人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 遊蕩 ディルク

>>6 エミール

「無愛想だから嫌われるって訳でもないでしょ。
 僕みたいな人間こそそちら側だよ」

子供や動物は鋭い。故に貴方が優しい人間と気づける訳だ。
素直さも、気付く力も、人全てに備わるものではない。
それが貴方という人間の良さの一部なのだろう。

返事を待つ間、すっかり空になった手元の飲み物の缶を握り、
意味もなく音を鳴らす。

「……そっか、まぁ」「難しいよね、納得のいく答えって」

互いの事情は知らない。互いの思いは知らない。
ただ、似ているのかもしれないと感じることは出来た。

「選択には後悔が付き物だ。…見つかるといいね、答え」
「僕は、………そういうの、苦手だからさ」
(7) 2024/02/12(Mon) 7:42:05