審問風
標準スタイル(明瞭)
地下道
標準スタイル
煉瓦道
地下道(明瞭)
ヘクセンハウス
チェックメイト
戸棚風
簡易表示
RPG風
審問風(明瞭)
簡易表示(明瞭)
203 三月うさぎの不思議なテーブル
[ 飛び込んだ先で零した拙い話を
彼は抱き締める腕に力を込めながら、ただ聞いてくれた。
そうして紡がれた「応援してる」という言葉へ
うん、と確かに頷いて返す。
速崎を理解出来ていなかったなら、また知り直したい。
あの日どうして自分まで傷付いたのか。
きっとそれは、何てことはない出勤途中の雑談の最中
彼の親へ抱いた想いが大咲の本心だったからだ。
お金が無くても子供がお腹を空かせることがないように、
そうやって大事にされてきたことを、知っていたから。
自分の目には些か眩しい、素敵な家族。
内心抱いた親への共感と 彼への羨望。
「かわいそう」が、羨ましがった自分への刃に聞こえて ]