人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 小さな心 サルガス

>>3 ルヴァ
「ルヴァ……」

 そばで、折れてしまった彼を見た。耐えきれなかったのかもしれない。
 でも、なら、ああ。まだ、自分は大丈夫なのではないか。耐えられるのではないか。
 耐えられるのならば、自分にはすべきことがあるのではないか?

 ぐ、と唇を噛み締めた。その拍子に瞼からはぼろぼろと涙は落ちたけれど。
 だめだ。ルヴァの周りに居たみんなが、シェルタンが、ルヘナが、イクリールが。
 いないのなら、彼を一人にしたくないのなら。

「ルヴァ、ごめん、ごめん、ごめんね。
 泣いていいよ、いいんだ。ねえ、いいんだよ。かなしいよ、くるしいよ。
 いいんだ、ぼくらは、彼らを覚えていて、いいの、それで、いいんだよ」

 そばに膝をついてしゃがみこんで、まだ年の近い彼からしても小さな腕を伸ばす。
(4) redhaguki 2021/05/28(Fri) 20:25:59