人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな事があった後日、美術の授業のあと。
私は落川先生を呼び止めて、]


 先生。鶴って、どうやったら
 それらしく描けるんでしょうか。


[なんて、授業とは関係のない質問をした。

どうと言われても、と首を傾げられるようであれば、
恥を忍んで謎の生物画を差し出し、
具体的なアドバイスを求めるつもりで。

私が書道部に入って最初の目標にしたのは、
自分の名前を綺麗に書けるようになる、という事。
だから別に、水墨画を極めたいなどと言うつもりはないが、
鶴の絵くらいは、それなりに描けるようになりたくて。

その後、謎の鳥が鶴に生まれ変われたかどうかはともかく。
そんな記憶が、墨のにおいと共に、
先生の頭のどこかに残っていたかもしれない。]*
 
(120) 2021/07/21(Wed) 22:16:15