人狼物語 三日月国

179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】


【人】 楯山 一利


『ちょっと、カズ。待ちなさいよ!』

「うっせ、バーカ。
 良いだろ別に。
 俺が何をしよーと、お前には関係ねーじゃん?」

腕を掴んでくるその手は、容易に振り解くことが出来た。
非力なアイツには、俺を引き留めることは叶わない。

「もう、ガキの頃とは違うんだよ。
 いつまでもお節介焼いてくんじゃねーよ。」

吐き捨てるように言った後、アイツの表情はすぐに歪んだ。
眉間に皺を寄せ、悔しさを馴染ませている。
今にも泣きそうなのを、懸命に堪えるかのような顔だ。
(23) 2022/10/13(Thu) 14:06:49