【人】 灯屋 レイ>>38 アイシャ 「えぇ、本当に。舌で身が崩れるほど煮込んでいるものもたまに食べますが、あちらもおいしい。 ……全部は食べませんよ?残さず食べようとするとどうしても少し……いえ、半分ぐらい食べてしまうんです。骨。行儀が悪いと叱られた記憶もありますが、直らなかったものは仕方がない」 言い訳じみた弁解をした後、開き直った。 ふと気付いたように周囲を見回し、やや小さめの椅子を示した場所へ置いた。もし座りにくそうであれば、手も貸したでしょう。 「どうぞ。誰かと食事を共にするのも、悪くはないものですから。 それに、少々頼みすぎました。美味しい内に食べてくれるのなら私も彼らも嬉しい」 彼らと言いながら皿を指で軽く叩き、自分ももう一本チキンを手にした。 (41) 2021/12/08(Wed) 0:33:08 |