ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 法の下に イレネオ

>>51 ダヴィード

どうも貴方は健啖家らしい。それを知るのもきっと初めて。
人が何を好み、何を食べ、何を選ぶかは個人の自由に委ねられている。体質なんかもあるだろう。けれど、まあ、よく食べれば食べるほど、安心するものだ。健康っぽい、というイメージだけで。
泣かない、名前を呼ばないと言われれば、そういう童謡もあったなと思い出す。

「そうだな、迷子になるなよ。仔猫ちゃん・・・・・じゃないんだろう。」

なぞらえるなら自分は犬のおまわりさんか。まあ、悪くない気もする。犬は好きだった。
軽く冗談を飛ばせば手をひらと振って見送るだろう。小走りに逸りが見えて少し可笑しい。暫くその背中を見ていたが、やがて寛げていた足を組むとポケットに手を突っ込み、中を探ろうとして、やめた。
子どもの前でわざわざ吸うものじゃない。
道のそこここで路上喫煙をしている通行人はいるわけだが、そこはそれ。禁止されているわけではないから止めはしないし、自分だってしないではないが、今は。
そんな風にしたから、戻ってきた貴方が目にした姿は変に手持ち無沙汰に見えただろうか。これは携帯なんか取り出して、埋まってもいないスケジュールを確認しているらしかった。

ずい、と差し出されたところから冷気を感じれば顔を上げて。

「おお。」
「おかえり。……ジェラート? だな。」

黄色と茶色、貴方の手、腕、そこから顔へ。
視線を移して、問う。

#商店街
(54) 2023/09/12(Tue) 16:01:12