【人】 栄枯 プリシラ「ふふふ、欲張りさんなんだから。 ……沢山お気に入りがいても普通面倒見切れないのにねえ」 聖女様だからできちゃうのかしら。 蔦柄のストールを纏い、白い花飾りを頭に乗せて、 自分の光りもしない痣に意識を向けては薄く笑う。 「祝福の言葉や、お祝いそのものは貰いたいけど…… 幸運はもう十分なほど頂いちゃったからな どうせならお呪いの方がいいわね! その方が魔女にぴったり。ね、」 そうでしょう?と聖女を象ったそれに問いかける。 与えられたものは返すべきで、 押し付けられてもあまり喜べないものだから。 そうして今日もお祭りの喧騒へと歩いていく。 (2) 2024/02/05(Mon) 21:46:10 |