人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 薄荷 アンジュ

>>+6 カリナ
「おぉ、本当ですか。色々と自分を変えたり彩ったりするの、ちょっと楽しいかもって思ってきているんです」

己の長い髪も幾らでもアレンジしようはある。試してみるのも楽しそうですと続けながら歩いていく。
袋の中身のそれを受け取り、香ばしい匂いのするクリームパンを手にもぐもぐと食べ歩く。
周囲の屋台や香しいにおいのするものにつられて、我慢できずにちょいちょいと屋台を巡って食べ歩きできるものを買っては食べる等していた。

「そう、ですか。
 ここではないどこかで……お店をですか。
 ……会えなくなるわけじゃあ、ないんですよね。またひょっこり顔を合わせる機会もあると、嬉しいですが。
 その、憑き物が落ちた……みたいなお顔をされている気がして」

あの時取り乱していたあなたは、どことなく穏やかで。
あまり見る機会はなかった笑顔がはっきりと、目の前で向けられていて。友達同士ではあるけれど、少し見慣れない。

「こう言って良いのかは分からないんですけど。
 ……少しだけ安心しています。良かったって思っています。心の底から、私は安堵しました。
 カリナさんが望んでいたことではなかったと思います、けど」

少し俯き加減に、どこか申し訳なさそうに上目遣いであなたを見る。
(8) eiya 2024/02/13(Tue) 1:04:18