ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 三橋 夕凪   


[図書室に向かう道すがら、箒を手にして
 握りしめるリクちゃんを見て>>171
 掃除をするわけでもないだろう、
 それは身を守るためのものかなと想像して
 少し背中がぞくりと震える。
 そんなことが、ないとは言い切れない。
 いやだけど。

 自分はどうしようかと悩んで、このままこの
 本入りのバッグを振り回せばなかなかの攻撃力だ
 と思ってくす、と一人唇の端を上げた。

 
 図書室らしき部屋を見つけて>>172
 背表紙を指で辿る彼女を見ながら、
 自分も同じように本の壁と向かい合う。

 不思議なことに書かれている文字は、
 やっぱり見たこともないような形の羅列。
 ふう、とため息を吐いて、もっていたバッグを
 とすん、と机に置いた。]
 
(11) 2021/02/04(Thu) 0:43:22