人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 ゲイザー

[そして、ここまで言葉に出してしまった以上。
 その理由も、速崎璥はここで栗栖に打ち明けざるを得ない。
 ――意識しての判断というより、それこそ「失言」めいた率直な衝動で。]


 だって私は、あんたが好きだから。
 クリスが――クリスさん、が――クリリンが。


[ドラマやアニメに描かれるような、初々しい恋の慌てふためきだったり、興奮だったり、或いは甘美さだったり交歓だったり――そういうものを意識していた訳ではない。
 璥という「異質な者エイリアン」の中にあったのは、ただ]


 好きじゃなきゃ、私は泣けない。
 なんでか判らないけれど――私はあんたにしか、泣けない。
 そう気づいた以上、私は、あんたとしか付き合えない。

 
(165) 2023/03/07(Tue) 19:25:33