人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 忘れ屋 沙華

>>37
「そうかい、いまどき書生君というわけだ。」
聞けば納得したが、端から名前を呼ぼうという気も無い風。
「いいやなに、俺の本拠は寺のようなものでね。」
ブレスレットを見て一度は肯う、今回に限れば己の推察通りに違いない。
祭の記録に遣われる者。
「ご存じかもしれないがこのような集落じゃあ血縁や財産、そして生死の記録はそこで出し引きされる。」

「俺はそこからの使いぱしりという奴だな、然程でもねえが神涙で多少の意見は適う身さ。」
「べつに年一祭の時にしか島に出やがらないつう訳ではない、どこぞの舞子と違ってな。」
僧職というには不躾な物言い、悟りを得たというには仄暗い瞳中。
肝が据わったように落ち着いているとするなら、お互いすこし似ているのかも知れない。

「己が何を見るも勝手だが、尻拭いまで『先生』に頼るなよ。」
「好奇のが勝るとつうなら俺も手伝いくらいはしてあげよう。」
(39) 2021/07/20(Tue) 17:53:11