人狼物語 三日月国

112 【R18】アルステラのもとに婚姻を


【人】 狐娘 レイ

[泉に浸した花は水を得て、逞しくなっていく。
萎れかけていた茎も水気を吸って、強くなる。
ほらね?と花を見せながら、ロンに向かって微笑む。]


 だいじょうぶよ!
 ロンがわたしの「だんなさま」になればいいの。

 そうしたら、おとうさまとおかあさまのように
 いっしょにくらせるわ。

 レイしってるの。
 「けっこん」っていうのよ。


[力の強さは知っていても、花の扱いは分からないという。
ものしりと褒められて鼻を高くしながら、彼に教えていこうと思った。
家族の温かさを、花の繊細さを、独りの孤独さを。

彼の孤独が、どれだけ根深いものかも。
まだその時は知る由もなかった。]
(65) 2021/12/02(Thu) 21:46:01