそこへ、
僅かに開いた蜘蛛の口からなら一直線にコアを狙えると。
過去、多くの負傷者を出しながら蜘蛛型を始めて倒した後の
研究班の解析結果を見て意見をしてくれたのは、彼だった。

今では、僕の隊があの型を倒すときは
必ずパトリックに任せることが暗黙の了解だ。]
(26) 2020/05/27(Wed) 22:35:22

【人】 部隊長 シュゼット

[―――ただ。
その間、彼は無防備になってしまうから。
それをサポートするのは、僕達の役目だった。]

  右!"百足"が突進して来る!!!
  推進力の脚を少しでも削ぎ落すか、
  それが無理でも、進行方向を逸らすぞ!!

  『はい!!隊長!!!』

[パトリックの方へ向かっている、巨大な百足型機獣。
こいつは遠距離攻撃をする手段は持たないが、
身体のそこかしこに巨大な回転鋸がついている。
百足とパトリックの間にあった、
過去の戦闘でも辛うじて壊れていなかった廃墟の壁が、
紙屑のようにばらばらと崩されていく。

装甲がとにかく硬い百足型を相手するためには、
何をするにもまず、相手の動きを止めてからだ。
相手の機動力を削らないまま下手に攻撃すると、
攻撃方向を自在に変えられる回転鋸の餌食になってしまう。]
(27) 2020/05/27(Wed) 22:35:55

【人】 部隊長 シュゼット

  脚を叩き斬るなら、僕の出番だ―――!!

[僕の大剣なら、この敵の細かい脚も、
一振りで何本も潰して動かなくすることができる。

百足型の脚を斬り落とそうとする時。
鋸の一つを支えるアームが、僕の方を向いた。
それが、僕の方へと薙ぎ払われるのが見えたけれど。

僕は避ける動作をすることなく、剣を振るう。
……そして。僕が剣を振るうのとほぼ同時に
城壁の方から放たれた砲弾が、僕の横を抜かしていって。
今しがた、僕を粉微塵にしようとしていた鋸の刃の向き先を、
ぐにゃりと。全く違う方向へと捻じ曲げた。

僕以外にも、僕の隊の皆や、第二攻撃部隊の兵達や、
遠距離攻撃部隊が、百足の脚を止めようと猛攻撃。
パトリックと動きを止めた蜘蛛型の所に到達する前に、
百足型はそのまま足を止められ、装甲を剥がれ、
機能停止まで追いやられたのだった。]
(28) 2020/05/27(Wed) 22:36:33

【人】 部隊長 シュゼット

[あちこちで起こる戦闘の音は段々と激しくなっていき、
あらゆる音が響く戦場にずっといると、
自分が今どのあたりで戦っているのかわからなくなってくる。

いつもは、穴の真下でしか戦わないのだけど。
あまりに多くの機獣が落ちてくるから、
僕も、状況に応じて、場所を変えながら戦っていた。
あるときは、仲間のサポートに回り。
またあるときは、率先して敵のコアを破壊しに動く。

持っていた武装の内、手榴弾は半数以上を使い切った。
仲間たちの目覚ましい連携のお陰もあって、
背中に背負っている対機獣弾はまだ使っていない。]
(29) 2020/05/27(Wed) 22:36:53

【人】 部隊長 シュゼット

[このままいけば大丈夫だ。
 ……そう、思っていた時だった。]
(30) 2020/05/27(Wed) 22:37:01

【人】 部隊長 シュゼット

  …………っ!!!!

[斬り落とした敵の機関銃が確り機能停止しているか
近くまで行って確かめていた僕は、顔を勢いよく上げた。

  >>3:295機械獣の着地による地響きが
   明らかに、外壁の方からする。

>>3:204戦いが始まる前に
僕は、ルークのいる場所をちゃんと確認していた。
外壁から穴の方へ向かう途中で振り返り。
外壁の上に居るルークを確認すれば、
手に持っていた大剣を大きく、彼女の方へと掲げた。

……その時見たルークの姿を思い出して。
ぷる、と。耳が恐怖に震える。
外壁は駄目だ。あそこには、ルークが居る。
僕が、この戦いを無事終えて帰るのを、待っている。]
(31) 2020/05/27(Wed) 22:38:51

【人】 部隊長 シュゼット

>>3:296外壁が、攻撃される音がする。]

  駄目、だ……!! 向こうは……!!

[胸の奥がざわめいて、正常な判断力が欠落していく。
僕に聞こえるのは、外壁の攻撃される音。
それに対応しようと、砲撃隊が放つ砲撃の音。
近くで起きている戦闘の音は遥か遠くのことの
ように聞こえなくなっていって。

僕の今の戦場はここだ。
まだ、敵を全部倒せたわけではない。
でも。……でも!!

