人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 鳳 凛

〜回想:夏の神社にて〜


[血塗れの制服、取っ手の外れた鞄。
顔の半分がつぶれた恐ろしい姿。
けれど、そのひとに誰かを恨んでいるような雰囲気は微塵も感じられなかった。>>155

凛が紅葉に初めて遭遇したのは、彼女のお通夜に参列した次の年。

その日、凛が神社を訪れた理由は、静かな場所で本を読もうとしてだったが、お祭りでみんなと話せるのが楽しみだという紅葉の声>>0:240を耳にし、彼女に近づいていったのだった。]



…………神崎、紅葉…さん、ですか?



[振り向いた紅葉の、その姿を見たときは息を呑んだ。
持っていた本を胸にぎゅっとして、けれど、痛々しい風貌に反して彼女が凛にかけた言葉は優しかった。
生前の、お通夜で見せて貰ったとても奇麗な女性の姿がそこに見える気がした。]
(202) 2021/07/24(Sat) 6:32:43