人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 那岐

[キッチンにあまり立つ機会のない知恵が、
 沙弥に手ほどきを受けてティーポットを手にしていた日>>1:478
 賄いにも彼女の手が加えられた。

 料理の乗っていないテーブルに、
 何人かがぬいぐるみを囲んでいたのは知っている。
 "かわいい"ものに群がる習性は、男女も同じ。

 等間隔に切られたセロリの浅漬け。
 セロリの緑に昆布の黒が絡んでいる。

 一緒に口に放り込めば、
 みりんの甘さとピリっと刺激する鷹の爪。
 それを繋ぐように後から追いかけてくるごま油のマイルドさ。
 さっぱりだけではない味の変化を楽しみながら。]


  旨いよ。
  知恵も今度、前菜とか出してみれば。


[メインにはまだ遠慮をするかもしれないから。
 まずは、前菜から。]
(80) 2023/03/05(Sun) 12:28:08