人狼物語 三日月国

185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】


【人】 看板娘 シュゼット

ステージに現れたのは、まだ幼さの残る顔立ちの、一人の少女。
普段はバーの従業員として働く彼女は、その朗らかさで好評だが、今は緊張からか口を固く結んで、両手を胸の前で、指先が白くなるまで握り込んでいる。

――音楽が流れ始める。

さながら、さざ波が砂浜に打ち寄せて消えるような、穏やかな演奏。
今回の演目は、恋人を待ち続ける一人の女の歌。

…Ogni volta che sento il suono delle onde
Ti immagino dietro le mie palpebre.

…波音を聴くたび
貴方を瞼の裏に思い描く


ゆっくりと、少女の口が言葉を紡ぐ。
(1) 2022/11/19(Sat) 22:13:51