人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 グルメライター ヤワタ



 ケーキ!
 ふらつく腰を支える係なら任せて。


[冗談めかして言ったのは、ふにゃんと笑う気怠さの残る顔があまりに美味しそうだったからです。懺悔。
自分の服は裾もだけれど袖も長くて、なんというか全体が本当に可愛い。
脳にこんなに可愛いしか残っていなくて今後の仕事が心配になるレベルだ。]


 型は12cmならあるよ。
 敷紙も丸型用のがまだ残ってた筈。


[ミートボールボロネーゼの日のチーズタルトが美味しくて、クッキーのボトムでチーズケーキを焼いた残りがある。
ボウルやハンドミキサー、樹脂製スケッパー、ケーキクーラー、竹串の道具も揃っている。
ないのは無塩バターと生クリーム、トッピングのフルーツくらいだから、近場の近所で事足りるだろう。

タートルネックに着替えた彼女の横でカートを押し、買い物を終えたら再び自宅へ。
首元を覆う布地の上に、自分が贈った銀色のチェーンが光る。

「おかえり」と。
戻る時に言うのも忘れずに。]
(88) 2023/03/15(Wed) 20:09:59