人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 目明き ブラキウム

>>19 朝の食堂 サルガス

「焦る気持ちもわかるんだ。
好きなものの為にできることを探したくなる気持ちも否定したくはない。
僕だってそうだったから。
だけどそれだけじゃうまくいくとは限らない」

人の顔も随分と認識できるようになってきた。
あなたの事もよりはっきりと認識できる。
自分の身体中に張り付いた重みを振り払いながら、もっと多くのしがらみに囚われようとしているあなたを連れ出そうとする。

「そう言ってもらえると上に立つものとしては誇らしいね。
少しだけ頑張ったんだ。
サルガスも変わったのがわかるだろう?
まぁこれは僕一人じゃなくてみんなの頑張りだから、きっと凄いのはここの子ども達なんだよ」

もちろん君もその一人だよ。
そう笑いかけて食事に取り掛かる。

「もう見失わないように、逸れないようにしたいんだ。
僕は君を置いてきぼりにはしたくないよ」

足取りが重いなら肩を貸そう。
足並みが揃わないなら手を引こう。
それでもあなたはいつのまにか穴の中に飛び込んでしまうんだろうね。
昨日も一昨日もそうだったように。
それがとても残念で緑色のうさぎを齧りながら願いを零していた。
(32) 2021/05/31(Mon) 18:06:20