人狼物語 三日月国

184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨


【人】 住職 チグサ

[私はこのお寺と共に育ち、生きてきました。
 修行に励むうちに、何が功を奏したのでしょうか、そう大きくもない、歴史が長いだけの貧乏寺だったはずのこの慈厳寺は、すっかり大きく、膨れ上がってしまいました。
 それにつれて、修行に門戸を叩く僧侶の性質も、向上心の強い、良家のご子息が増えていきました。お釈迦様の教えを広くお伝えしていくのがお役目のはずのお寺に、威厳と権威が満ちていく様は、悲しくも皮肉なことです。

 しかし、このような懊悩もまた仏の教えの内。

 ── 一切皆苦、諸行無常。

 物事は思い通りにはならず、全ては移り変わっていくもの。]
(11) 2022/11/04(Fri) 6:56:03