人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【神】 涼風

>>G22 髪置

 自転車で行く気満々の青年は悪びれる様子もなく笑みを深めた。

「ふふ。実はね……持ってきてない!」

 貴方の自転車を借りるつもりらしい。
 元気に答えるが早いか、豊かに波打つ髪を手際良くまとめて簪で留めると、ふふんと楽しげに目を輝かせる。

「君が死ぬほど疲れる前に、私が交代して漕ぐよ。大丈夫、私もあれから少しは体力がついているからね。君に任せきりになんてしないさ」

 それでも疲れること間違いなしではあるが、それもまた楽しい思い出になるだろうなと考えて口元を綻ばせた。
(G23) 2021/08/21(Sat) 16:28:41