人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 少年 編笠

>>24 卯波
「よーう、卯波。
 帰ってきてるって信じてたぜ」

無表情でわざとザバザバ音を立てて
手を振りながら近寄ってくる。
もはや腰辺りまで結構水が滴っているが、
割とこういうのが好きらしく裾を絞りながら聞く。

「『持ってきた』か?
 あ、いや『覚えてるか』? の方がいいか。
 俺は俺の分は『覚えてたし備えてた』ぞ。
 こっちは10年、人生の要所でフィルム一杯まで撮った」

言いながら、ポケットから『インスタントカメラ』を取り出す。
そこには卯波と名前が書いてある。
同じもので違う名前の書いてあるものが、世界にもう一つある。
(91) 2021/08/11(Wed) 20:38:31