人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【置】 不平等な愛 シェルタン


 ───また、バイオリンを奏でる。
    
『愛の悲しみ』
の続きを。

 漂う哀愁を、抑え込んだ心痛を、
 ほんの僅かに染み込んだ憧憬を、

 音に、秋の涼しい風に乗せて、放つ。

 (博愛、か)

 纏まらない考えを抱いたときは、
 演ずることに没頭するのが一番だ。

 (皮肉だな)

 意図しない軽い言葉こそ、
 いつの時も、最も人の心を揺らすものだ。

 そう、心でひとりごちた。
(L1) backador 2021/05/26(Wed) 3:07:07
公開: 2021/05/26(Wed) 6:00:00