外壁方面に新しく落ちてきた機獣は、
今まで見たことのない型をしている。
あんなのが三体。どうする、どうすれば―――!!]
(32) 2020/05/27(Wed) 22:39:48

【人】 部隊長 シュゼット

[一人、唇を噛みしめて。
どうすればわからず、俯きかけた時だった。]

  『…………隊長。』

[肩を叩かれ、我に返って振り向くと。
そこには、未だ強い戦意を瞳に宿したままの、
マリーベルの姿があった。
彼女は僕を真っすぐに見上げ、そして、言うのだ。]

  『ここは、大丈夫です。
   残りは。…いえ、また新しいのが来ても。
   私たちが、倒しきってみせますから!!
   だから隊長は、外壁の方へ。
   今隊長の力が必要なのは、誰が見てもあっちです!』

[……彼女は、決して強がりを言っているわけではない。
僕は、マリーベルのその強い瞳を見て、そう確信した。]

  ありがとう。マリーベル。
  向こうは僕が、なんとかして見せるから。
  こっちは、皆に任せたよ。
  わかってる。大丈夫だ。
  僕の部下たちは、これしきでやられる程弱くはない。
(33) 2020/05/27(Wed) 22:40:17

【人】 部隊長 シュゼット

[強く。頷くと。
マリーベルの背中を数度叩き、すれ違いざまに言った。]

   ――――後で。生きて、会おう。

[背中の後ろで、第一戦闘部隊の子たちが、
敵の咆哮に負けないぐらいの雄たけびを上げて、
攻撃をしかけにいく音がするのを、兎耳は拾う。
僕はそれを聞きながら、仲間たちに貰った勇気を力に変えて。
両手で持った大剣を握りしめ、外壁の方へと―――駆ける。]
(34) 2020/05/27(Wed) 22:40:29

【人】 部隊長 シュゼット


( ―――ルーク。ルーク、ルーク……!!
   あぁ、どうか、間に合ってくれ。 

   君に何か起きる前に。
   僕は、君のところまで行くんだ。
   >>3:51僕だって、ルークが居てくれるのが一番いい。

   今となっては、もう。
   側にいない未来なんて考えられないぐらい
   僕は、君のことが――――!!  )
(35) 2020/05/27(Wed) 22:40:39

【人】 部隊長 シュゼット

[新しく降りてきた機獣達は、外壁の方を向いている。

今まで、穴の付近に居る者を攻撃してくるばかりだったのに
こいつらは明らかに、基地を狙っている。
基地を攻撃すれば、この世界の戦力に大打撃を与えられると
そう計算されての行動なのだろうか。
わからない。わからないが―――
今は、そんなことを考えている暇などなかった。

大地を蹴る兎の脚は、さらに強く、早く。
三体のうちの一体に追いつければ、
脚を大きく大剣で切りつける。]

  ……くそっ……硬い……!!

[渾身の力で振り下ろしたはずなのに、
表面が少しひしゃげた程度で、舌打ちをする。

外壁の方から、砲撃の合図の声が聞こえて。
僕はひとまず彼らに任せようと、更に先へとかけていった。]
(36) 2020/05/27(Wed) 22:41:54

【人】 部隊長 シュゼット

[外壁に一番近い場所にいた機獣は、
昆虫のような見た目をしていた。
カマキリのような外見で、でも普通のそれと違うのは
身体も腕も細くなく分厚く太い金属でできていることだ。

そいつの首がぐるりとこちらを向いて、
複眼のような目が赤く光った。
脚の一部が盛り上がり、何本もの金属の矢が放たれる。
僕の方へと飛んでくる矢の多くは避け、大剣で払い。
数本は、体を掠めて。
腕や、腹部から、赤い血が流れる。

 (大丈夫。まだ、放っておいてもなんとかなる傷だ。
  痛みも、駄目じゃない、程度の痛みだ。)

……僕は、食らった傷の程度を痛みの度合いで判断し。
痛みはいつも通りやり過ごしながら、脚は止めない。]
(37) 2020/05/27(Wed) 22:42:15

【人】 部隊長 シュゼット

[駆ける。駆ける―――
 機獣が近くに現れて兵が引き、無人となった
  前方にある高台に向かって。 ]

[小さな高台の、屋根の上へと昇る。
前には昆虫型。後ろを振り返れば外壁だ。
振り返った頭は、上を向く。
ルークは、まだ上に居るだろうか。
ここからでは見えないけれど、でも。

昆虫型の方へと向き直り、僕は、覚悟を決めた。
……ルークが逃げ始めてたとしても、これが近道だ。
 すぐ彼女の所に行くには、これしかない。]
(38) 2020/05/27(Wed) 22:43:42

