【人】 京職 一葉「オレが百継様を御守りする。継置様達もいらっしゃる」 口にすれば、それは叶わない未来ではないように思われた。 「オレはね徽子。お前が嫌いだったよ。ずっと昔から」 口にすれば、どこか清々しい気持ちになった。 お前みたいなのは、面と向かって「嫌い」と言われたことなどないだろう。 ザマーミロ。 「────だが。百継様を大過なく育ててくれた事は、感謝する」 幼き百継様を喰らわなかったのは、何かの狙いあってか、はたまた気紛れか。 そんなのは、知った事ではないけれど。 唐突に礼を述べたオレに、徽子はどんな顔をしたろうか。* [パス] (50) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 19:30:50 |