【人】 舞姫 イクリール[背後の男が(4)2n6回目の精を吐き出し、荒い息をつきながら動きを止める。その頃には女も(1)1d3回目の絶頂を迎えていた] ……ね、手錠、はずしてあげて…。 [テンガンに余裕がないのをいいことに、しれっとそのままにしていた鎖の音が耳障りになってきたのもあり思いきった事を言う。男は、今のテンガンからならいざとなれば逃げられると踏んだのか、その言葉に従った。 女は、形式上組み敷かれたまま艶然とテンガンを見つめている。 善が選べる選択肢は少ないが、悪は自由だ。そして、何も選べなかったにしても――"選べるのに選ばない"という堕落の蜜はきっと甘いに違いなかったから。 赤い舌が覗く。 淫蕩な微笑み、火照った身体を投げ出して。それでも綺麗事を抱いていられるなら赦してあげる、と傲慢な瞳が告げていた*] (20) 2021/05/04(Tue) 19:14:06 |