【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>167 テオドロ 「人の生死に興味はないけど……」 「でも、そうだね。……同期の葬儀に出て何も思わないほど薄情でもないつもりだよ」 流石にあまり想像したくはない話だ。 縁起でもないことを言わないでくれるかなと、わざとらしく息をついて、自分の分と持っていた缶を開けた。 ちなみに無糖のコーヒーだ。 「やれることが増えれば……って言うけど、僕からすれば面倒な事ばかりよくやるよって思うのさ。 それとも何? 何か仕事でも世話でもやってないと落ち着かない?」 休めるなら喜んで休んでしまう自分とは相容れない話だが、そういう人間がいるという事くらいは知っている。 仕事で得られる地位や金よりも、やることがあるのが好ましいのなら、大分ソレに近いのではないだろうか。 それはそれとして、自分やアリーチェが出世したとして、テオドロの仕事が減るかと言うと……そんなことはないと思うのだが。 「……まぁ。 僕の生活の方こそ放っておけばと思うのだけどね……いやぁ、物忘れが激しくて申し訳ないね」 本人もただの嫌味で言っただけのようなので、やはり、悪びれずに笑って返すだけ。 食べるのも寝るのもいつの間にか忘れてるんだよねぇ……と、反省の弁はやはり、ないらしい。 #警察署 (187) 2023/09/11(Mon) 20:36:04 |