【人】 部隊長 シュゼット

  ……研究班達の新作、試すときがきたな。

[背中から、金属でできた大筒を降ろした。
弾は何発込められていただろうか、と確認して。
発射を押さえるトリガーのロックを解除する。
昆虫型は此方へ攻撃の狙いを定めている最中らしく
大剣を背中に背負う隙はなんとか残っていた。

僕は、大剣の代わりに大筒を構えて。
昆虫型に向かって、高台から高く、跳躍する。]

 『―――キキキ、キキキキキッ!!!』

[金属の擦れるような咆哮。
昆虫型の体の至るところから、
さっき僕を狙って来た、金属の槍が何十本も放たれる。

―――視界を、金属の槍が埋め尽くした瞬間だ。
僕は、大筒を下の方……"機獣の下腹部あたり"へと構え。
躊躇いなく、引き金を一気に引いた。]
(39) 2020/05/27(Wed) 22:44:03

【人】 部隊長 シュゼット

  ドォ……ン――――!!!!!!!

[対機獣砲が放たれる、とてつもない爆発音が。
外壁近くの、昆虫型付近で響き渡る。
音だけではない。爆発と。爆風とが周囲に広がった。

そして、赤い兎は背に大剣を背負い、大筒を持ったまま。
反動で、機獣とは真逆の咆哮へと吹き飛ばされる。]
(40) 2020/05/27(Wed) 22:45:47

【人】 部隊長 シュゼット

[飛ばされる方は、後ろ斜め上方。
つまり。そこは。ルークが戦場を見ていた外壁の上だ。]*
(41) 2020/05/27(Wed) 22:46:14

【人】 女子高生 雨宮 千夏

  
[鼓膜を通して、脳へ届いたイリヤの声。>>14



   (suki nanone…?

       ……スキナノネ?


    ──────好き、なの、ね? 
……!!




 ちゃんと意味を持つ言葉に変換されてから
 ぎぎぎ、って
 ぎこちなく首を回して
 親友の方へと向き直るまでに
 ハッピーバースデーの歌
 一曲分くらいは費やしてしまったと思う。>>13
 
(42) 2020/05/27(Wed) 22:47:58

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[彼女の瞳は
 綺麗なだけじゃなくって、力がある。
 見つめられると>>14
 どぎまぎしてしまうけど

 先生への気持ちは
 気圧されて萎れてしまうような
 軟なモノではないから]



   
う、…うん。 
すき
、……!



 
[逸らさずに見つめ返して頷いた。]
 
(43) 2020/05/27(Wed) 22:48:03

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[音にしたら
 急に、重みというか
 実感と言うか…が増してきて
 頬が、耳が、カラダが、ぼぼぼっと熱くなる。


  (初めてだ…
   初めて、先生が好きだってことを
   伝えてしまった!)


 今まで密やかに
 閉じ込めておいた想いが
 飛び出していって、
 リビング中を駆け回っている気がした。]*
 
(44) 2020/05/27(Wed) 22:48:11

【人】 神置 穂村


[問うかのようなユージンの眼差しと
更なる問いの言葉を見比べる

>>0:44>>0:45
あの頃の自分は確かに守られていたが
父が自分を可愛いがったり褒めたり
時には頭を撫でたりしてくれたのは
その関係だけが理由だっただろうか?

否、違うと自分は思っているし
それだけではないと信じている

父が他界してからより一層
確信が強くなったのだから、きっと違う]
 
(45) 2020/05/27(Wed) 23:24:22

【人】 神置 穂村


[しばらく、考え込んだ後
どうにか伝わりそうな言葉を絞り出し
急いで送信してから、ふわりと微笑んだ]


 …それ見たまま、じっとしてくれるか?

 
(46) 2020/05/27(Wed) 23:34:38

【人】 神置 穂村



 …嫌なら、嫌でいい

 けど、違うとかいったら…俺は怒る


[どうか、そのまま見ていて欲しい
そう願いながら、徐に立ち上がり]
 
(47) 2020/05/27(Wed) 23:40:26

【人】 軍医 ルーク

[ 外壁の階段を、ぺんぎんと共に降りてゆく。
 基地の内部、建物からばらばらと出てくる武装兵たちが
 遠目に見えた。
 総攻撃に対して、出来る限りの戦力が投入されている。
 けれど、基地を完全に手薄にしたわけではない。
 基地を守る防衛部隊も、此処には残っているのだ。
 
 一歩足を踏み出せば、
 外壁がぐらりと揺れて足を踏み外しかける。
 ずるりと足が滑り、そのまま転げ落ちそうになる。
 咄嗟に石壁にしがみ付くようにして身体を支え、
 一歩、一歩下へと降りてゆく。]
(48) 2020/05/27(Wed) 23:53:34

【人】 軍医 ルーク

[ きゅい! と切羽詰まった鳴き声。
 がらがらと落ちてくる何かの音に耳がぴくりと動き、
 咄嗟にぺんぎんを抱え込み、壁面に身を寄せれば、
 爆ぜ割れ、弾け飛んだ壁面の瓦礫が足元を掠め、
 人の頭など砕いてしまいそうな勢いで、
 下へと落ちていった。

