人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【神】 綴り手 柏倉陸玖

>>G10 生徒会室

「全ては杜撰な体制が悪いのですよ、という事で。
 特別手当、か。せめて暫く休みが欲しいなぁ、切実に」

夕陽が赤いのは、最も遠くまで届くのが赤い光だから。
どこか秋の暮れを想わせる赤を見て、そんな話を思い出す。

そうしてやや気を緩ませた様子のあなたに応じるように。
柏倉もまた、ほんの少しだけ副会長の顔をやめた。
そもそも自分達は、卒業を数ヶ月後に控えている身なのだ。
これが最後の大仕事であれば良いと思う。

「皆が皆、とは行かないけれど。
 そうであれば良いと思うだけなら、きっとバチは当たらない。
 …何というかまあ、こっちは想定外が一つだけ。
 それが"良いもの"かはわかったものではないな」

やや軌道に乗り始めた様子の執筆を背景に。
お前はどうだ、と問われれば、そう答えて苦笑いを零す。
本当に、世の中にはろくでもない似た者同士が居たもので。
そんな人間の隣が、何より居心地が良いのだから救えない。

「それでも、まあ。
 今までよりは、ずっと"期待して"生きていけそうだよ」

柏倉は、基本的に誰の何にも期待しない人間だ。
当然それは、この学校で、自身へ下される評価でさえ例外無く。
それでもまあ、"例外"の一つくらいはある。
それに漸く今気付いたのだと、これはたったそれだけの話。
(G11) unforg00 2021/11/07(Sun) 23:08:06