人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 迅雷風烈 ラサルハグ

>>93 >>94 アルレシャ・バーナード

「──いいだろう。」

呟かれた言葉は本来、
通信で返していたもの。

それにすら割くリソースを惜しんだが為の口頭の返し。
貴方と交わした連携を正確に叶える為に
一切の防御行動を託して、意識を一カ所に集中させる。

両腕が潰れたからな。片腕くらいは欲しいものだ。
君の性格を、思考を。全部を理解しているとは到底言い切れないが、それでも。単純に愉悦でこちらを攻撃してくる人間でないのは理解している。


先程、割り込んだ際に翳していた右手はそのままだ。血に染まってせいぜいが指先が綺麗な色を保っているばかりのそれ。腕を上げ続けるのすら苦しいのに、それでも降さなかった理由。

 
ばつん、
と弾ける音と共に、
手のひらに一瞬だけ紫の光が出現し、飛散する。


「土産だ。遠慮するな、慈悲でもある」

刹那、二度落ちて来た雷の時とは違う、ぼやけるような明るさが線のように走る。直後に放たれたのは、ジグザグに何度も角のように曲がり、非常に範囲の狭い稲妻。
例えるならばそれは剣筋にも似た──
紫電一閃


余りに範囲を絞っているから、身体に着弾してもその周辺部分までしか効果は通らない。ただし、凝縮されているそれは腕に当たれば腕が飛んだのと変わらないくらいの衝撃で痛覚を刺激し、当分は動かす事すら困難になるだろう。

腕を持っていかれた意趣返しのように、
あなたの利き腕に、最後に狙撃を仕掛ける。


だからこそ、出来る事を出し渋るなんて加減もしない。
感謝も、憐れみも。俺は見出さん。
だってその方が君は、喜ぶんじゃないのか。


#襲撃
(95) 2022/02/23(Wed) 5:19:54