人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 掃除屋 ダーレン

説明の間、教会の扉横に凭れ掛かって煙草を咥えていた男。
未成年もいると文句を言われるのも面倒だと思ったのだろうか、火は点けずにいたようだが。
時折細めた目で集まった人間を見回して。特に口を開くこともなかっただろう。

「──はあ」

そして一通りの説明が終わったのち。
ちらりと自己紹介の音頭を取った男の顔を見たかと思えば、早々に踵を返して教会を後にするだろう。

どうにも、協調性のない人物であるようだった。
(3) otomizu 2024/01/26(Fri) 22:04:18