 砲声の向こうから金属の咆哮が響き、大気を揺るがす。
 火薬の匂い、煙、破壊音、
 そのひとつひとつが、五感に突き刺さり、
 白い耳が、ふる、と本能的に震える。

 動けなくなる、脚が竦む。
 そのまま頭を抱えて屈みこみたくなるのを、
 ぶん、と強く首を振って振り払う。]


  ……、逃げよう、
  下に防衛部隊が、いる、


[ ぺんぎんに言い聞かせる声は、
 自分にも言い聞かせるように。
 以前、この脚が生身であったころは
 一息に駆け下りられたに違いない階段を、
 時折鳴り響く爆音に追い立てられるように、降りて行った。]
(49) 2020/05/27(Wed) 23:56:04

【人】 軍医 ルーク

[ 外壁を降り、基地の内部――東棟の中へ。
 まだこの建物の中にいたぺんぎんたちが、
 慌ただしく駆け回りながら、
 ぱたぱたと必死で羽をはばたかせ、
 窓から首を出して外の様子を見ている。
 きゅきゅいと鳴き交わし、跳ねまわる一羽に声をかけた。]


  外に三体いる!
  昆虫型――形状は蟷螂に似てる、
  詳細は確認できなかったけれど、新型だ、
  恐らく以前の型から類推するに、
  脚部に複数の火器――…!
  蟲型の特徴は規格外の脚力と、
  触覚による索敵能力、
  外壁を飛び越える恐れがある、
  奴らの目的は基地だ!
 

[ 早口でそう告げる。
 恐らく、あれを見た者は自分だけではない。
 司令部では戦況も確認されているはずだ。
 それでも、情報はあるに越したことはないだろう。
 以前研究所で見た蟲型の装備を頭の中に並べ、
 類似点を絞り出す。]
(50) 2020/05/27(Wed) 23:57:37

【人】 軍医 ルーク


  司令部――それか、然るべきところに伝えて、
  君たちも奥に避難をして!


[ ぺんぎんたちにそう告げる。
 耳がぴくぴくと動き、
 基地内に鳴り響く新たなサイレンを捕える。
 襲撃が迫っていること自体は、やはり把握され、
 情報が行き届いているらしい。
 先程外壁から逃げるときに見えた防衛部隊の動きも、
 統率が取れたものだった。

 パニックになっていたぺんぎんたちは、
 “おてつだい”のお仕事にはっと我に返ったようで、
 四方八方に散ってゆく。
 中の一羽が、自分と一緒にいる一羽に、
 がんばれ! とでもいうようにぱたぱたと羽を動かし、
 飛んでいった。
 
 どうすればいい、どこに行けば?
 思考は一瞬だった。
 いまは基地の奥、非戦闘員の避難区画まで行くべきだ。]
(51) 2020/05/27(Wed) 23:59:40

【人】 軍医 ルーク

[ 此処に奴らが押し寄せてきたなら、
 どこにいたって逃げ場なんてない。
 どれほど基地の奥、堅牢な一画に身を寄せようと同じこと。
 けれど――…

 敵は近づけさせないと、そう彼は言ってくれた。
 外壁から見えた敵の数がどれ程多く、
 その一体一体が、どれだけの力を有していたとしても、
 その言葉を、何よりも、強く信じている。
 歩き出そうとした、そのとき。


   
ぴしり
、と、
 
 乾いた音を立て、
 足元の床を、
銃弾
が穿った。]
(52) 2020/05/28(Thu) 0:01:31

【人】 軍医 ルーク

 

  『何処に行くつもりだ?』


[ その声に、振り向く。
 開いた扉の前、銃口を真っすぐに此方に突き付け、
 戸口を塞ぐように佇んでいる人影がある。

 ――覚えのある犬耳が、逆光の中、揺れた。]
(53) 2020/05/28(Thu) 0:01:53

【人】 軍医 ルーク

[ ぺんぎんを後ろに庇い、男を睨みつける。]


  そんなことをしている場合か?
  外に何がいるか、分かっているだろう、
  確か防衛部隊の所属だったな、
  何故いま、こんなところにいる?


 『その言葉、そっくりそのまま返そうか?
  お前が外壁から降りてくるのが見えたんでね。
  ああ、やっぱりそうか。
  そういうことなら、
  もう答えを聞く必要も、ないよなあ』
 
    
[ こつり、軍靴が鳴る。
 一歩の距離が近づく。
 自然と後ずさろうとする足を、
 “動くな!”と吼えるような恫喝と、
 かちゃりと鳴らされた銃が遮る。]
(54) 2020/05/28(Thu) 0:02:49