人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 受容者 ルヘナ

>>4:L33 【図書準備室】

 朝起きて食事をする気も起きず、
 ふらつきながら図書準備室へ向かう。
 彼とはもう会えないのだろう、
 会ってもどうしようもないのだろう、
 明確に分けられた線を越えられる日はきっと遥かに遠くて、
 自分が受け取って貰えなかった愛の捨て場所に悩んで、

「……あ、」

 図書準備室に、せっかく描いてもらったアレを置き忘れていた。
 彼から見た自分の姿をせめて、そばにとっておきたくて。

 重い足を進めた先、昨晩の大惨事をどうにかしようと思いつつ
 扉に手をかけて、かけようとして――――

 誰かの泣き声。
 まさか、もしかして、と色んな感情が駆け巡る中、
 そっと扉を開けて。

「……シトゥラ……?」


 恐る恐る覗き込んで。そこにあなたがいるのならば、
 そこにいるあなたが泣いているのならば、
 慌てて駆け寄ってくるだろう。
(1) 2021/06/01(Tue) 21:13:00